えいかは かんきの まいを おどった !
昨日はすみませんでしたーっ!
最近リアルの方が少しばかり忙しく、執筆が滞っていました。
詫びでもう一話投稿いたします。
「ほら、見てくれ永華。これが今回のプレゼントだ」
そういうと、兄は最新のゲーム機みたいな箱を段ボールから取り出した。
「next dream…何これ?マルチ商法か何かの詐欺商品?」
なんか「これはあなたに快適な眠りを届けます。これを広めてください」
みたいなマルチ商法ありそうだな…
「いや確かにそんな感じの名前だが…これはゲーム機だ」
「そうなんだ…じゃ」
「待てい!これはお前の睡眠時間を延ばせるかもしれないシロモノだぞ」
「くわしく」
手のひらドリル?知らない子ですね。
睡眠時間を延ばせるなんて幸福を味わえるなら私はなんだってできる。
「このゲーム機は、最新鋭のVR、っていう奴でな。
どんな技術を使ったか知らないが、
大まかにいえば眠ってる間の夢を明晰夢にして
どうたらこうたら…だそうだ」
「それだけなら別にいらない」
それだったら別に使わなくても睡眠時間を増やせばいい話だ。
「いいや、それだけじゃない。これに入っているゲームには、
明晰夢であることを利用した感覚としての
時間を引き延ばす機能があるらしい」
「どういうこと?」
「これを使って眠ったとしよう。そうしたらゲームができる。
ゲームの世界は感覚としての時間が七倍くらいに
引き伸ばされてるから、
このゲームを使って一時間寝たら、それはゲームの中で
7時間寝たことになる、って寸法さ」
「へぇ…え!?!?!?!!??7時間!?」
そんな私にとって幸福なことを!!
寝る時間が(感覚的に)増えるなら
私は全財産をはたいてでもそれを買う!
「どうだ欲しいだろう」
「欲しい!!!!!!!!!!!!!!!」
「欲望に忠実すぎて怖くなってきたわ」
幸福な睡眠のためなら何もかもを捨ててもいい。
私の眠りを邪魔する奴は何人たりとも蹴散らして進んでやる…!
「壮絶な覚悟を見た気がするが…まあいいか、ほら誕生日おめでとう」
「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
受け取ったゲーム機を邪魔にならない場所に置いて喜びの舞を踊る。
最後に決めポーズをキメると、兄が何かを言った。
「上手に焼けてんなぁ」
どうやら何か他のことを考えているようだ。
だがこれはやってもらわねば。
「設定手伝ってもらっていい?」
「分かってるさ、そのために今渡したんだから」
そんなこんなで設定を終了させ、私は寝ることにした…が、
よく考えてみる、このゲームで安全に
寝るためにはどうすればいいのか。
というかそもそもベットはあるのか?と、
このゲームについて全く知識がないことに気が付いた。
というわけで、今夜の寝る時間まで調べることにした。
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