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第2話 どうやらステータスがバグっているようですよ?




「な、なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


俺は湖の水面に映る自分の顔や髪を見て喉がからからで限界にも関わらず大きな声で悲鳴の様な声を荒げていた。


「え、ほんとになにこれ、どうなってんの」


水面に映るのは全盛期に戻ったかのように若返っている身体、目は黒色の瞳ではなく右目が銀色で左目が金色のオッドアイ、髪も黒色ではなくサラサラの銀髪へと変わっていた。


「ははは……」


急な状況に俺は思わず顔ひきつかせながら笑ってしまう。

しばらく放心状態だった俺はこの状況に納得出来ないと思いつつも自分の今の状態を確認するため再度水面に映る自分の姿を見る。


「……まるで別人になったようだな……」


身体は過去の全盛期の時と変わらないし顔も少し変わってはいるが問題はない、だが目や髪の色が変わっている自分を見るとやはりどうしても別人に見えてしまう。


「とりあえずなってしまったものはしょうがない……水飲むか」


まだ若手動揺しているが考えていてもどうしようもないのでこの事は一応置いといて、乾いた喉を癒すために水とは思えないほど綺麗に透き通った湖の水を両手で掬い、口へと運ぶ。



ゴクッゴクッゴク



冷たくてとても綺麗な水が乾いた喉を優しく癒すように次々と通っていく。


「美味しい……」


水がこんなにも美味しいと感じたの何時ぶりだろうか。

そう思い浸ってしまうほど美味しい水を俺は気が済むまで飲み続けた。


しばらく俺はお腹が膨れるまで飲み続け、食べてはいないが満腹になった俺は満足し水を飲むのをやめる。


「ぷはー、あー美味かった、水があんなに美味しいとは思わなかったな。それにしてもあれだけ大量の水を飲んだのに不思議と身体が軽いんだよな・・・・・・何故だ?」


水で満腹になったはずなのに何故か異常に身体が軽い事に疑問を抱いた途端、急に聞いたことのある無機質な声が頭の中から聞こえてきた。


『特定の条件を満たしました。神聖魔法を取得します。

…………ピコーン、神聖魔法を取得しました。』



「またこの声か……」


俺は驚くのではなく逆に呆れていた。なぜ呆れているのかは俺にも分からない。


「てかさっきの光の時といい、今回の声といい、いったいなんなんだ?」


そう言えば光の粒が現れた時に気になる"言葉″(ワード)があったな。

"覚醒″とか"完全解放″とか言ってたような気がする。

それに今さっきは神聖魔法と言っていた……魔法?。


"魔法″


俺の世界には二次元用語として成り立っていて存在すらしないもの。

小説や漫画、RPG系のゲーム等に出てくる事だってある。

俺も学生時代の頃は本当に魔法が使えないか色々と考えて試した事があるものだ。結局魔法なんてものは出なかったがな。


「しかし魔法か……試してみるか」


俺のいた頃の世界では不可能とされた魔法を今居るこの場では使えるのではないかと思い僅かな可能性を掛けて俺は手のひらに小さな火の玉が現れるイメージをする。


そしてイメージした次の瞬間、手の甲にイメージした通りの小さな火の玉が浮くように現れた。


「わっ!?」


驚いた俺は地面へと尻餅を着き倒れる。

手の力も自然と抜け集中力が乱れる、だがそれでもなお火の玉は手の甲に浮いていた。

俺は魔法が急に出現した事よりも自分の手の甲に浮く火が消えない事に焦りを感じ、急いで火が消えるよう念じる。


すると願いが通じたのか、火の玉は一瞬で手の甲から痕形もなく消えた。


「うっそ……」


俺は地面へと尻餅を着いたまま呆然と呟いた。

目の前で起こったことが信じられずしばらく放心状態だったが我に返ると地面へと座り込む形に倒れていた身体を起こす。


「まさか本当に魔法が出るとは思わなかったな」


俺は魔法が出たことに改めて驚愕する。


「……やはりこの世界は俺のいた世界と違う……」


俺のいた世界で魔法は存在しない、だが今俺はこの場で魔法を実現させた……させてしまった。

つまりここは俺の知っている世界とはかけ離れた別の世界……。


「小説で読んだことあるが、まさか自分が異世界転移するとはな」


小説には色々なジャンルの物があって、最初俺は恋愛系しか読んでいなかったが妹と姉にファンタジー、特に異世界系の物を勧められ読んでいた。特に転生系と転移系は面白くよく読んでいたのは懐かしい。

そして今思えば妹と姉は重度のオタクだったのを思い出した。

実は2人とも俺並にオタクで、アニメやゲーム、小説なんかを仕事で貯めたお金で大量に買ってはしたり読んだりするのだ。

もちろん2人はこの事を表には出してはおらず、いわゆる隠れオタクだ。


「……異世界に来たって状況で意外と冷静な俺が怖いよ、ははは」


寝て起きたら森の中にいた時や魔法を本当に実現させてしまった時は驚いたが、それ以外は意外と冷静だった俺。

だからか今更異世界に来た事実を知った所で焦ることは無かった。


「不思議なものだな、森の中で寝ていた時や魔法を出した時は驚いていたのに、異世界に来たという事実に特に焦ることは無く逆に怖いくらいに冷静になるなんて……俺はそう言う人間なのかもしれないな」


異世界に来たと言う事実を改めて認識した後、俺はこれからどうするか考えていた。


「とりあえずこれからどうするかだな……そう言えばこの世界に魔法は存在するんだよな。異世界系の小説を参考にすると……もしかしてスキルやステータス何て物も存在するのか?」


俺が読んだ事のある異世界物の小説には大抵、魔法の他にスキルやそれを確認する為のステータスなどが存在していた。


「もしかしたら……試してみるか」


俺はまずステータスが確認出来るか試すことにする。

スキルはどんなものを持っているか分からないため、最初に魔法やスキルが確認出来るかもしれない可能性があるステータスの方を試すことにした。


「ステータス」


俺はまず声を出さずに心の中で唱える。

すると脳内に文字が書かれた板の様な物が現れる。

どうやら正解のようで、俺は思わず笑みを零す。


─────────────────────────


ステータス



名前 カミザト エイジ

種族 人族

職業 無職ニート

状態 覚醒(解放)


Lv.1(1)


HP ∞

MP ∞

攻撃 ∞

防御 ∞

魔力 ∞

精神力 ∞

幸運 ∞


【スキル】


『数が多いため表示しきれません』


【ユニークスキル】


『数が多いため表示しきれません』


【オリジナルスキル】


『数が多いため表示しきれません』


【特殊スキル】


『数が多いため表示しきれません』


【装備】


なし


【加護・称号】


なし




─────────────────────────




「………………………………………………………は?」








いかがでしたでしょうか?

今回は投稿が遅くなり申し訳ありません。

自分って小説書くのに、だいたい1話に4、5時間以上かかるんですよね……本当ですよ?

まあ最近はもっと早く書けるようになったんですけどね。

ステータスの表示形とかは変える可能性もあります。

お気に入り登録や感想等お待ちしております。


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