報告致します!
大変、お待たせ致しました。本当にごめんなさい。
短いですが、次話は割とすぐに投稿できるかと
デロスに帰ってきた。一旦、ティアラさん達とは別れて、俺は王様の所に行く。会う許可はあっさり取れた。
「それで、レイヤよ。どうしたのだ?」
「はい。ついさっきまで、とある村に行っていたのですが、その村が大量の魔物に襲われていまして」
「む?魔物の大群に?少し、詳しく話してくれるか?」
「はい。魔物の数は数百程で―――」
俺は、向こうで起こってた事をそのまんま話す。ゴブリンの村の事も話した。秘密にしてくれるらしいし・・・大丈夫だよな?
まあ、それはいいか。うん、王様を信じるとしよう。
「なるほど・・・報告、礼を言うぞ、レイヤ」
「・・・何で、あんなに魔物が発生したんでしょうか?」
「そうだな・・・氾濫にしては規模が小さい・・・」
氾濫・・・召喚された当初に説明された、魔物が大発生する現象の事だろうか。
「・・・繁殖している最中の群れだったのかもしれんな。食料庫は壊されていたのだろう?」
「ええ、まあ。偶然か故意かは分かりませんが」
「・・・もしかしたら、近々、氾濫が起こるかもしれんな・・・」
「あの・・・その氾濫?の規模って、どのくらいなんでしょうか?」
「そうだな。・・・レイヤが報告してくれた群れの規模の数十倍以上だ」
まあ・・・そんなもんなのか?
「・・・そういえば、城壁が破壊されたりはしないんですか?」
「サイクロプスやドラゴン等の、巨大な生物が現れたら破壊されるぞ。だから、避難勧告は出すつもりだが・・・」
城壁を破壊する巨人て、それなんて進撃の・・・いや、よそう。
「・・・まあ、それは置いておこう。レイヤも疲れているだろうし、話はこのくらいにしておこう」
「分かりました。それでは、俺は部屋に戻りますね」
・・・ふぅ。とりあえず、ティアラさん達と合流しようかな。
「おお、終わったのか」
「ああ。で、明日、ノアをパーティーに加入させようと思うんだが、予定とかは大丈夫か?」
「僕は何もありません」
「私も」
「俺も無いぜ」
「そうか。所で、パーティー名の候補は?」
「僕は何もありません」
「私も」
「俺も無いぜ」
「そうか・・・」
参ったね、こりゃ。
「・・・うーん。まあ、何か適当に考えとくから。どんな名前になっても許してよ」
「ま、決まらなかったら、先回しにすれば良いんだけどな」
「まあ、そうだけどさ・・・何か、延々とその流れが続きそうで・・・」
「ま、よろしく頼んだ。ほんじゃ、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
さって、部屋に戻って寝るかね。
「寝ようと思ったけど、寝るには少し早いし、貰ったスキルの書でも読むか」
一冊目。スキルの書は物凄く薄い本なので、数分で読み終わるだろう。
「えーっと、魔雷砲のスキル?・・・このスキルは、魔力を圧縮して打ち出すスキル。打ち出した後の効果は、様々な派生がある。・・・こんだけ?って、勝手に本が開き始めた?」
開き始めた本は、あるページで止まる。すると、文字が輝き始めた。
「な、何だ?うあっ・・・何かが頭の中に注ぎ込まれる様な・・・」
『スキル「魔雷砲」を取得しました!』
「・・・終わったみたいだな。こうやって取得するのかー・・・。んで、次は・・・テンダガーのスキルか。魔力でできた十本のナイフを敵に向かって放つスキル。使い続けると、スキルがパワーアップし、ナイフの数が増える」
ここまで読むと、先程と同じ様に、本が勝手に開いて、あるページで止まり、文字が輝き始め、頭に何かが注ぎこまれる。
『スキル「テンダガー」を取得しました!』
「後二冊・・・疾風連撃?風の魔力か気を籠めて、相手に連続で攻撃するスキル。風属性」
『スキル「疾風連撃」を取得しました!』
「最後の一冊は・・・獅子の咆哮?盾のスキルみたいだな。・・・俺には読めないかぁ。まあ、盾は使った事無いしな」
まあ、ディンがいるし、無駄にはならないな。
「さて・・・読む物も読んだし、そろそろ寝るか」
明日は、パーティーの変更をした後に、スキルの実験をしに行くとしよう。




