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才能の才能  作者: 緑髪のエルフ
帰ってきたど!
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大中小

 今回は短いです。

 怜也達がパーティーを楽しんでいるその頃、とある少年は盗聴の魔法を使用していた。

「グフフ。あの銀髪の娘、すごく可愛いなぁ。・・・?剣の親友!?何で、あんなやつにばっかり・・・」

 そんな事を呟いている少年の名前は、大中おおなか しょう。剣のクラスメイトで、極一般的な男子中学生と言えるだろう。極度のオタク趣味だという事と、妄想癖がある事を除けば、だが。

 普段はそんな様子を外には見せていなかったので、いじめなども起きてはいなかったが、

「でも、大丈夫だよね。僕だって、異世界に召喚されたんだ。あいつと違って、透明化に才能も貰ってるし、能力も上がってる!きっとチートしまくれるはず!それで、ハーレムを作って・・・ぐへへへへ」

 今の彼の様子を見ているクラスメイトからしたら、お近づきになりたくない人物だろう。もっとも、彼はその事は全く頭の中に入っていないようだが。彼の頭の中にあるのは、自分がチートを使い、美人美少女を助け、あれやこれやしている場面だけである。

「さってと、トイレ行ってくるかな」

 そう言って、彼はその場から去る。そして、部屋を出たあたりで、何やら聞こえてきた。

『いいか?剣。俺達がお前をドラゴンの所まで連れてったっていう事喋るんじゃねえぞ?もし、喋ったら・・・』

 偶然見つけてしまった口止め現場。もう少し話を聞いてみようと、盗聴の魔法を使う大中。

 そのまましばらく会話を聞き、

『よし。もう、行っていいぞ。もう一度行っておくが・・・喋ったら分かってるな?』

 その言葉を聞いた後、速やかにその場を去った。

「なるほどなるほどぉ・・・。そういう事なのかぁ・・・。まあ、別に僕には関係ないけどね」

 別に剣の評価がどうだろうと、自分の知った事ではない。寧ろ、ばらして自分が目の敵にされるのも嫌なので、黙っている事にする彼。


「・・・ふう。じゃあ、戻ろうかな」

 そうして、パーティー会場に戻ってきた彼は、料理を取って透明化を使い、すぐさま物陰へ移動する。そこで、盗聴の魔法を使う。物陰へ移動する理由は盗聴だから・・・という理由である。

「あ!?竜崎め、僕のハーレムメンバーに手を付ける気か!?・・・でも大丈夫だよね!いずれ僕の方が強くなるし、そうなったら絶対彼女もこっちに来るだろうし!」

 何時の間にか、ティアラをハーレムメンバーに入れている大中。ちなみに、大中のハーレムメンバー(大中の自称)は、登場している人物の中では、剣姉妹、珂白、ティアラ、リリィ王女である。他、美人美少女を見かけると、勝手にハーレムメンバーに入れているので、その数は凄いものとなっている。

 ・・・話は戻る。

「・・・ん?そういえば、剣の親友って言ってたよね?・・・あ!そうだ!さっきの話を皆にばらして、剣の評価を元に戻したら、あの子から、感謝されるかも!親友を助けてくれてありがとうって。そしたら、お礼に・・・グフフフフ」

 と、そんなありもしない事を考える大中。

「よし!それじゃあ、明日の朝食の時に皆に教えよう!あ、でも証拠が無いとなぁ・・・。ん?ラッキー!剣の奴、あの三人が居る前で竜崎に・・・という事は、その内、あの三人が何か行動起こすかもな!なら、その時にきっと、何か言うはずだし、その時に録音の魔法使えば・・・よし!今日はもう寝て、明日に備えよう!もしかしたら、朝一で行動するかもしれないし!・・・グフフ、これでハーレムへの第一歩が・・・」

 彼はそう言って、自分の部屋へと戻っていった。

 色々と忙しいので、しばらくは更新時間が安定しません。申し訳ありません。

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