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みんななかよしくりすます

なんでこんなことになるんです????

(寒暖差による体調不良)(体がザコ)

(なんで最近何か活動しようとするたびに

 何らかのトラブルが起こるんですか????)


それはそれとしてクリスマスへの準備回です。

連続投稿に関してはある程度土日に書き溜めた分があるので

クリスマスまでは恐らく問題ありませんが

今後更に体調悪化することもあり得るので作者もこれからが不安です

ある日、元ヒルデさんのお城内で。

その日はちょうどネロンスシ君にアクセサリーを作ってもらっていて

完成品を受け取る日だったので中央の階段付近で待機していた。


「ねぇフジカ」


ぼーっとして座っている時、アルルちゃんが話しかけてくる。

どうやらレベリングから戻ってきたばかりのようで

そこそこHPが減っており、トピアさんの薬を渡すと

ありがとうと言いながら中身を摂取してHPを回復する。


「なあに、アルルちゃん。どうしたの?」


「あれって何してるの?」


アルルちゃんが指差した方向には、ふぃろーさんとせすさんの姿があり

せすさんが凄い表情でふぃろーさんを問い詰めている。


「あれは…痴話喧嘩、なのかな?」


「姉さんは何に怒ってるの…?」


「直近で考えると…クリスマスに何かあったのかな」


「…従兄さん、あー、やっちゃったのかなぁ…?」


アルルちゃんは非常に冷静な口調でそう言う。

いつもの明るい口調とは打って変わり、ふぃろーさんの

した行為を大きく非難するような目を浮かべながら私に話す。


「フジカは、あー…従兄さんと姉さんの関係について知ってるんだっけ」


「うん、アルルちゃんのいとこで、せすさんがふぃろーさんに片思いしてて…」


「うん。いとこっていっても家はかなり近くてね、

 私も姉さんとも昔から遊んでて…まぁそこは省いて良いわよね」


へー…だからアルルちゃんの保護者として

プレイしてたんだ、と納得して次は今起こっている事態の把握をしようと

アルルちゃんに質問する。


「そうなんだ…で、ふぃろーさんは何をしちゃったの?」


「多分、クリスマスの約束についてだと思うわ」


「クリスマスの?」


約束、約束か…。どういうことなのだろうか?

私が考えている間にアルルちゃんは続きを話始める。


「ここ数年あの二人はね、クリスマスに二人で出かけて何かしてるのよ。

 私もついていったことはないけどクリスマスの後

 数日は姉さんのテンションがすっごい高いから

 何かしら嬉しいことが起こっているのは分かるんだけど」


「それを断っちゃったから怒ってるってこと?」


「ううん、多分そう言う事じゃないの。

 予定を断っただけならあそこまで怒らないわよ、多分

 断ったことに加えて何かあったはず…」


「…ごめんアルルちゃん、これそもそも私が聞いていい話?

 いくつも聞いちゃった上でこれはどうかと思うけど」


他人の恋路を邪魔…ではなく補佐することではあるが

ネットリテラシーとか大丈夫なのだろうか?


「…ちょっと前にリアルで姉さんに会ったんでしょ?

 姉さんの対応の変化からわかるわよ。

 それに誰にでもってわけじゃない、危ないってことくらい私にも分かるわ」


「そ、それならいいんだけど…どうしてそんなに冷静な感じなの?

 いつもはもうちょっとテンション高いような…」


「…姉さんのね、たゆまぬ努力と攻めを見てきたからよ。

 それに加えてね、従兄さんの超絶鈍感ぶりを見てきたのもあって

 こんな感想を言うのもどうかと思うけど…見飽きたから

 終わってほしいのよ、もう姉さんの惚気は聞き飽きたのよ…!」


そううんざりした表情で言いながら二人の姿を見るアルルちゃん。

もう長年見過ぎて見るだけで気分が下がるようで、すぐに目をそらしたが…


「解決するの手伝ってもらっていいかしら。

 あの状態のままで年越しを迎えるなんてぜっっっったい嫌だわ!」


「えっと、わ、わかった。何をすれば…」


「私は従兄さんから事情を吐かせるから、フジカは姉さんの

 話を聞いて励ましてきて!」


「私の役割重くない!?」


「ごめんなさい!でも私が姉さんを励まそうとしても絶対だめだから

 お願いフジカ―!!」


そう言って走り出し、ふぃろーさんにタックルを加え

体勢を崩したところを肩に担ぎ外へ走り出す。


「頼んだわよー!」


「待ちな――」


「せすさん!ちょーっとお話よろしいでしょうかぁー!?」


「な、フジカ!?貴女なんで邪魔を!?」


「ちょっとアルルちゃんに頼まれたので!!

