怪しい視線
サブタイトル詐欺したアホがいるってマジ?
(前回イベントについてちょっと触れる予定だった)
タイトルは修正いたしましたが非常に申し訳ございません
詫び更新は…今週は難しいかもしれないので来週末までに
一話行います
今回は新ギルドメンバー、マシェルさん回。
明日も同じようなギルドメンバーの回になる予定
今日も今日とて私はSROにログインした。
引っ越しの関しては姉や母さんたちに相談したものの
一週間は引っ越しにかかるそうなので気長に待つしかない。
その間チエちゃんを撃退しなければいけないわけだが…
対処法が見えた以上何とかするしかないだろう。
罠を張り終えてログインした私は
ファル達を呼び出す。
「みんなおはよー」
「おはようございます」
「おはよ…ふぁぁ」
「おはようございみゃ…ます」
ヒルデさんの指示は今のところないし、
町の散策でもしてみようかと思ったところで
そう言えば回復アイテムの補充をしていなかったなと思い
私はトピアさんの所に行くことにした。
◆◆◆◆◆◆◆
「トピアさんいますか?」
トピアさんのお家の隣、トピアさんのお店のドアをノックする。
「はーい。フジカちゃんね、今日は何しに?」
「ちょっと回復薬とかの補充に」
「わかったわ。取ってくるからちょっと待っててね」
基本的に回復アイテムはトピアさんに作って貰っていた。
最初に助けて以来、素材を取ってくる代わりに
アイテムを作ってもらったりしていたのだが…
最近は評判が広まったのかある程度の数の依頼が来ているらしく
素材が足りなくならないように、私が修行ついでに採取し
余らせておけるようにする代わりに
ある程度アイテムを融通して欲しいという感じの約束を交わしたのだ。
「はい、これくらいでいいかしら?」
「はい。ありがとうございます」
「今度こういう草があったらとってきてもらえると嬉しいわ」
そう言うと開かれた本の一ページを見せられる。
モミジみたいな葉っぱが描かれていて、なかなか綺麗だった。
「分かりました、見つけたらお渡しししますね」
そう言って私はトピアさんのお店を後にし、とりあえず
レベル上げでもしようかと思ったのだが。
「あれ?ミソラがいない」
後ろを振り向くとミソラがいない。
最近は兄の対応をしなくてもいいようにしたから
突然いなくなる理由なんてなかったと思うのだが…
と思っていたら、空から人一人を抱えて降りてきた。
あの人は…マシェルさん?
「ミソラ、どうしたの?マシェルさんなんて連れてきて…」
「遠くからずっと見てくるから一旦捕まえたよ~
悪そうじゃなかったんだけど、気味が悪かったから」
なるほど…私は気づいていなかったがミソラは気づいていたと。
隣でファルが悔しそうに歯を食いしばっているが、そんな力強く
食いしばって歯はだいじょうぶなのだろうか?
「悪意はなかった。私は悪くない」
両手を上げながらそう言うが…
「遠くから監視してる時点でストーカーとか不審者
って誤認されて然りでは?」
「…それはそうなんだけど。私にもやりたいことはある」
「やりたいこと?」
何だろうか。私の強さの秘密とかよく聞かれるが
レベリングしたくらいしかした記憶がない。
「見てもらったほうが早い」
そう言うとマシェルさんはメニューを操作し
一枚の紙に描かれた絵を見せてくれる。
「わ、すごく上手ですね」
それは私とミソラが抱き合っている、
まあ先日撮られまくったスクショの一枚を絵にしたものだった。
「このゲームって絵、描けるんですね」
「私も初めて知った時は驚いた」
じっくり見てみるが、かなり上手いと思う。
それこそその道のプロくらいはあるんじゃないだろうか?
「一応言っておくと、私は絵をお仕事にしてて
ネタ探しのためにこのゲームをしてる」
「へぇ~」
その手のプロからも人気なんだと思うと
やっぱりSROはすごいなと思った。
「で、どうして私たちを見てたんですか?」
「次書くテーマに迷ってたところであなたたちを見かけた。
その時にビビッと来た組み合わせがあなたたちだったから
これからも協力してもらえると嬉しい」
なるほど…
「楽しそうなのでいいですよ。
ただ個人がわからないようにはしてほしいです」
「当然。…私が言うのもなんだけど、どんな作品書いてるか
聞かなくて大丈夫なの?その、ちょっとえっちな奴かもしれないし」
「…言われてみればそうですね、教えていただけるとありがたいです」
作品名を聞き、今度買って読んでみようと思いつつも
マシェルさんとのお話をしばらく楽しんだ後
レベリングに向かうのだった。
マシェルさん(リアル)の作品でも
結構売れた奴を紹介した模様
ブクマ、評価よろしくお願いします!
誤字脱字あれば報告お願いします。




