ストライカー決定戦
前話を一部修正いたしました。
ハリウッド逃走劇って何…???
複数の誘拐犯ではなく窃盗犯二名に、
逃走劇ではなく一発ぶん殴ったに変更しました
(誘拐犯よりかはまだマシ)
今回はメンバー選別回です
「ひとまず、まとめるよ」
話したのは五分くらいだけなのに非常に疲れた。
ストライカーなる代表者三人のうち、他メンバーの熱望で
私は確定となった。
となるとあと二人なのだが、
候補者が五人いる。
ライカさん、テットウさん、グーフィーさん、グヴァンさんに
アルルちゃんの五人なのだが、誰を出すのか議論が紛糾している。
「このままじゃ決まらないから、一人ひとり
戦っていって合計の勝利数が多い人がストライカーとします」
もう言葉で殴り合うのはたくさんなので
物理で殴り合ってもらおう。
◆◆◆◆◆◆◆
場所は変わってトレーニングルーム。
今まさに、ストライカー決定戦の一戦目が始まろうとしていた。
ルールは一本勝負、先にダメージを与えた方が勝ちだ。
一戦目はライカさん対グーフィーさんで
試合が始まると、二人ともすぐに相手に向かって駆け出す。
「「オラァ!!!」」
ライカさんは真正面からまっすぐ剣を振り下ろし
それを片手に持ったナイフでいなしてもう片手に持ったナイフで
攻撃を加えようとするが、真横で魔法を使ってそれを難なく躱す。
それにグーフィーさんは追撃を加えようとするが…
「『ハンディロック』」
それもライカさんが魔法で妨害して
魔法の効果で少し体勢を崩すグーフィーさんだが、
とっさにライカさんを蹴飛ばして追撃をかわす。
しかしライカさんもそのキックを剣で受け、
ダメージとはならなかったが…
「【ソニックスロー】!」
その直後にライカさんに向けてグーフィーさんはスキルで
速度を上乗せしたナイフを投擲し、
躱しきれずライカさんはもろにそれを食らい
ダメージを負う。
「っがぁ~!!!負けた!!」
「ギリギリ勝ったぁ!!ナイスファイト!」
「おう、そっちもナイスファイトだった!
こりゃぁ武器はメイスの方がよかったか…?」
「確かに最初の打ち合いの時にメイスだったらきつかったなぁ」
勝負が終わった後に握手を交わし、健闘を称え合う二人。
そしてすぐに第二試合が始まり、テットウさん対グヴァンさんが始まった。
テットウさんがハンマーを振り下ろすとグヴァンさんが大盾でガードし、
その勢いで吹っ飛ばしてそのまま大盾で潰しにかかる。
「【シールドバッシュ】」
「【アウトコンバート】」
テットウさんの負けにも思えたが、スキルで大盾を弾き返すと
テットウさんはハンマーを思い切り大盾に叩きつけ
叩きつけた勢いに乗せて背後に回って蹴りを加える。
けられたグヴァンさんはかわし切れず蹴りをくらってしまい
この勝負はテットウさんの勝ちとなった。
「ナイスファイトです。
そちらの武器は何の鉱石を使ってらっしゃるのですか?
かなり重めなのでグラッド鉱山辺りのものかと推察しますが」
「惜しいな、それよりちょいと先のディウンス霊峰の奴だ。
あんたいい奴だな、こういうのはライカだとどうでもいいって
流す話なんだが…今度一緒に行ってみるか?」
「ぜひとも。私からもお願いします」
その後は二人とも気が合ったようで、今度遊ぶ約束をしつつ
三戦目のアルルちゃんとライカさんの戦いになった…
が。
「いくわよ!!」
目の前に移る光景を否定したくなった。
だが肯定しなければならないだろう、
所々赤い光が漏れている黒い全身鎧を身にまとった存在が
アルルちゃんであると。ご丁寧に武器まで新調しているのも
かなり認めたくないポイントだ。よく聞くとキュインキュイン
音が聞こえる気がする。
「ネタ防具の癖に妙に強いオルタネイティブシリーズだと…!?
しかも同種一式、どれだけガチャを引いたってんだ!?」
隣で叫ぶテットウさんを見て、ふぃろーさんとロルルアさんが
遠い目をしながら言う。
「十連です…」
「え?」
「あぁ、ふぃろーさんの言うとおりだ。
俺が防具を作って新調しようと提案したらガチャを引くって言いだしてな、
その結果一発で武器含めだしたのが今目の前に広がっている現状だ。
素材があったから装備そのものは俺が強化したはしたんだが」
ひえ、とんでもない運だ…しかもビキニアーマー装備と
同様の流れ。アルルちゃんの運があまりにも良すぎる…!!
と、外野がそんなことを考えている中でも戦闘は進み
ライカさんがいなしつつもかなりアルルちゃんが優勢のようだ。
「負けてられるか…!!『マッドシード』!」
アルルちゃんの足元がぬかるみ、体勢が崩れたように見えたが…
突如脚部の鎧から謎の光が噴射され、前に飛び出てライカさんに
双剣で二方向からの攻撃を仕掛ける。
「【ラピッドストライク】!!」
確実に当たるかに見えたアルルちゃんの攻撃だったが
ライカさんは剣でどちらも受け流し、逆にアルルちゃんに攻撃を当てて
勝負を決めた。
「あーっ!!負けた!!強いわねあなた!」
「嬢ちゃんも強いさ。すげえな、
ここまで追い詰められるとは思ってなかったぜ」
二人は固く握手を交わし、その場を後にする。
その後、順々に戦っていった結果として
ストライカーに選ばれたのはグヴァンさんとアルルちゃんだった。
戦闘結果
アルルちゃん:ほとんどの相手がスピードと手数で
ごり押しすればノーダメで通せてしまった
グヴァンさん:守りが固いので他の相手に有利をとれた
テットウさん:グヴァンさんに負けた怒りのライカと
グーフィーさんに有利をとられて負けた
ライカさん:普通に強いのだがさらに早いグーフィーさんと
守りの堅いグヴァンさんに殴り切られて負けた
グーフィーさん:二戦目に不意を突かれると弱いことが発覚したため
連鎖して負けた
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