リアルとかわいい友達
難産!!(どう終わらせるかもどう展開させるかも決めてなかったので
本気で筆が迷ってた
いや、どれだけ言おうが言い訳に過ぎないんですがね…
その代わりいつもの2、3倍内容が詰まっています。
私は早く帰ってすぐ眠る、私は風のような速さで帰って寝る。
今日の授業はもう疲れることの連続だった。
科学の実験、体育の持久走、昼休みに任された荷物の運搬…
私の疲労は限界だ。もうすぐにでも眠ってしまいたい。
そう思って即座に帰りの準備を済ませて帰ろうとした瞬間。
「すまない、藤野さんはいるだろうか?用事があるのだが」
どうやら私に対する来客だ。
また来たと私は思った、こういう奴が高校入学以来多いのだ。
何故か私をカップル成就の聖地などに連れていき告白してくる
男子が引くほど増えた。
もちろん睡眠の邪魔なのですべて断っているが。
しかし、もうワンチャンとか思ってか知らないのだが、
断られてからも二、三回ほど告白に来る奴もいる。
しかし、何故かそれ以上は告白してこない。
そして次に不思議なことに、逆恨みで襲ってくる奴も中にはいた。
しかし、そういうときに限って、兄が見ていたとしか思えないような速度で
即座に駆けつけて警察に通報したり、警察が近くに駆けつけていたり
大事に至る前に解決してしまう。
「おお、いたいた。ちょっと屋上まで来てくれるか?」
ここで無視するともっと面倒なことになるからついていく。
あぁ…私の睡眠がぁぁぁ…
◆◆◆◆◆◆
「藤野さん!一目惚れだ、付き合ってくれないか!」
やはり想像通り、告白だったか。
「すみません、お断りします」
「何故だ!自分で言うのもなんだが俺は結構イケメンだと思うぞ!」
自分で言っているイケメンは大抵それほどイケメンではない。
本物はイケメンであることを謙遜して自分の評価を上げようとする
腹黒い奴らばかりだ。根拠は兄の苦労話から。
「モデルって大変なんだよ永華ぁ…」って言いながら
抱き着こうとしてくるのは辞めてほしいが、
話自体は眠くなるのにちょうどいい話なので聞いている。
「そういうところです。イケメンだからなんですか?
精神面もイケメンだからこそイケメンはイケメンですし、
一目ぼれで相手が付き合いたいと思うかは別ですよ?
第一私はあなたについて何も知りません」
「付き合ってから知ればいいだろう!」
「そういうのが好きではないので、お断りしたのです」
よく知らない相手と「わーイケメン」で付き合う奴とは
恐らく意見が合わない。よく知らないから何をされるかわからないのに
付き合おうと思う神経が私にはない。
「…!下手に出てりゃ見下しやがって!許さねぇ!」
そう言って私に殴りかかろうとしてきた。
だが、その次の瞬間
「うちの永華に何してやがる!?」
兄が登場した。どこから来た?
というか不法侵入で怒られないのだろうか?
「なんだてグヒュッ!?」
自称イケメンは突然現れた兄に
殴り飛ばされてそのまま意識が落ちた。
疑問が頭をよぎる前にほぼほぼ事件が終わってしまった。
「大丈夫か?」
「うん、素面で突然学校の敷地に不法侵入してきた
お兄ちゃんが人をワンパンでノックアウトにしてなお平気な顔して
話しかけてくることに対しての精神的な驚き以外はね」
「まぁ兄だからな、妹のためなら何でもできる」
回答になっていないんですが…
「まぁ、そんな冗談はさておき。本当は
この場所で永華が告られるっていう情報を手に入れてな。
面倒な相手らしいって連絡がきたからちょっと頑張って
ここまで来て、機会をうかがってたんだ。」
ほう…誰だろう。連絡をするほど私の兄と親しくなれる
人か…福音だろうか?
「よかったです…よくない噂のある先輩だったので、
お兄さんへの連絡が間に合ってよかったです」
そう言いながら、扉が開いた。
この声は…
「まーさん?」
「あ、はい。まーさんですよ」
やはりこの声の主は金田奥間、福音と私の共通の友達でもある。
中学時代に福音の友達として紹介されて、気が合ったので
今も友達関係が続いている。最近はそれほど話せていなかったが、
変わらず可愛いくt…元気そうでよかったよかった。
「おう、ありがとうな奥間ちゃん。おかげで助かったぜ」
「あっ、はい…そうですね…」
兄にそういわれて奥間のテンションが目に見えて下がった。
まぁ、男なのにちゃん付けで呼ばれるのは苦痛だろう。
以前、私の家に奥間と福音が一緒に来た時以来、
奥間のことを女の子だと思っているらしい。
そう言われても嘘だと思われない容姿であったのも
影響して、まだバレていないらしい。
「じゃあ、俺は誰かに見つかる前に帰るな。
二人とも、じゃあな!」
そう言って、兄は階段を下りて爆走し始めた。
廊下を走るなという声が聞こえた気がするが、まぁいいだろう。
「ふぅ…もしもがあるかもしれないと思って
お兄さんに連絡しててよかったです。
あの先輩、3股してた、なんて噂が立って
それの真相を聞いたクラスメイトの前で大声で真実だと
言えるような人らしいので…」
「おおぅ…」
それはひどい。
「ありがとねまーさん。助けてくれてありがとう」
「いえいえ、友達じゃないですか。このくらいは当然だと思いますよ」
そう言って、ちょっと赤面し始めるまーさん。
それはずるい…実際女子力の一切ない私より
女子っぽいのではないだろうか?
「あ、そろそろ帰らなきゃ。じゃあね!」
「えぇ、それでは…っと、ちょっと待ってもらえますか?」
「どうしたの?」
まーさんが私に用事なんて珍しい。
「永華さんは、Stella remake onlineって知ってますか?」
「うん、お兄ちゃんがプレゼントしてくれて、今やってるよ」
「!よかったです、それに関しての話なのですが…」
「どうしたの?」
「僕もそのゲームをやっているのですが、一緒にやりませんか?
もちろん、嫌ならいいのですが…」
「いいよ、一緒にやろう。嫌なんてことはないからね」
友達と遊びたくない奴が友達を名乗るなんてバカみたいな話だ。
少なくとも寝ながら遊べるのだから私の趣味の時間だ、
別に減るものではないし、そちらの方が楽しそうだ。
「では、今夜の九時くらいからでいいでしょうか?」
「うん、いいよ。私もそのくらいから始めるよ」
それから、別れの言葉を交わして私たちは家に帰った。
奥間との約束、楽しみだな…
そう思いながらゲームを起動し、私の意識はゲームの中に落ちていった。
さぁ、メインキャラの追加だ!まだ前作における一章が
半分ちょっとしか終わっていないということに
若干の恐怖があるぜ!(震え)
とりあえず、次回はゲーム…というわけではなく、
今回のエピソードの奥間視点の投稿になると思います。
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