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第1話 どうやら異世界転移したようですよ?

タイトルが書籍化されている小説の題名に似ていたのを指摘されたので少し変えました。

あらすじも似てはいますが物語のストーリーは全然違うと思いますのでよろしくお願いします

旧題:Lv.2の最強無職ニートが異世界でスローライフを送るようです!



どれくらいの時間寝ていただろうか。

身体に優しく風が当たり、ゆらゆらと動く草の音が聞こえてくる。

…………風?……。


ちょっと待て、確か俺の部屋の窓や扉はちゃんと閉まっている……だから風が入ってくることはもちろん草の音なんてきこえないはずなんだが……。


俺は明らかにおかしいと感じ目を開ける。

仰向けに寝ている俺は普通、目を開けると部屋の灰色で塗られた天井があるはずなのだが……。


「……知らない天井だ」


そう、俺が目を開けて見たものはいつも見る灰色の天井ではなく一面真っ青な天井だった。

いや、天井ではなく空と言った方がいいのかもしれない……。


「……そうか、これは夢か、よし寝よう」


きっとこれは夢だ。だって目を開けたら一面真っ青な天井でしたなんて現実にあるわけがない……うん、きっとそうだ、もう一度寝て起きたらちゃんと一面灰色の天井があるはずだ……寝よ。


それからどれほど眠っていただろうか、俺はだるけさを感じながらも再び目を開ける。

本日2度目の起き目で見たものは……


「……知らない天井だ」


またまた本日2度目の言葉を発した俺は一面真っ青な天i……青空を見て肩を竦める。

とりあえず今度こそ完全に目が覚めてしまった俺は"地面″から身体を起き上がらせる。


「いやここ何処だよ……」


俺は起き上がった後、一通り周りを見渡し呟いた。

周りは大きな木が何本も立っていて、カラフルな色をした謎の葉っぱがあちこちに散らばっている。人や動物らしき生き物は見つけていないが見たかぎりまるでどこかのジャングルのようだ。

そして俺の足元には芝生のように柔らかい草が一面に広がっている。


「これは夢なのか?、いやでも夢にしては妙にリアルだ……」


俺は最初、夢かと思ったがそれにしては妙にリアル感があるのだ。

実際自分の身体に触れた時は物をしっかりと掴んだ時と同じ感覚がしたし、地面に生えている草に触った時も実際に実物を触ったかのように感じた。


「身体に異常は見当たらない……」


身体に異常が無いかぺたぺたと再度触りながら確認する。


「……ここに居てもしょうがない、とりあえず人を探そう」


俺はとりあえず此処が何処なのかを聞くためジャングルのような森を徘徊し人を探す。

森を徘徊しながら時々木に実っている果実のような物を取っては空腹をまぎわらすために食べている。危険だが背に腹は変えられない。


しばらく歩いていると何処からか水の流れる音が聞こえてくる。

俺は数十分程ずっと森の中をさ迷っていて喉が乾いていたため水分補給には丁度いいかと思い、水の音がする方向へと歩いて行く。

大量の草が生えている茂みを手で掻き分けながら進んでいくと大きな広場のような場所に出た。


「おぉ……!」


そこには滝から流れた水が溜まった湖が広場の真ん中にたつようにあった。

俺は水を飲むために湖へと近付く。


「あれは……兎なのか?」


湖へと近付いた俺が見たものは、湖の水を飲んでいる最中であろう兎の様な生き物だった。何故こんな曖昧な言い方かと言うと、その生き物は頭に2つの長い耳が付いていて、一見普通の兎に見えるが、身体の色が白ではなく虹色なのだ。体格も普通の兎よりも小さく見える。


「ちょっと気になるな」


俺は心の中から湧き上がってくる子供のような好奇心から兎の様な生き物を捕まるためにゆっくりと歩き近付く。


「そぉっとそぉっと」


兎の様な生き物との距離がどんどん縮まっていく。相手は未だ湖の水を飲んでいて俺に気付いてはいないようだ。


相手との距離があと数センチという所で俺は歩くのをやめ、一気に飛び付こうとするが……


「あ……」


ムチのような形をした草に気付かず思わず足を引っ掛けてしまう。

急な事に一瞬呆然としたが前向けに倒れそうになった所で我に返りすぐさま両手を倒れる前に地面へと付け、体制を立て直そうする。

しかし、片方の手がバランスを崩してしまい兎の様な生き物目掛けて倒れる。

相手は俺が漏らした声を聞いて気付いていたようだが時既に遅し。

呆然としている相手に向けて俺の身体が落ちていき……



ボキボキッ



なってはいけない音が兎の様な生き物からして俺の身体は相手に覆いかぶさり完全に地面へと落ちた。


「痛ってぇー」


俺はまだ身体に感じる痛みを耐えながらも何とか起き上がり状況を把握する。


「……まじかよ」


そう呟いた俺の視線の先には……口から泡を吹き、首があらぬ方向へと曲がった兎の様な生き物の姿があった。


「やっちまったよ……どうすんだこれ……」


知るか!、と何処からかそんな声が聞こえてきたが気にしない。

しばらく兎の様な生き物を見つめていると急に頭に無機物な音が聞こえてきた。


『対象者のレベル上昇を確認、これより覚醒状態を解放します。

一定以上のレベル上昇、または一定以上のレベルに達したため

"完全解放″が発動されました。完全解放が発動したため対象者のレベルは1へと変わります。』


「は?」


急な事に思わず呟いてしまう。

すると突然、俺の身体の周りに大量の光の粒が現れる。

大量の光の粒は次々と数を増やしていき身体を優しく包み込む。

俺の目は恐ろしく眩しい光で照らされる。


「は?、え?、なに、ちょ、目、目があぁぁぁぁ」


俺は目の激しい痛みに両手で顔を抑えながらもがき続ける。

しばらくすると痛みは徐々に消えていき、目を開けれる程回復すると俺はゆっくりと目を開ける。

見ると既に光の粒は無くなっていた。


「一体なんだったんださっきの光は」


さっきの事に疑問を抱くも考えてもさっぱり分からないため一度この事は頭の隅に置いておく。

俺は色々あって水を飲めず、喉の方もそろそろ限界だったためすぐさま湖へと駆け寄り水を飲もうとするが……湖に映る自分の顔や髪を見て思わず……


「な、なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


喉が限界にも関わらず大きな声で叫んだ。






─────────────────────────


いかがでしたでしょうか?

今回はなかなか構成が思いつかず朝まで考えて書いてしまいました、眠い……。

次回はステータス編です、よろしくお願いします。

お気に入りや感想等お待ちしております。


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