示せ、導きの歌とともに⑤
今日はお正月の用事も相まってちょっと短めです。
これまでの探索パートのまとめとなっています
まず、頭の中がごっちゃになってきたので
岩をどかす作業をしつつも一旦これまでの行動をおさらいしていこう。
まず、私は今日レベル上げをしていて
その中でファルと雑談をしていると、突然私の足元が
消滅し、地面の中に沈むように落ちていった。
その後、目が覚めるとファルと一緒に洞窟のような場所に
倒れており、周りを見回してみると祠のようなものが存在し
その中には竜を模した像が存在していた。
その像をよく見てみると、何やらヒルデさんのイベントで
記録を見せられた結晶に酷似したものが埋め込まれており
その時と同じように記録を見せられると錯覚した私は
顔を覆うが、ほとんど変化はなくファルと一緒に外へ出ることになる。
出る前にファルやヒルデさんに警告を受け
最大限に警戒しながらも外に出ると、牧歌的な村の風景が広がっており
しばらく歩いているとコンジキさんとアルジェン君の喧嘩を目撃する。
それを仲裁するため、ファルにアルジェン君の逃亡を手助けしてもらい
私はコンジキさんから事情を聴きだしつつ村を案内してもらい
村の祭りとその参加条件である歌を教えてもらっているときに
村を守っているフルアさんに嫌味を言われてそれを言い返し、
ファルと無事戻ってきたアルジェン君とコンジキさんの
仲を取り持った。
その数日後、予定通り祭りが始まり
祭りに参加しようとする直前の早朝。
突然アルジェン君がいなくなってしまい
私とファル、コンジキさんとでアルジェン君を探していると
突然村の堀や柵の方から爆発音が響き何かが襲撃を仕掛けてきた。
それに対応するフルアさんと、アルジェン君探しを私に頼んで
フルアさんの加勢に向かったコンジキさんを背に
私は目覚めて今に至るという事だ。
まず、ここまでの内容だが
一部祭が始まる前に調査して認識を改めた部分が存在する。
まず一つ。ヒルデさんイベントの時と似たような結晶の
効果が発動していないと錯覚していたが、その後の状況を鑑みるに
間違いなく発動していたようだ。
あの村の他の人たちにも話しかけてはみたが
なにも反応が返ってこなかった上、名前を聞いても
コンジキさん、フルアさん、アルジェン君以外の名前が聞き取れなかった。
記録をなぞっているのは確定であり、しかしヒルデさんの結晶とは違う点が
いくつかある。
ヒルデさんの結晶は映像を見せられているようなもので、
物語に対する干渉などはできなかった。
単に映像を見せられているような形であったヒルデさんの結晶に対して
竜に埋め込まれた結晶はどうやら追体験というべきか
実際に登場人物として動いているような感覚を覚えた。
しかし、追体験としてはかなり違和感が存在し
登場人物とは会話が成立しているような気もしなかった。
フルアさんなどは特に顕著で、言い負かしたセリフが
こちらの言っていることと同様ではなく主張がちぐはぐであったり
所々に粗雑な点が多数存在した。
そのため、役割としては自分たちと同じような体験をさせて
状況を理解させることにあると思われる。
その点で言えばこヒルデさんの結晶は体験させることでも
理解させることでもなく、単に事実を書き記すためだけのものだったので
違う点があるのは納得できる。
それを踏まえて考えると、光らなかったから効果が発動しなかった
と思い込んでいただけで他の演出が発生しており
正しくヒルデさんの結晶とほぼ同様の効果が発揮されていたというのが
ひとまずの結論である。
その上で、この状況についてだが。
あの状況で記録が終わっているわけがないので
恐らくあれの続きの結晶があると思われる。
そうでないとしても、今の状況で求められているのは推理であり
推理をしようにも現在の情報では答えが出るわけがない。
続きでないとしても他の結論を出すために必要な情報が
この岩をどかした先にあると思われるが…
どのような形でのヒントになるかは私にも分からないが
頑張って成立させるしかないだろう。
二つ目。どうやらこれはクエストやイベントのように
一度クリアの通知が来たとしても終わりではないという事。
シナリオというからには一つ二つでは終わらないだろう、
三つ四つは覚悟するべきだ。
考えをまとめているうちにファルの大活躍で岩の撤去が完了し
外の景色が見えるようになる。
「…これが、今のあの村か」
「見るも無残、とはこのことでしょうか?
諸行無常を感じざるを得ませんね…」
草木は枯れ果てて荒野が広がり、建物があった場所には
燃えカスのようなものが散乱している。
「あれは…?」
…そして、その中でもひときわ目を引く大きな違いが
村の中央に存在しているのが目に映る。
「あれは…何?」
「…強大な呪いを受けた同胞でしょうか?
呪いを受けたか、呪いの依り代として
何かを呪い続けているのかはわかりませんが」
軽く家二つ分はあるであろう竜が二匹、
四肢が結晶化している状態で元々の村の入り口の前に積み重ねられており
その肉体は腐らずに鮮度を保っているものの、
鮮やかな水色の体の至る所に黒いインクがにじんだような痣が
浮かび上がっているという異様な光景が広がっていた。
ちなみに最初に主人公が違和感に気づいたきっかけは
ファルの態度がなんかきっちりしているというところ
「いつものファルならもうちょっと口元がゆるゆるのはず…」
という違和感から今回の考えに至ったというわけです
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