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エキシビションマッチ

イベント終了、

初めて戦闘ばっかりの章になりましたが

次章から新しい章になる…前に二戦目から

最終日決勝戦の掲示板回の予定。

初日を勝ち残った私たちのギルドは

運営から優勝者は最終日のトーナメントまで観戦してほしいと

言われたので、数日間の中トーナメントを見ていた。


ログインしなくてもよかったのだが、

普通に娯楽としてかなり面白かったのと

レベリングをするために移動する必要も今のところ薄かったし

ここ数日特訓しつつもみんなずっと見ていた気がする。


特にアヤさんとセンジョウさんのギルド、涙のフィナーレやyenジョイの

戦いは見ごたえがあった。涙のフィナーレの方々は

魔法メイン、近接を召喚獣などで補って戦い、

初日に負けたのが信じられないというくらいに

奮戦し、三日目を勝ち残っていた。


yenジョイの方々はバランスの取れた編成で

堅実な戦略を用いて勝ち残り、四日目の勝利をつかんでいて

堅実な戦い方で敵を倒していくギルドなのだなと思った。


ドルバイカーの方々は二日目ほぼ全戦全勝で優勝しており

本当に強いギルドなんだな…と思い知らされた。


そんなこんなで最終日。


初戦から大激戦が繰り広げられ、

一つ、また一つとギルドが脱落していく。


準決勝ではyenジョイと私たちのギルドの戦いが行われ

双方の最後の一人まで削りあう接戦を繰り広げた末、

なんとか私たちメリーシープが決勝戦行きを勝ち取ることができた。


もう一つの準決勝では涙のフィナーレとドルバイカー戦では

一戦目は難なく勝てたものの二戦目、エンダッカス戦にて

二人を削られ、三人目で辛くも勝利したものの

最後のエンドレスさんの攻撃に対応しきれなくなり

ドルバイカーの勝利となった。


三位決定戦の涙のフィナーレ対yenジョイ戦では、

終始yenジョイ側の優勢で、一人二人と確実に減らしていき

yenジョイの勝利となり、私とアヤさん、センジョウさんに挑む

メンバーはメリーシープ、ドルバイカー、yenジョイの三つのギルド

からとなった。


エキシビションマッチ初戦はアヤさんで、気合十分といった感じで

初手でフィールド全体を火の海にした。

その上で先日の厄介な男に使っていた鎖を全員に巻き付け、

火炙りにして勝とうとするという中々ヤバい戦法を取っていた。


…少し前に聞いたのだが、私だけ戦う時に制限がかかるらしい。

召喚獣を出していいのは一体までと言われており

まぁファルとミソラにグリムの三人同時召喚をやったらさすがに

勝てないからやめてくれという運営からのお達しだろうが…


ああも気分よさそうに魔法を打たれるとちょっとうらやましくなってしまう。

私も召喚獣のみんなを出して全力全開で戦いたいな…

最近魔導伝承と心獣混身を同時に使うことができるという事を

ヒルデさんに教わったので、機会があれば状況に応じて切り替えながら

戦ってみたりしてみたい。


エンダッカスやライカさん、yenジョイのメンバーの一人が鎖から脱出し

他のメンバーの拘束を外しつつ攻撃を与えていった結果

残り1人の状態でグヴァンさんが

アヤさんを倒すことに成功し、次のセンジョウさんとの戦いに移る。


センジョウさんとの戦いでは、初手でyenジョイメンバーの三人が

自分からやられに行った。なので六人で挑むことになり

運営も度肝を抜かれつつも、シンプルに格闘戦が強いセンジョウさんに

六人とも苦戦を強いられ、残りはエンダッカスとアルルちゃんだけになった。


そんな中でアルルちゃんとエンダッカスが協力して

即興の連携を組みつつセンジョウさんの攻撃を凌ぎつつも攻撃を与えていき

何とか二人でセンジョウさんとの勝負に決着をつけた。



◆◆◆◆◆◆◆


「【魔導伝承(ファイナライズ)竜姫ヒルデ】…

 そして…おいで!ミソラ!」


そして三戦目。私のエキシビションマッチが始まった。

魔導伝承を強化状態で発動し、ミソラに相手をかき乱してもらう

指示を行いつつ、私は一対一で相手をしていく。


まずは数を減らしていこう。

アルルちゃんとエンダッカス、グヴァンさんにライカさんは

間違いなく強敵なので同時に戦われたら私でもまずいので

ミソラに他五人を葬ってもらうことに決める。


最大火力で急所めがけて防御できない位置から一撃をぶちかましていき

一人、また一人と殴る蹴るスキル使うで減らしていき

流石ミソラ、と心の中でほめておきながらも私はエンダッカスを

最初に葬ろうと動き始める。


「ズル過ぎんだろうがよぉ!!!」


ライカさんがこちらに向かって突撃してくるのを

見ながら残りの人数を数える。

残り6人ほど残っているが…まあまだ許容範囲内だ、

私はライカさんに向けて蹴りを放つ。


「【魔導伝承:(ファイナライズ)切札(ジョーカー)】!!」


ライカさんが魔導伝承を発動し、体格を変えた上で

攻撃を回避して逆に蹴りを放った足を掴み勢いのまま私を頭から

地面にたたきつける。


「いったい…ですねぇ!!『時縛りの茨』!!」


即座にもう片方の足でライカさんの腕に絡みつき、

足の力だけでライカさんをたたきつけ返す。


それに加えて茨縛り…の上位互換の時縛りの茨を発動し、

ライカさんを拘束しつつ動きを遅くする。


「【魔導伝承(ファイナライズ)神徒(メイジュ)】!」


立て直したとはいえまだまだ体制を崩していることを好機と見たか

グヴァンさんがこちらに魔導伝承を発動しながら向かってくる。

変身を完了させ、ハルバートをこちらにたたきつける算段だろうか?


