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ちゃっかり伯爵令息

 王侯貴族が治めるアルーテ王国

 この国は、とても豊かで平和な国のため、今日もとある貴族のお屋敷で夜会が開かれている。

 その夜会に招待されたミリー・オルフェード伯爵令嬢は、一緒に招待された友人のアンジェリカ・ハーエス伯爵令嬢と待ち合わせをして、その夜会に行く予定である。


 ミリーとアンジェリカは、アルーテ王国の貴族の子供達が通う学院の同級生で、丁度、夜会の開催されるお屋敷がその学院の近くのため、学院の前にある夜間も開いているカフェで待ち合わせていた。

 学院生でその夜会に招待された者達は、ミリー達以外にもこのカフェで落ち合ってから、夜会に向かうグループがいくつかあった。

 しかし、早めに待ち合わせ場所に着いたミリーであったが、待ち合わせ時間から1時間以上過ぎても、アンジェリカは現れなかった。


「アンジェリカ、遅いな~。

 また、うっかりして事故にでもあって来れないわけではないよね?

 大丈夫かな?心配だわ……」


 その頃、うっかり者のアンジェリカは、ミリーとわざわざ学院前のカフェで待ち合わせをしたことをうっかり忘れて、自宅から直接、夜会の会場に向かってしまっていた。


 ミリーは、アンジェリカに待ちぼうけをくらっていた。


 しかし、人の良いミリーは、アンジェリカが忘れて来ていないのではなく、事故で来れないのではと心配している。

(まだかな~?お家に連絡してもらおうかな~)とミリーが悩みだした頃。

 そんなミリーの元に、うっかり伯爵令嬢アンジェリカの兄、アーノルド・ハーエスが現れた。


「やっぱり、ミリーだね。

 トール侯爵の夜会にはいかないのかい?」

「あら、アーノルド様!?

 こんばんは!

 もしかしてアンジェリカとご一緒……ではないですね?」


 アンジェリカの兄が現れたので、はじめはアンジェリカも一緒かと、にこやかに挨拶するミリーであったが、そのミリーを見て、ため息をつくアーノルド。


「……もしかして今夜の夜会のために、アンジェリカとここで待ち合わせしていたのかい?」

「ええ、そうです。

 アンジェリカを待っております」

「ミリー、私の妹が本当に申し訳ない。

 アンジェリカは、家から直接、夜会に行ったよ」

「まあ、そうだったのですね」

「私のうっかり者の妹が、またミリーをおいてけぼりにしたんだね。

 本当に申し訳ないね」

「いいんですよ。

 じゃあ、アンジェリカはもう夜会に無事に着いているのですね?」

「おそらくね。

 今頃、夜会で君のことを探しているんじゃないのか?」

「それでは私も急いでいかないと!

 アーノルド様は、まだいかれないのですか?

 あ、アーノルド様もこちらでどなたかと待ち合わせですか?」

「いや、私は誰とも待ち合わせていないよ。

 私はちょっと学院による用事があって、ここを通りがかったら、カフェでミリーがいるのが見えたから、来てみたんだ。

 トール侯爵の夜会には今から向かう予定だよ。

 ミリー、アンジェリカのお詫びと言っては何だけど、私に君をエスコートさせてくれないかい?」

「いえいえ、そんな。

 アンジェリカは友達なので、これくらいのこと、気にしておりません。

 それより、人気者のアーノルド様にエスコートされては、明日から私、アーノルド様のファンの方々に恨まれてしまいますわ!

 私は一人でも大丈夫ですよ。

 お気遣いいただきありがとうございます」


 にこやかに笑ってミリーは、一人でさっさと夜会に向おうとする。

 それをアーノルドが、ミリーの手をぎゅっと掴んで止める。


「ミリー、お願いだ。

 私と一緒に夜会に行ってくれないかい?

 私のファンが君に何かしないようにきちんと対処するから、ね?」

「う、うーん……」


 アーノルドは学院でも大人気で、容姿端麗、頭脳明晰、本物の王子様よりも素敵と言われている。

 そんなアーノルドから手を握られ、切なそうに請われ、断れる貴族令嬢はあまりいない。

 もちろん、ミリーも、友人の兄という事で他の貴族令嬢よりはアーノルドに耐性があるものの、このダイレクト攻撃には屈した。


「わかりました。ご一緒に夜会へ参りましょう」

「ミリー、ありがとう!

 君と夜会に行けて、とても嬉しいよ」


 アーノルドは、本当に心から嬉しそうな顔をして、ミリーに笑いかける。


(ああ、ここにまるで王子様のような方が!

 もうファンに叩かれてもいいから、このつかの間のお姫様気分を堪能しよう!)


