血戦!ギルドメンバー選抜③
ギルド関連、一旦決着。
あと違う新キャラがちらっと出ます
「はあぁぁぁ!!」
神徒の方の人…めんどくさい、
神徒さんが槍付きの斧を振りかぶる。
片手で振り回しているとは思えない速度で
振りかぶられたそれは、私の首を捕らえていたのだが…
後ろにステップを踏んで回避する。
「そこだァ!!」
「『ニードル』」
その回避中にグーフィーさんが刃物を投擲してくる。
まだ地面に足がついていなかったので回避はできないと判断し、
ナイフに向けてニードルを使って弾く。
「【雷落し】!!」
神徒さんがスキルを使ってさらに早く攻撃を仕掛けてくる。
お二人とも相当に強いな…
私は気を引き締めて二人の攻撃をかわしつつ
攻撃できる隙を始めるのだった。
◆◆◆◆◆◆◆
「そこまで!!」
まーさんの声が響き、制限時間が過ぎたことを理解し
動きを止める。
「ッがぁ~!!勝ち切れねぇ!」
「勝ちきれなかったか…」
それと同時に二人も動きを止め、変身を解く。
「ギリギリセーフ…」
私も一息ついて変身を解き、脱力する。
かなりつらかった…途中からファル達も参加していたのだが
二人が強いのなんの。ファル達の攻撃をいなしながら
私に攻撃を繰り返し着実にダメージを積み重ねられた。
いや本当に強かった…体力も三割を切っている。
しかしこれからまだまだ何戦かするのだから弱音は言ってられない、
二人も頑張ったのだし、何か一言ねぎらいの言葉をかけるべきだろう。
握手を求めてお二人に近づきつつ言葉をかける。
「お二人とも、ナイスファイトでした」
お二人もこちらに気づき、握手し返してくれる。
「いい勝負だった、ありがとよ!次は絶ッ対勝つ!!」
「ええ、ナイスファイトでした。ありがとうございます」
固く握手を交わし、私は次の戦闘に入るのだった。
◆◆◆◆◆◆◆
結果として。
あれから10戦ほど繰り返したわけだが、
戦闘職では採用されたのはあの二人に追加で三人ほどだった。
10戦やったがみんな強いので苦戦した場面も少なくなく、
もうこんなことは起きて欲しくないな、と心から思った。
「皆様お疲れ様でした!不合格だった方は申し訳ありませんが
試験はこれで終了です、皆様気を付けてお帰りください!」
参加者の方々が様々な反応をしながら帰っていく。
落胆する人、自分を鼓舞するようにハイテンションで帰っていく人。
どれも違う反応だが、それだけこの試験に熱を入れていたのだろうと
思った。
さて、今日やることは終わったので帰ろうか、と思っていたのだが…
ログアウトの作業をする前に強制的に意識が覚醒させられる。
【!警告!何者かがNEXT DREAM使用者に
過剰に接近しています。安全のため、強制ログアウト
致しますのでご注意ください】
そんなアナウンスと、驚いている皆の顔を最後に
私は強制ログアウトさせられた。
◆◆◆◆◆◆◆
「起きましたねマイプリンセス」
!?!?!?!!?!?
バカな、あの兄撃退装置を…
不審者撃退装置として貰ったはずなのだが
兄しか対象にならなかったせいで兄撃退装置としての
役割しかなかったあの装置を突破した!?
ポトリーさん曰く大半の相手は無効化できると言われ
事実兄の侵入を大半無効化したために突破された衝撃は大きい。
「おや、驚かせてしまって申し訳ありませんね。
どうやらお楽しみだったようだったのでお待ちしていましたが、
あまりにも長いのでちょっといたずらしちゃいました」
声に覚えがある気がして、必死に頭を回す。
ふと思ったが、私はこの声の主を見ていないのではないか?
それに気づいた瞬間、私はネクストドリームを外し
声の聞こえた方向に目を向けてみる。
「おや、久しぶりですが相変わらず愛らしい。
髪を切られたようですね?似合っていますよ、
その綺麗な瞳がいつでも見られるのは良いと思います」
「はっ?えっ?」
目の前に映るのは私と瓜二つの少女だ。
その姿と自分の記憶を照らし合わせ、私は答えを導き出す。
「チエちゃん!?」
「はい。貴女のいとこ、未来のお嫁さん候補のチエちゃんです」
突然の来訪者に驚きを隠せない私であった。
展開が一辺倒になっている気がするので
改善していきたい。
新キャラ出すか姉絡みで進める感じが多い気がしてしまう…
新キャララッシュは章タイトル的に仕方ない部分はあるんですが
頼りきりは危ないので雰囲気が壊れない程度に改善したい。
新キャラについての詳細は次回。
あと生産組編は多分木曜あたりか来週になるかも
兄撃退装置は(安全に配慮した上で)
相手を一定距離吹っ飛ばすことに特化した床に設置するタイプの
防犯装置です。持ち歩ける常備用の防犯装置は別に渡しており
そちらも結構役に立ったらしいです(主に兄の撃退に)
ブクマ、評価よろしくお願いします!
誤字脱字あれば報告お願いします。