「【ドリフトアクセル】!!当ぁたれぇぇぇぇえぇぇぇ!!!」


グヴァンさんは自分が飛び上がって起こる隙すら与えてはいけないと

確実に当たる距離までスキルで加速して攻撃を当てにかかってくる。


「邪魔です…!【ドラグアップストライク】!」


「ぐぁっ…!」


「『痛撃の毒針』、【ソニックキック】、【ドレッドラッシュ】!」


そんなグヴァンさんに対して飛び蹴りで先制攻撃をかまし、

怯んだところにスキル込みの連撃を加えてHPを削りきる。


ちょっとずつ回復していく防御の堅い敵なんて厄介な事この上ない。

ファルやグリムがいるならまだしも、ミソラと二人きりの状態で

残して置いたら面倒だし、早々に退場してもらった。


「…【ラビットアクセル】、【ラピッドステップ】…!」


「合わせるぜお嬢ちゃん…!【スチームバースト】!」


アルルちゃんとエンダッカスが背後から迫ってきているのを感じる。

なので、アルルちゃんの攻撃に合わせて上に背面飛びを行い

勢いよく武器を取り落とさせる目的で肩を蹴りつけつつも

同時にエンダッカスにはスリープニードルの強化版、

微睡みの裁針を何本か打ち出し、距離を取りつつ

近づかれないよう牽制する。


「『時縛りの茨』、【龍威之拳(リュウイノケン)】!」


その上で重ねて時縛りの茨を使用し、

機動力を削いだ上でスキル込みの一撃をぶちかます。

そして茨が引きちぎれるほどの威力を込めて

アルルちゃんを蹴り上げた上でもう一撃、アッパーを仕掛ける。


「【クロウアッパー】」


その一撃でアルルちゃんのHPは削りきられ、退場することになった。

私が二人を倒している間にミソラはほか五人を倒し終わったようで

私と背中合わせになって聞いてくる。


「次のご指示は何?」


「うーん…そうだねぇ…」


粗方倒し終わって残りはエンダッカスとライカさんくらいしか

残っていないことを考えると、私が一人とミソラが一人で

やった方が効率は良いだろうけど…


「心獣混身するよ、いける?」


「はいはーい、ご主人様の仰せのままに」


答えを聞いてから私はスキルを発動し、

魔導伝承と心獣混身を同時に発動させる。


「「【心獣混身(トライブ):ミソラ】!」」


ヒルデさん曰く、長くはもたないらしいが…

そもそも長く持たせる気がないのなら大丈夫だろう。


私とミソラの体が融合していき、

蒼い炎が体中を覆うとともに変身が完了する。


「混身完了」


変身完了と同時にエンダッカスのもとに突っ込む。

スピードに対応しきれなかったのか、目を見開きつつも

動けずに私の攻撃を諸に食らう。


「【ビーストラッシュ】、【オーバーロードチャージ】

 【加速連爪】」


「グッ…ガッァ…!?」


ライカさんが想定より早く拘束を抜け出す可能性もあるので

スキルで連撃を加えて即座にエンダッカスを倒す。


ライカさんの方を見るとまだ拘束されていたが、

もう少しで抜け出しそうだったので想定内の動きだ。


「【凶速稼働】」


スキルでさらに速度を上乗せしてやたらめったらに

殴りつけ、ライカさんのHPをゼロにする。


「よし!私の勝ちだぁー!」


私は拳を掲げて勝鬨を上げる。

よし!私が最強だ―!!


会場の何とも言えない空気に気づかないふりをしながら

私は腕を下げて会場を後にした。

他ギルドメンバーの呟き

サクラ「え、なんですかあれ?」

オーマ「はは…すごいや」

テットウ「瞬間火力壊れてら…」

ロルルア「おいおい、初めて見たがありゃあおかしいだろ…!?」

ふぃろー「うちの子とやってた時は手加減してくれてたんですかね…?」

グーフィー「うっそだろあれ、俺たちとやった時より成長してやがる…」

せす「あの子…ストレス溜まってたのかしら」

フィム「はぁぁぁぁ、無理、最高(時縛りの茨等の魔法を見て)」

お姉ちゃん「やっぱり私の負担がストレスに…(絶対に違うから)

え、あまりに頼り切りすぎて幻聴が…!?」

ネロンスシ「すっげー!フジカさんつえー!」

ティタ「やっぱりすごいねー。女王様のところ行ってからもっと

    強くなっちゃった」

マシェル「ほあぁぁ…!創作意欲がもりもりと!!」


現状のレベル差がセンジョウさん

(大会参加者の中でも一番レベルが高い)の二倍くらいある

ので単純なステータスで押し切れてしまうクソヤバ主人公

魔導伝承を持っているプレイヤーが少ない上

指示に従い続けてレベルアップするプレイヤーは

大抵ソロプレイになりギルドに参加していないのでこうなった


参加ギルド少なくない?と思われたかもしれませんが

叛天の神殿の素材周回で足止めを食らったり

アルルちゃんの幸運でなんとかなっていましたが

魔の王杖の素材ドロップまたは採集確率は相当低く

第三回イベント開始時に設立することができたギルドが

そこまで多くなかったというのが真相です


ブクマ、評価よろしくお願いします!

誤字脱字あれば報告お願いします。

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