 ミリーは、アーノルドの破壊力満点の笑顔で、屈しただけでなく、開き直った。

 アーノルドは、にこにこして、強く握ったミリーの手を優しく握り直し、ミリーと一緒に夜会に向かった。

 一瞬見せた、ニヤリとした黒い笑顔はミリーに見せることなく……。


「ああ!ミリー!?

 探したのよ!

 アーノルドお兄様とご一緒だったのね?」

「ああ、アンジェリカ。

 無事に夜会に着いていたのね、よかった」

「?ええ、無事に着いたけど?

 それより、ミリー!

 聞いて欲しいことが!!」


 ミリーがアンジェリカに会えてほっとしているところを、アーノルドが冷たくアンジェリカを見ていた。


「アンジェリカ、まず、ミリーに謝罪しなさい。

 待ち合わせしていたのをすっぽかしただろう?」

「え?何のことですか、お兄様?」

「あの、アーノルド様。私は気にしていないので……」

「いや、それでもミリー、アンジェリカが悪いよ」


 アーノルドはアンジェリカに向って、おでこをピンッとはじいた。


「痛っ!」

「アンジェリカ、お前、ミリーと学院前のカフェで待ち合わせをしていたのだろう?

 約束すら、うっかり忘れたのか?」

「え?うん?

 はっ、そうでしたわ!

 わ、私ったら、うっかり忘れてたわ!!

 ごめんなさい、ミリー」


 やっと思い出せたアンジェリカは、ミリーに必死に謝罪した。

 でも、ミリーはのほほんとしている。


「いいのよ~。

 おかげで、アーノルド様にエスコートしてもらったから、得しちゃったわ!

 それより、聞いて欲しいことって?」

「ああ、そうなのよ~。

 今までに見たこともない位に素敵な男装の麗人がいらっしゃったの!

 ルクレナ様ってお名前でね。

 お名前から女性と分かったのだけど、ぱっと見は、線の細い男性にしか見えないのよ。

 是非、ミリーも会ってみて!

 すっごく、かっこいいのよ~」

「まあ、男装の麗人?

 是非、お会いしたいわ!

 どちらにいらっしゃるの?」

「こっちよ!」

「ちょっと待て、アンジェリカ!」


 アンジェリカがミリーをルクレナのいる中庭に連れて行こうとするのを、アンジェリカの後ろにいたエドガーが止める。

 エドガーは、アンジェリカの幼馴染かつワイルド系美形の侯爵家嫡男で、つい先ほど、アンジェリカに結婚を申し込んで、アンジェリカにやっと承諾してもらったばかりであった。


「……普通、男装の麗人よりも、私との婚約をまずは伝えるものじゃないのか?

 え?もしや私との婚約は、あの男装の麗人以下の話題なのか!?」

「ああ!そうでした!!

 あの男装の麗人の印象が強すぎて、つい、うっかり……」


 そして、アンジェリカは恥ずかしそうに顔を赤らめながら、ミリーやアーノルドに報告する。


「ミリー、それにお兄様。

 実は私、先程、エドガー様からプロポーズされて、婚約することになりました」

「まあ!おめでとう、アンジェリカ!!

 やっと、プロポーズを受けることにしたのね」

「はあ、やっと決着がついたか……」と呆れたように言うアーノルド。


「エドガー様も、おめでとうございます。

 両想いになられて、良かったですね」

「ああ、ミリー嬢には、色々とアドバイスをもらって、世話になったね」

「いえ、大したことをしておりませんよ」


 エドガーとミリーの会話から、(あれ?もしや……?)と思うアンジェリカ。


「え?もしかして、ミリーがアドバイスしてたってことは、ミリーは知ってたの?

 その、エドガー様が私を好きって……」

「えーと、アンジェリカ?

 本当にエドガー様の気持ちに気づいていなかったの?

 ……それなら、たぶん、私たちの周囲で知らなかったのは、アンジェリカだけかも?」


 そう、エドガーがアンジェリカのことが好きで、いつもアンジェリカを見守り、数多くの自己アピールや恋のアプローチをしていたのに、うっかり者のアンジェリカは本当に気づいていなかった。

 ミリーや他の友人達は、アンジェリカはエドガーの気持ちを知っていて、スルーしているのだとばかり思い、誤解していたようであった。


「もう!そういう大事なことは、早く教えてくれないと、気づけなかったわ!」

「え?えっと、ごめんなさい?

 気づいていないと思ってなくてね」

「うう、恥ずかしいわ~」


 そう言って、アンジェリカは恥ずかしさが、今頃になってピークになったらしく、ダッとその場を駆けていってしまった。


「あ!アンジェリカ、待って!」


 ミリーは、アーノルドとエドガーに「ちょっと追いかけますね、失礼します」と言って、ペコッと頭を下げて、アンジェリカを追いかけていく。

 その場には、アーノルドとエドガーが残されることになった。


「ちっ、あのうっかり者が、せっかくの私とミリーの時間を邪魔して……」と苛立つアーノルド。

「お~い、本性でているぞ、王子様?」

「うるさいよ、エドガー!