 いったん落ち着いてお話をお聞かせください!!」




それから三分後ようやく落ち着いたせすさんは階段に座りこみ

私へ頭を下げて謝罪する。


「…ごめんなさい、怖かったかな」


「いえ。大丈夫です、それよりも何があったんですか?」


この一件を長引かせても得ることは何もない、

私は単刀直入に今回の一件の本題を切り出す。


「…あり、いえ。アルルちゃんからはどこまで聞いたの?」


「…二人が何やら喧嘩していること、

 あと毎年クリスマスにどこかへ行っていること、

 そして今年はそれに関して何かがあったことですかね」


「ええ、おおよそはそれでいいと思う」


今一瞬、アルルちゃんの本名を言いかけていた

気がしないでもないがせすさんは続けて話し始める。


「今日ね…」


◆◆◆◆◆◆◆


今日の夕方、

私はは学校を終えてつっ…ふぃろーと一緒に帰宅していたの。


別になんてことない日だったわ、特に変わったこともなく

お互いの家の前に着いたんだけど…そこで事件が起こったんだ。


いつもちょっとゆるっとしててかわいい彼の表情がちょっとだけ

きりっとしてね、やっぱりいいなぁと思ってたんだけど

真剣な声で言われたの。


「あー、うん、華、ちょっといいかな」


「い、いいけど?何よ急に」


「…クリスマス、ちょっと人に誘われてね。行けなくなっちゃった」


これは何の問題もなかったのよ。

ここ数年偶然ピッタリ予定が合って出かけられてたんだけど

予定が合わないこともありえるんだから、で済んだんだけど…


「分かったわ。…それで、どんな用時なの?」


「ん?その日にSROのオフ会に行くんだよね。楽しみだなー」


「…はぁ?大丈夫なの?」


「大丈夫、知ってる人しかいないし」


参加するのはメリーシープのメンバーの人らしくて

詳細は教えてくれなかったんだけどライカさんにテットウさん、

グヴァンさんとかが参加するらしいわ。


でも、普通に危ないじゃない?気心知れたような相手だとしても

表情も声も見えるしむかーしむかしのゲームよりかは

安全かもしれないけど…それでも見知らぬ人と会うってなると、

って思って私もついていこうと思ったのよ。


「私も行っていいかしら?」


「…うーん、だめかな?」


そうしたらダメだって即答されたから

その辺で私もちょっと不審に思い始めて、問い詰めることにしたの。


「なんでよ、私だってギルドメンバーよ?」


「内容が内容だから…」


「内容…?どういうことよ、人に言えないようなことなの?」


「公言はしにくいね…」


「なんで?笑わないから言ってみなさいよ」


「ごめんね、ちょっと口止めされてるから無理かな!」


そう言ってすぐ家に逃げちゃったのよ。

もう完全に後ろめたいことがあるって確信して、

私の家に荷物とかを置いてすぐに彼の家に行ったわ。


彼は家に帰ってすぐ部屋に閉じこもったらしくて、

扉を開かないよう細工をしていると思ったんだけど…

簡単にドアが開いて、力を込めてドアを押してたから

私は勢い余って部屋の中に転がりこんだんだけど

次の瞬間見た光景に目を疑ったわ。


「なっ…時間稼ぎして逃げ切る気ね!」


ベッドに寝転がってSROを起動してたのよ。

起動してたから下手に近づけないし、私も

SROを起動して追いかける以外の選択肢はなかったわ。


「待っててよ、確実にとっ捕まえやるんだから…!」


◆◆◆◆◆◆◆


「とまぁ、こんな感じよ」


「なるほど…」



オフ会、どんな経緯からは謎だが

どうやらそんなものが開催されるらしい。


そんなことを考えていると、メニュー欄が開かれて

メッセージが来たという旨の文章がその上にメニューもどきで表示される。


たしか先日のアップデートで追加された機能だったか…

一応設定で弄れるらしいがまだ操作していなかったので

出てきてしまったというところだろう。


「あ、すみません。何かメッセージが来たみたいなので確認してもいいですかね」


「大丈夫だよ、長々と話してごめんね?」


「いえいえ、大丈夫ですとも」


とりあえずいったん断って

メッセージの欄を開き内容を確認する。


すると、ライカさんからのメッセージが来ており

内容は…


「おぉ…タイムリー」


「どうしかしたのフジカ、どんな内容なの?」


「ああちょっと待ってくださいな」


長文を読み込んでいるふりをして動揺を悟られないように

時間を稼ぐ。


送り主:ライカ

件名:お誘い

今度メリーシープのギルメンで

オフ会開こうかと思ってんだけどよ、あんたも来ないか?

詳細は今度会った時に話す、今すぐ会いたいなら

俺は今町の噴水前にいるから早めに来りゃ会えるかもな


「せすさん、オフ会の内容わかりそうです」


「本当!?」


「なのでちょっと外行ってきます!」


「あ、待ちなさい!」


流石に連れて行ってしまったら話をまともに聞けず

ややこしくなる可能性もあると思い、せすさんには申し訳ないが

超スピードで無理矢理逃げ切って私だけで――!!


「まーてー!!」


「ひぃ!?ごめんなさーい!!事情はあとでお話しますからぁぁぁぁぁぁ!」


「まぁぁぁぁぁぁぁてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


ステータスで勝り、確実に引き離しているはずなのに、

鬼の形相で追いかけ追いつきそうにも見えるせすさんから何とか逃げ切り

私は町の中央へと向かうのだった。


Qアルルちゃんなんで口調違うの?

初対面の時点では主人公を同年代だと思っていたため

その時は同年代の友人と遊びたくて挑みに行っていました。

その後ギルドに誘った時は年齢差を知っていたので

なんでこんなに善意マシマシで接してくれるんだろうと

言った感じであのしおらしい感じになっていたものの

凄いノリのいいお姉さんなんだなと納得してなつきました。

なので大抵はハイテンションだったのですが

今回の一件はマジでテンションがダダ下がりだったので

辛辣な言動になっていました。


Qふぃろーさん酷くない?

せすさんのテンションが上がるイベントなだけで

ふぃろーさんのテンションが上がるイベントではない

という事です、その上でふぃろーさんが憧れていたイベントが

目の前に湧いたのでそりゃ飛びつく


ブクマ、評価よろしくお願いします!

誤字脱字あれば報告お願いします。


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