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インスタ!〜スタミナ極振り没落令嬢、今日もVR世界にダイブ・イン!〜  作者: 地雷源
第二章 グルグル! 混ざりあえ、強欲の灰被り姫!
33/87

さーて、今回の収入は?

 さて。

 私たちはファラと違ってイカロスの羽がないから、街道を徒歩で歩くことになった。


「笑わないな?」


「笑わない笑わない!」


 リヒターゼンに戻る道の途中、暇つぶしにでもなるかなと思ってアルが手に入れたスタイルの話を切りだしたけど、こいつったらなっかなか話そうとしない!


 さっきからしきりにこんなこと聞いて、何が恥ずかしいのかしら。


「ほらあんたがもたもたするからもう街の門が見えるところまで来ちゃったわよ! 初心者とかに聞かれたくないなら、今言っちゃった方がいいんじゃない?」


「わかったよ、絶対に笑うなよ? ステータス開示!」



 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【従者】

 スタイルスキル。

 自身以外がパーティリーダーの時ターゲット集中状態を付与する代わり、パーティリーダーに対して行う補助効果が常に最大値になる。


 取得条件:以下の条件を満たす。

 ①パーティリーダーをかばう行動を10回以上とる

 ②ボスバトルにおいてパーティリーダーより与えたダメージが少ない状態で勝利する。


 主への献身。

 それがあなたを動かす原動力。


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



「ぶっ――――!」


「笑うな!」


 イヤ無理だって。

 名実ともに【従者】になっちゃってるのはさすがに想定外よ私。


「いやいやゴメンって……そうよね、大体私のせいよね」


 口をとがらせていじけてしまったアルに軽く謝っておく。

 そういえば街道で過激派信者に襲われた時も、火山でファラから魔法をどかどか浴びせられた時もずーっと助けてたもんね、仕方ない仕方ない……


「でもいい土産話できるんじゃない? 竜を倒したって知ったら彼女さん、きっと驚くわよーー?」


 その言葉を聞いた瞬間、アルは軽く震えるような声で聞き返してきた。


「なあリーズ……俺たちやっちまったんだよな……」


「そーよ? 難攻不落の火山を最速で攻略しちゃったのよ私たち……夢かなんかだと思ってる?」


「夢っつってもわかる気がするんだよなぁ……むしろ1回失敗してる身としちゃ、こんなうまくいっていいのかって」


「ふふーん! 私のオカゲだって、ほめたたえてもいいのよー?」


「その通りだから信じらんねーんだけどさ……」


 でも現実です!

 私たちがあんなにしつこく暴れまわる竜を討伐したことが夢じゃないのはファラの動画はもちろん、お金もドロップアイテムもみーんな証明してくれるからね!

 そうこうしているうちに、街の門はもう目の前。

 ここを抜ければ、何時間かぶりのリヒターゼンだ。

 門番さんに頼んで門を開けてもらい、街へ入った私たちはそこから二手に分かれた。


「まあ、また連絡でもしろよ――今度はマリーも一緒に助けてやるから」


「うん、楽しみにしてるー!」


 アルはまあ冒険者ギルドとやらにでも行って、クエストをもらいに行くのだろう。

 大きく手を振って見送ったら、私も私のすべきことをやんなきゃね!


 *


 さーて、アイテムボックスを開いて素材を確認した後は、火山の素材を売りさばくために片っ端から調合よ!


「スーサイド、オーン!」


 かき混ぜ棒をつかんで、一緒に手に入れた素材を釜に入れてから調合していく!

 まずは鉱石!

 てきとーな砂から作った【研磨剤】と水、燃料代わりの木を入れて、それぞれ鉱石を入れれば……!

 武器の素材になる延べ棒【ドーゴット】【ギンゴット】が5つずつ完成。


「名前的にキンゴットもありそうね、金の延べ棒……うんほしい!」


 つーぎはっと。

 アイテムボックスに触れれば、次の素材たちが現れる。それも山のようにどっさりだ。

 モンスターハウスで蹴散らしたコウモリの羽と毒の牙と、あとツメ。それぞれ100ずつはあるんじゃないかしら……って100や200よりコウモリ絶対いたはずなんだけど?


「なんかやたら少なくない……? まーいっか、とーりあえず!」


 羽はレザー用の【なめし皮】に、牙とツメは【薬のモト】にしちゃいましょう!

 私のHPは460で、延べ棒づくりに今減って380。いつもだったら後5回もやったら死ぬけど、大丈夫!


「シンデレラパウダー!」


 私にはこれがあるもんね。火山で生まれたチート級アイテム!

 あの後調べたんだけど、ユニークアイテムっていうのは生産スキルを使うと超低確率で起こる【超成功】でしか出現しないアイテムで、売却することができないんですって。


 BANされる心配がなくなってうれしい反面、プレイヤーにも売れないのがちょっと悔しい。


「ならせめて、私のために使いましょうか!」


 ツボいっぱいにできたこれを一つまみして頭にかければ、あら不思議。私のHPバーの上に青い紋章のマークと、30秒を示すタイマーが点灯する。


 一定時間とかいうわりに解除されるまでの時間がかかれてないと思ったらこの粉、かけた量で【加護】の時間が変わるんだわ!


 ということは?


「いそげーーー!! グルグル回せーーーーー!!!」


 今この瞬間、私はアイテムかき混ぜマシン!!

 コウモリの羽をどかどかどかどか投げ入れぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいと【なめし皮】を吐き出させる!

 そんでもってその足で牙とツメを同じようにかき混ぜ【薬のモト】に変える!



 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【シンデレラパウダー】発動! リーズは復活した!


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



 ハイ今死んだーー! でも復活したしぐずぐずしてる暇はない!

 30秒のタイマーがなくなればシンデレラタイムは終了! 私は輝かしいシンデレラからただの貧乏な死にたがりに戻ってそのままガチで死ぬ!

 だから今持ってる素材を全部ぶち込んでありったけつくれーー!!



 ~~~~~~~調合成功!~~~~~~~


 なめし皮×50 獲得!

 しびれ薬のモト×30 獲得!

 毒薬のモト×40 獲得!

 眠り薬のモト×30 獲得!


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「へっへっへ、どーよ……羽と牙と爪全部調合してやったわ……! 後は延べ棒を鍛冶屋に、皮を仕立て屋に、薬のモトを薬士の誰かに売りさばけばいいわね……!」


 ちょっときゅーけい……。

 埋め尽くさんばかりのコウモリ素材をまとめて消し去った部屋の中で、ぜーぜーと息を吐きながら取り出したかき混ぜ棒に寄り掛かる。


 イグニールを倒して手に入った素材も一緒に売り払えば、初めての収入としてはかなりいいセン行くはず!


「休んでる暇はないわよ私! 前以外向かないで走っていかないと!」


 呼吸を整えた私は早速外へ!

 初めての商売に意気揚々と工房を飛び出したのでした!


「本日の収支報告」


収入 92万6千エン

支出  30万  エン


内訳


【調合品】


装備品系

C・クリスタル 30万エン


薬品系

しびれ薬のモト×20 8千エン

毒薬のモト×20  6千エン

眠り薬のモト×20 1万エン


布系

なめし皮×50 15万エン


インゴット系

ギンゴット×3 9万エン

ドーゴット×3 6万エン



【素材系】


フレアオーブ 7万エン

竜の角      8万エン

竜の舌    8万エン



【討伐】


イグニール 5万エン

モンスターハウス 2万エン

そのほか(連携訓練での討伐) 2千エン



【そのほか】

家(店、工房、錬金釜付き) −30万エン




総計  62万6千エン


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