表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
才能の才能  作者: 緑髪のエルフ
魔族の大陸
46/86

休日? その7

昨日は更新できず、申し訳ありませんでした。

「なんだろうか、この状況は」

 目が覚めた俺が見た光景。それは・・・

「何で、エルフィンさんが、俺の上にもたれ掛かってるんだ?」

 椅子の上に座ってるエルフィンさんが、俺の足らへんにもたれ掛かってるんだ。

 周りには、机と本があるから、看病?してくれてたのだろうが・・・

「まあ、疲れて眠っちゃったんだろう。そっとしといてあげるかなぁ」

 だとしたら、身動きが取れないね。

 魔法の袋(マジックサック)の中に、何か暇潰せる物あったかな?

 ・・・あ!そういえば、

「ゲイルさんから貰った、食材の本でも読もうかな。それなりに文字が読めるようになったし」

 早速、袋から取り出す。

「野草とか果物の類でも見るかな」

 もし、山を歩く時に、見つけたら採っておきたい。

 あ!そういえば、薬草とかを採取して売れば、金になるかな?

 

 本を読む事、一時間程だろうか?時刻としては、三時半だ。

 エルフィンさんが、目を覚ましたようだ。

「んう?・・・あああ!寝ちゃってた!?」

「おはよう、エルフィンさん」

「ヒャッ!?レイヤさん!?起きてたんですか!?」

 おおう、顔をめっちゃ赤くしてる。凄く可愛い。

「まあ、うん。結構気持ち良さそうに寝てたから、起こしちゃ悪いかなって」

「別に、起こしてくれても良かったのに・・・」

 ん?今、砕けた口調だったような・・・。脳内にしっかりと保存しとこうか。

「はー。体動かしたいなぁ・・・」

「駄目ですよ、まだ安静にしてなきゃ」

「それは、分かってるよ」

「あ、何か、お菓子でも作ってきましょうか?」

 お菓子作り・・・だと?

「今、なんと?」

「え?お菓子を作ろうかな?と」

「俺も、一緒に・・・は駄目?」

 ずっと、ベッドで寝てるだけとか、もう無理です。

 いや、美少女の手作りも欲しいが、それよりも、料理がしたい。

「うーん・・・。まあ、料理くらいなら、大丈夫でしょうか・・・」

 よし、許可は貰った(多分)。

「よし!じゃあ、早速作ろう!キッチンはどこ?」

「え?あ、はい。ついて来て下さい」

 まあ、そういう訳で、俺達はキッチンに向かった。


 ・・・いやぁ、家の中がすっごく綺麗だ。めっさ、片付いてる。うちも、葵姉さんが、もうちょっとしっかりしてれば・・・。

 まあ、今となっては、関係ないので、良しとしておく。

 で、家の中を移動中な訳だが、家族らしき人には、出会わない。

「ねえ、家族は今いないの?」

「ええ、皆出掛けてます」

「そっか。何人家族なの?」

 何となく、気になったので質問する。何となくだ。

「私を含めて、四人家族です。私と、父と、母と、兄ですね」

「そっかぁ・・・」

 姉とか、妹がいれば、俺の姉妹と仲良くしてくれそうだったんだけどな。

「レイヤさんは、お姉さんと、妹さんがいるんですよね?」

「うん。まあ、姉は、俺と同い年だし、妹は俺の一つ下だから、もし会う事があれば、仲良くしてやってよ」

「そうなんですか・・・。双子ですか?」

「いや、同い年だけど、姉は四月生まれで、俺は三月生まれなんだ。だから、一歳近く違うんだよね」

「なるほど・・・。私の兄は、十九歳で、四歳年が離れてるんですよ」

「四歳年が違う・・・って、エルフィンさんって、俺と同い年なの?」

「え?今年で、十五歳ですが・・・」

「やっぱり、同い年かぁ」

 ちょっぴり、嬉しい。しかし、もうちょっと、年上だと思ってた。結構しっかりしてるし。


 などなど、話しているうちに、キッチンに着いた。

「さて、何作ろうか。うーん、アップルパイとかは・・・生地寝かせるのに時間が掛かるか」

「そうですねえ・・・。パウンドケーキなんかはどうでしょうか?」

「おお、いいね!それにしよう!バナナもあるし」

 バナナは、この大陸で目覚めた砂浜のすぐ近くの森で採ったやつ。確か説明した気がする。何故か、木になってる時点で黄色いバナナの事だ。


 色々駄弁りながら、パウンドケーキを作った。

 さっそく、食べましょう!

「「いただきまーす!」」

 ・・・うん、美味い!

「美味しい!」

「うん!」

 うん!と、返事を返してくれた。やばい、破壊力抜群だ。

 ・・・それは、ともかく、ちょっと作りすぎた気もするなぁ。

「どうしよっか?」

「あ、私の鞄の中に入れておきます。あれなら、ずっとできたてですし」

 おおう。魔法の鞄(マジックバック)って、そこまで性質似てるのか。


 ・・・それにしても。

 俺は、ちょっとした魔法を開発しなきゃいけないな。

 何の魔法か?そりゃあ、もちろん、熟成の加速ですよ。色々と実験しなくちゃいけないな。でも、そのままだと、食材が無駄になるしで、もう一つ、魔法を開発しなくてはいけない。

 というか、その魔法はもうできてる。魔法で穴を作って、その中に物・・・というか、植物とか、食べ物とかを入れたら、自分の魔力に変換する魔法だ。一応、発動に魔力は使うけどな。

 ちなみに、これの開発は、何となくできるのかな、と思ったらできてしまったんだなぁ。原理は不明だが、魔法なんてそんなものである。


 お菓子も食べたし、ベッドに戻るか。食べてすぐ寝たら、太るというが、俺は太らない体質だから問題ないよね。

 本当は、筋トレをしたいが、それをやるのは色々と駄目な気がするので、やらない。

 とりあえず、俺はベッドの上へと戻った。エルフィンさんも、一緒に来るみたいですよ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