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決戦、スイウォート②

ひゅーまんでぶりになっちゃう…(水星の魔女12話視聴後の感想

気分がひどく落ち込んで気持ちの悪い文章から始まっていますが

戦闘回です。


ついでにお話しするとここ数日でミスを発見したりして

数日分の連続投稿追加が確定しています(吐血)

スイウォートとの決戦、その第一段階ともいえる

泥人形との戦闘の一戦目を攻略して二戦目。


「ご主人さま、小型全員殺し終わりました!」


ファルからそんな報告を受けるが、しかし

目の前に広がる光景は好転していない。


「…でっかい奴が倒せないなら意味ないだろうしなぁ」


「あぁ。あいつ一体につき時間があまりに掛かりすぎるし

 あいつを殺せないと小型がもう一度…」


「あぁぁぁ!!また来ましたぁぁぁ!?

 これでもう二回目ですよ、流石に消耗が凄いです!!」


「すみませーん!バフ切れました、もっかいお願いします!」


先程から小型は何度か全滅させることに成功しているが

二体いる大型がほとんど削れていない。その上大型にダメージを与えると

周辺にいる小型が大型に近づいて体を吸収させて大型の体積を

取り戻させると同時に新たな小型を生み出し、

それが繰り返されている。


その上、回復されるたびにスイウォートのHPを確認しているのだが

多少は減っているものの先程見たような明確な量の減少は起こっておらず

均衡状態、長い目を見ればこちらが不利な状況となっている。


「もういっそのこと傷を負う事前提で大型を殺しにかかるか?

 このままじゃ結局ジリ貧だしな」


「…確かに一体は倒したほうがいいかもしれませんね。

 致し方ありません、脳天から一体ぶち抜きます…いや?」


一度最大火力の技で一体削るか、と思ったが…

そうだ、この状況ならあれを使えばいいんじゃないか?


思いついたことを実行しようとした瞬間、

みんなに強化をかけ終わったアルジェン君がこちらを向く。


「何か策があるのか?」


「策というか、力技というか…グリム―!!」


「はいはーい!何の御用ですかー!?」


「心獣混身するよ、だからちょっとこっちに来て―!」


そう言うと納得したようで、

こちらへ向かってすごいスピードで飛んでくる。


「回復アイテムとか大丈夫ー!?」


「大丈夫、一発分くらいだったら余裕!」


「了解、今行くね!」


ファルがこちらを見て凄い顔をしているのを見ながらも

この状況を何とかするために、私はグリムと心獣混身を行う。


「混身、完了!みんなー!!一発でっかいのぶつけるから逃げてー!!」


「うわー!」「やばいのくるぞー!」「はやくにげろー!!」


そのままみんなに向けて回避を促して、

私はリーズヴァルトさんに打ち込んだ時と同様の手順で

魔法をぶつける準備をする。


「【殺意】、『氷睡の茨』!」


殺意で火力を上げ、大型を二体拘束して

そのままサイクロンチャージからの白熱劫火に持っていこうとしたが。


「ソレハ怖イナア…発動サレル前ニ串刺ニシスルカ」


「くぅ…!?」


飛行中の私に向けて、戦闘開始から動かなかった本体が

初めて私の方に槍上の泥を打ち出して攻撃してくる。


「やらせません!!」


「邪魔ヲスルナ同族、邪魔スルナラオ前モ殺シテヤル!!」


「貴方ごときには絶対殺されませんよ!!〈ドラゴンロアー〉!」


「…『サイクロンチャージ』!」


叫び声で、ドラゴンクローの風圧で泥を散らして私を守るファル。

魔法の範囲を考えると、白熱劫火に巻き込まれる可能性があり

ファルは相当なリスクを背負っている…その覚悟を無駄にしないため、

私は準備を続行する。


「サセルカァァァァァ!!」


「けっ、すげえ力だ…!ぶち当てりゃああいつもただじゃすまねえ、

 なら邪魔させるわけがねえよなぁ!!あんた!巻き込みは気にするな!

 俺が責任もって離脱させる、俺たちにかまわずやれ!!」


「お主だけに任せるわけにはいかぬ!

 儂も加勢しよう、『フレイムバースト』!!」


「大丈夫、私が撃ち落とします!〈テイルブロウ〉!!」


更に数を増やして泥の槍が襲い掛かる。

それに対し、アルジェン君とキャロウさん、そしてファルが

が協力して攻撃を当てて減速させる。その間に、私は力強く宣言する。


「『白熱劫火(レッドエンド)』!!!」


「今かァッ!!掴むのは竜から妖精、『光明:逃げるが勝ち』!!」


私が魔法を宣言し、白熱劫火をぶちかますと同時に

アルジェン君の姿が光と変わり、二人を連れて安全な場所まで離脱する。


「ヌォォォォォ!!!」


呪骸竜主スイウォート Lv100 HP□□□■■■■■■


泥人形を消滅させ、その勢いのまま本体に白熱劫火をぶつけると

スイリュートの体は端からただの土へと変わっていき、

燃え終わるころにはスイリュートのHPは元の三割を切っていて

土に還った分、体積が著しく減少して

ルーグライスぐらいの大きさにまで小さくなっていた。


「はァ、ハァ…良クモ、よクモ!!」


「それはこっちの!」


「台詞です!!」


ドラゴンクロー(爆裂波動符:集束!!)


「当たルkaァ!!!『ウォーターランス』、『海楼の鎖』ィ!!」


泥ではなく、水の槍と先程私たちに当ててきた鎖を

使って攻撃を仕掛けてくるスイウォート。


「おうおうおう!泥はどうしたんだよ泥はッ!?

 さっきみてえなでっけえでくの坊はよぉ!」


「抜カセ!テメエラノセイデ!僕ノ計画ガ水ノ泡ダァ!!」


泥を使ってこないという事は、間違いなく消耗しており

相手を防戦一方に押し込めているように見える。


「うるせぇ!!てめえの計画のせいで犠牲になった人間の恨み、

 ここでてめえの命を持って払わせてやるよ!!

 駄賃はいらねえ、地獄で償え!〈紅蓮蹴り〉!!」


「コンナ、コンナトコロデェェェェェェ!!!」


アルジェン君の蹴りがスイウォートの首を貫き

首から上がただの土と化したスイウォートは、

力尽きたように倒れ伏すのだった。


◆◆◆◆◆◆◆


「やった、これでこいつは終わりだ!!」


やったのだ、首を落として死なない生物など存在しない…

俺はご先祖様の遺志と、俺自身の復讐を果たしたのだ。


「はは、見ててくれたかな」


きっと天国で見てくれているであろうあいつも、

喜んでくれているだろうか。


「アルジェン君!」


「おぉ、ありがとうなあんた。

 …そういえばあんたの名前は」


復讐の手伝いをしてくれた彼女にお礼を告げる。

事前に話した通り色々話して、戦ってくれたお礼として

何か渡すのもいいだろう…そんなことを考えていたからだろうか。


「seメて貴saマだkeは」


「―-危ない!!」


背後からの不意を突いた一撃が、俺の腹を貫いた。

次回、決着。


ブクマ、評価よろしくお願いします!

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