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「眠らない世界、なくした夢:特発性過眠症のちいさな冒険」  作者: 巴崎サキ
第2章 通常の眠気と、睡眠発作の症状との違い
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初めてのアフター5 ①


 スゥゥゥーーーー


 あたしは、本社を出ると思いっきり外の空気を吸う。


 冷気が直接キーーーーンと脳に染み渡るようだ。


 じわじわと、意識がはっきりしてくる。


 ゆっくり⋯⋯ゆっくりと。





 はぁぁぁぁ〜〜〜〜。


 ため息として吐き出された息は口から白いモヤとなり消えていった。


(⋯⋯はぁ。今日一日、結局ほとんど覚えてない。⋯⋯やばいよねぇ。いろいろ大事なこと当然話してるよねぇ、きっと。⋯⋯どうしよう)



 社会人初日を、『やらかした』 『失敗した』 ならまだしも、『ほぼ何も覚えていない』という形で終わってしまった。


 周りがあたしのことをどう見ていたのかさえわからない。


 これから一週間続く研修が急に不安になってくる。



(こんなはずじゃ⋯⋯なかったんだけどなぁ)




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