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きっとその言葉の刃を 知る者などいない

作者: 伊東 虚糸

夏夜、僕は、僕の責任を逃れる


ヤリたいからヤって

産みたいから産んだので

お前のため ために頑張ってますって

誰が望んだそんなこと


僕は僕 僕

あなたの子

あなたの子だって仔じゃないさ

モラトリアムも終盤だ

誰か俺の心を開いておくれ


個性 個性 とみんなは言うけど

聴けよ聴け 聴け 親の正しさ

イニシエーションなんて無かったのさ


We are children

But l’m a cub and l was a calf


俺は俺だってずっっと叫んできたんだ。



家族を大切に なんて言いますが

あなたから得たものがありましたか

親を見下してるんだ だとか

私に非が 非が 非がありますか


そうですか



空中(そら)に揺蕩う糸の様に自由な様で

端を掴まれてる

僕は僕だと言ってみたって

無意味なんだと悟って


しまった




Children




But


You


gave me


Perhaps


誰が望んだそのお節介

僕のためだと僕のせい  全部

僕の知らないところで ずっと

僕のために頑張ったんだとか言われて

それに意味はないな

きっと価値はないな


僕に



僕は 価値がないなんて思いたくはないんだ

それじゃ死ぬしかないじゃないか

死ねと言うのだろうか そうは言ってない

だけどそう思わしめる 言葉の重し


所詮大人じゃ ないか





きっと僕だって

僕のため いつかヤって産んで

育てることになるだろう

それでもきっと僕のため

全部 僕のためであって誰のためでもないんだ


だから 他人のためだ なんて刃を

ふるいたく ないんだ。

僕は


君も

あなたも

どうか そうして欲しいと

願う

だけだ。


同じ苦悶を抱える人間が いるだろうか。

自分の為と称した大人の自己満に悩まされるのは

私だけなのだろうか。

それでもいい。ただ、気には喰わない。

でも、大人は大人で

私は私なのだ。

その素振りを見せなければいい話なのだ。

君が本心を出さずにいても

それでプライドが傷つく道理はない。

自分のプライドを大事に抱えて

使い古してやるために

僕は他人を

思い遣ることに決めた。

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