 君は、あのうっかり者をしっかり管理しておけよ。

 まあ、やっと正式な婚約までこぎつけて、良かったな~」

「ふふん、お前より前進したな?」

「はん!言ってろ」

「……ところで、お前、もうアンジェリカに忘却の暗示をかけるのは止めろ。

 さっき、デコピンで暗示を解除していただろう?

 アンジェリカは、もう私の正式な婚約者になるのだから、ミリー嬢に近づくために、アンジェリカをちゃっかり利用するのは今日限りにしておけ」


 実は、アンジェリカのうっかりぶりは天然的要素がほとんどであるが、今回のようなミリーとお近づきになる機会を得るために、兄のアーノルドが、うっかり暗示にかかりやすいアンジェリカへ、たまに忘却の暗示をかけて利用することがあった。

 アーノルドは、他の事でも、アンジェリカが失敗した際、それをうまくフォローしたように見せて自分の株をあげて、いつもちゃっかりしている。

 エドガーは、アンジェリカが好きでよく見守っているため、たまにやるアーノルドの仕業に気づいて、よく止めていた。

 

「ふっ、アンジェリカを利用されたくなければ、私とミリーの仲がうまくいくように協力してくれよ」

「うわー、本当にちゃっかりしているよな。

 変な企みはせずに、ミリー嬢を直球で口説けよ!」

「……まだ、その時期じゃないな。

 タイミングを外して、エドガーのように惨めに玉砕したくないしな」

「くそっ、古傷をえぐるな!

 それに、玉砕したことはあるが、今回は成功したぞ?」

「どうせ、アンジェリカのうっかりさを利用して頷かせただけだろう。

 おまえこそ、ちゃっかりしているな。

 まあ、結婚までいくには、これからが大変そうだな~?」

「……確かにそうだが、お前、友人に対して、いつもひどくないか?

 いや、そもそも、私のことを友人なんて思ってもいないのか!?」

「エドガー、君は友人だよ~」

「へえ、そう思ってくれているのなら、有り難いね。

 ゆくゆくは義兄弟になる予定だしね」

「そうだな。

 君があのうっかり者を引き取ってくれて、とても助かったよ。

 でも、この前、ミリーに近づいた時は、エドガーに恋慕する男共に君を差し出してやろうかと企んだけどね……」

「や、やめろ!凄く怖いことを企むな!!」

「まあ、アンジェリカに関する相談事だったようだから、許してやるよ。

 私は、君のようにミリーに恋慕する可能性のない奴とは、友人になれると思っていてね。

 万が一、ミリーに手を出そうとか、邪な想いを抱いた時点で、抹消対象だからな」

「うわっ、こわっ!

 お前の本性を知らないアンジェリカもミリーも気の毒にな……」

「ああ、エドガー。

 私の愛しいミリーには、絶対、ばらすなよ?

 もっと怖い目に合わせるぞ!」

「ミリー嬢なら自分で気づけると思うが、絶対、ばらさないよ!」

「あと、うっかり者のアンジェリカにも言うなよ?

 あいつはうっかりミリーに口を滑らせそうだ」


 黒い笑顔でそう言ってくる、王子然としたアーノルドに(見た目だけはいいのだが、ミリー嬢もこんな奴に狙われて、気の毒に……)とミリーに同情するエドガーであった。


 一方、ミリーはアンジェリカを追いかけて、貴族令嬢達が、化粧直しなどをするための個室サロンのひとつに入った。


「アンジェリカ?せっかく婚約したのだから、そんなに照れないの!」

「でも、その、確かに照れているというのもあるけど、それ以上に自分が恥ずかしいと思って……。

 だって、何というか、エドガー様に散々、うっかり失礼なことをしていた鈍い自分を自覚して、自己嫌悪もしているのよ」

「うーん、それは、まあ、その、しょうがなかったのよ。

 エドガー様が、アンジェリカにわかるように伝えなかったのも要因としてあるから、やっと通じるようになったのだから、もういいのでは?

 それより、これからは結婚に向けて、お互いに良好な関係を築いていけば良いのよ」

「そ、そうかな?

 でも、こんな私にお兄様も呆れていたわよね?」

「アーノルド様はいつもあんな感じだから、気にしなくてもいいと思うわ」

「そうだけど。

 はあ、お兄様はいつもしっかりされていて、優秀だから、私にいつも苛立っているのよね……」


 ため息をつくアンジェリカ。

 彼女は、優秀な兄に対して、昔からコンプレックスを持っており、最近は「私は私、お兄様はお兄様」と開き直っていたが、いまだに落ち込むことはある。


「アーノルド様は、まあ、アンジェリカよりしっかりしているというより、要領が良いというか、人一倍ちゃっかりしていると思うのよ。

 それは悪いことではないけど、それよりも、アンジェリカのように実直な方が良いこともあるわ。

 あとは前向きになれば、もっと良いわ!」

「……私って実直?」

「そうね、うっかりしていても、それを補う以上に、まじめにコツコツ頑張って偉いといつも思うの。

 だから、アーノルド様のちゃっかりと、アンジェリカのうっかりを足して二で割ったら、丁度良いのかしらね?」

「あ、それいいわね!

