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苦労人達のお話

梅雨って嫌ですね、

私は体調にダイレクトに響くので大嫌いです

今回はオーマ・ふぃろー組、ライカ・テットウ組です

メリーシープとしてのギルドクエスト初回。

事前にアイテムを集めてくれていた永華さんを

ギルドに誘ったアルルさんという人の提案で、

自分たちにも頑張らせてほしいと二人一組、合計四組で別れて

クエストクリアに向けて頑張って行く事になった。


僕と組むことになったふぃろーさんという人は

サポートに特化したステータスをしていて、

その恩恵を僕も受けさせていただいている。


「破天荒だねぇ、うちのアルルよりも行動力凄すぎない?

 歳と能力が合わさればそこまで行くのか…」


目の前の敵に向けて剣を振り下ろす。

レベリングの成果と、ふぃろーさんのサポートも相まって

一撃で敵を倒すことに成功する。


「でも、いい幼馴染ですよ。

 いいところもたくさんありますし」


ふぃろーさんの方向を向くと、

あちらも何か火炎瓶か何かを使って敵を複数体炎上させて倒していた。


「うん、アルルもそうなんだ。でもいい子だからこそ注意しにくいというか…」


「分かります分かります…しかもなんやかんやで成功するから

 怒りきれない…」


ふぃろーさんの背後にいた敵をナイフを投げて倒す。

ふぃろーさんも僕の背後にいた敵に毒瓶らしきものを投げて倒す。



ふぃろーさんとはギルド結成時に初めて会ったにもかかわらず

長年付き合ってきた友達のように連携がうまくいく。

なんとなくだが、彼とは友達になれるような気がした。


「わかるぅ~。気が合うね、君」


「貴方とは同じ匂い(苦労人の気配)がしたので…」


「あー…とりあえず、駄弁るのはこの辺にして」


「そうですね。そろそろ決めましょうか」


「そうだねぇ~、そろそろ毒も完全に回ってるだろうし」


そう言って、僕たちは背後に振り替える。


「gyぅ…!」


そこには弱りに弱った敵の姿があった。

先程までは僕たちの大きさを優に超える巨大な影の怪物だったのだが、

ふぃろーさんが奴を拘束、アイテムで継続的に行動を制限し続けた。

影の怪物は手下を生み出して抵抗し始めたが、

ただの雑魚の上、自分の体を消費するようで

大量の雑魚を撃破した今、元の五分の一くらいになってしまっている。



「さーて、散々面倒な攻略させられたんだ。

 最近のちょっとした不満含めてぶちかましてやんな」


「ありがとうございます。それじゃあ僕もとっておき」


一応最大火力のスキルを発動して、敵びHPを削り切る。

リザルトが表示され、目的のアイテムがドロップしていることを確認する。


「はいたーっち」


「?あ、はいたーっち」


ふぃろーさんがいきなり両手を上げたので

何かと思ったが、ハイタッチのお誘いだった。

断る理由もなく僕はハイタッチする。


「さて、素材はあとどのくらい?こっちは5個」


「えーと、要求量が50で、僕の方は4なので

 今回の合計ドロップは9。これまで3体倒して

 25個落としてるので、あと16個ですね」


「おーけー、大体あと2体倒せば終わりかな?」


「そうですね、頑張りましょー」


「うん、んじゃあ探すぞー」


そんなこんなで僕たちは素材集めを続行するのだった。


◆◆◆◆◆◆◆


「だぁぁぁぁぁぁ!!なんなんだ!このダンジョン考えた奴出てこい!

 ボコボコにして、いやもうけじめ付けさせてやらぁ!!」


ライカが叫ぶ。


「落ち着いてライカ!叫んでも何ともならないよ!」


「お前はいいよなお前は!いい感じに反転させられてるんだから!!」


ライカとテットウが来たのは一見普通の神殿系のダンジョンだったが。

そのギミックははっきり言っておかしかった。


そのギミックとは、あらゆるものが反転するという点だ。

例えば剣士でSTRとAGIに特化してステータスを上げていたと仮定しよう。

このダンジョンではそれが反転し、STRとAGIは他のステータスの中で

最低の値になり、逆に最低値のステータスが最高値のステータスに変更される。


要約するならば、攻撃特化だったライカは防御特化なステータスに変更され、

防御寄りなもののバランスよくステータスを上げていたテットウは

攻撃特化気味のバランス型に変更された。


その上どんなシステムなのかスキルも真逆の効果に変更されており、

ポーションも効果が反転している。

その上で、一番おかしな点が存在する。


「なんでアバターの性別まで(・・・・・・・・・)反転させられてるんだよ!

 この技術力他に生かせよ!!!!!」


さっきから永遠にこのやり取りを繰り返している。

ライカはお気に入りだったアバターの造形を変更させられ、

何故かは分からないが現実寄りの体形にさせられ、

僕もなんでか…女性アバターになっている。

大切なものが付いていなくて付いていなかった重いものが体に付いているので

本当に体が動きにくい。


「しかもアイテムも中々揃わない…」


他に比べて100個と数が必要な上、こんなダンジョンを攻略しながら

というおまけつきだ。ライカの気持ちも分かる。

あと60個集まるまでこの状態は続く。


「早く終われよ畜生!!!!!」


ライカの叫びが虚しく響く。

しかし、周回は終わらない。

叛天の神殿

設定的に言えばその昔、神を殺すために作られた神殿とかなんとか。

あらゆるステータスや効果、補正にスキル効果が反転する。

要するに攻略中ずっとイライラするダンジョン。

後々で修正入ってボス部屋だけに反転適応とかになる奴


デカい影

とあるエリアの中ボスの類。

割と強い筈なのだが事前情報を集めに集めたふぃろーさんと

姉が帰って来てからの主人公の行動に対応し続けた結果、

トラブル対応の鬼となったオーマからしたらクソ雑魚だった。


ブクマ、評価よろしくお願いします!

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