 本当にそうして欲しかった!!

 お兄様ったら、一人で良い所取りばかりして、私の良い所なんて、ほとんどないわ」

「ふふふ、そんなことないわよ~。

 アンジェリカも良い所、たくさんあるわよ。

 例えば、とても優しい性格だし、謙虚だし、行動もうっかりするけど、なんだか可愛い時もあるしね。

 何たって、笑顔が可愛い!!

 エドガー様もそう言ってなかった?」

「うっ、ミリーは鋭いな。

 さっき、エドガー様から、私がうっかりしでかしたところを、助けた時の安心した笑顔がいいって言われたわ」

「……エドガー様、それ言っちゃったんだ」

「え?」

「いえ……。

 これからは、婚約者として頼りになるエドガー様がついているから、大丈夫よ!」

「そっか、そうね!」

「ええ、そうよ!」

「そういえば、ミリーも頑張ってね?いえ、それとも、気をつけてね?」

「え?私のこと?

 そうね~、私もアンジェリカを一途に想うエドガー様のように、私を一途に想ってくださる方を見つけないとね!」

「あれ?だって、お兄様は……」

「え?ああ、なるほど。

 今日、アーノルド様のエスコートで来たから、うっかり勘違いしたのね、アンジェリカ。

 私とアーノルド様とは何でもないのよ。

 ただ、夜会に行く途中のアーノルド様が、通りすがりに私を見かけて、親切にもお声をかけてくださっただけよ~」

「あれ?そうなの?」


 そう言って、にこにこしているミリーを見て、首を傾げるアンジェリカ。


(あら~?お兄様ったら、明らかにミリーのことがお好きなのに、ミリーにお気持ちをまだ伝えていないのかしら?

 ミリーこそ、あんなにお兄様に好き好きアピールされているのに、気づいていないの?

 これは、私が教えた方がいいのかな?

 いや、でも、お兄様関連では、勝手な事すると痛い目に合うから、まずはお兄様に確認してからにしよう!)

 

 そう判断して、今日の所は、保留にしたアンジェリカは、賢明であった。

 後日、ミリーのことをアーノルドに確認したアンジェリカは(勝手なことしなくて、良かった!)と思った。

 アンジェリカから、ミリーがアーノルドの気持ちに気づいていない件を伝えられたアーノルドは、がっかりしていた。


「……そうか。ミリーには私の気持ちが伝わっていないのか。

 てっきり、私に気がないから、はぐらかしているのかと思っていた。

 ミリーは鈍くないから、察していると思っていたのだが、アンジェリカですら気づいている私のことを何故、ミリーが気づけないのだろう……。

 とりあえず、その件でミリーに余計なことを言ってないだろうな?」

「はい!余計なことは一切、言っておりません、お兄様」

「よし、アンジェリカにしては賢明な判断だ。

 こういうのは、半端に伝えると、失敗しやすいからな」

「え?そういうものなのですか?」

「ああ、エドガーとかそうだったぞ。

 まあ、アンジェリカは当然、私に協力するだろう?」

「……ミリーの味方です」

「……そうか。

 それなら、私の妻がミリーだと、アンジェリカがエドガーと結婚した後も、実家に帰りやすいぞ。

 逆に、もし、アンジェリカと犬猿の仲の女と私が結婚すれば、アンジェリカは実家に帰りづらくなるし、色々と苦労するぞ~」

「た、確かに!」

「おまけに、私とミリーが結婚して、子供ができれば、それはアンジェリカにとって大事な甥っ子、姪っ子となるが、同時にミリーの子なら、さぞかし可愛いだろうな~」

「まあ!それは何て魅力的なお話。

 お兄様、是非、ミリーとご結婚なさってください!」

「もちろんだ!

 それで、アンジェリカは、私に全面的に協力するな?」

「はい!!」


 こうして、相変わらずのうっかり者アンジェリカは、ちゃっかり者のアーノルドに、忘却の暗示がなくても、いつも上手くのせられるのであった。

あれ?初めは、「うっかり伯爵令嬢」で可哀想なミリーのためのお話だったのですが、いまだにミリーは気の毒のような……?

そのうち、ミリー視点も書く予定です。

あと、ちゃっかり貴族令息にはアーノルド以外の貴族令息も含まれるかも。

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