休日 その4
また少し遅れてしまった・・・。
ギリギリになって、間違いに気付いて修正してたので、変な部分あったらすみません。
「「「「「いただきます」」」」」
・・・やっと朝食にありつけました。もう八時だよ。ちょっと遅い気がしなくもない。
「うおお!美味い!」
「この玉子焼き、中に入ってるのは何!?」
「いや、このお吸い物も・・・」
「レイヤが作ったのか?」
などなど。
質問には答えたけど、結構ビックリされた。
あの魚、食べれるの!?とか、クリフが作ったのか・・・とか。
・・・朝食を食べ終わった所で、だ。
「そういえば、この後は、どうするんですか?」
「あー。良い武器屋紹介してって言ってたでしょ?だから、武器屋に行こうと思うんだけど」
ああ、そういや、そんな事も頼んどいたな。
「はい。お願いします」
「分かったわ。じゃあ、さっそく行くわよ」
と、いう訳で、さっそく武器屋に向かう。
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着いた店の名前が、
[ニヒトの鍛冶屋]
だった件について。デジャヴだ。
「ほら、入るわよ」
「あ、はい」
中に入ると、出迎えてきたのは、リヒトさんそっくりのドワーフ。多分、親子だよなあ。違うところと言えば、
「おう、アルフじゃねーか!ん?そっちのは?」
ご覧の通り口調である。多分、この人の方がドワーフっぽい。
「剣 怜也っていいます。よろしくお願いします」
「レイヤか。俺は、ニヒト・ブランだ。よろしくな、レイヤ」
うん、リヒトさんと同じ苗字だ。やっぱし家族かぁ。
・・・ん?ゲイルさんと、リヒトさん、親同士が親友だったりするのかな?そう考えれば、この偶然も納得だけど。
「お前さん、人族だろ?どっから来たんだ?」
「へ?えっと、デロスからですけど」
「そうか・・・リヒトっていう鍛冶師聞いた事ねえか?」
「はい、リヒトさんにはお世話になりました。あの、ニヒトさんはやっぱり、リヒトさんの家族ですか?」
「おう、そうだ。・・・そうか、会った事があるのか・・・。なあ、あいつの作品、なんかねえか?」
「え?えっと、そうですね」
俺は、魔法の袋から、投げナイフと魔道具二つ(武器作るのと、サーチアイ)を取り出して、ニヒトさんに渡す。
「ふむ・・・結構腕を上げたみてぇだな・・・。特にナイフは、俺からは言う事がねぇ。ただ、こっちの魔道具は・・・。レイヤ、ちょっとこの魔道具借りるぞ!」
「え?あ、はい」
そう言うなり、奥へ入っていった。
数分後。
「ほら、返すぞ。少し、魔道具を改良してやったぞ。そっちの武器作成は、魔力の変換効率を上げたぞ。今までよりも、少ない魔力で済むはずだ。それと、一度に使える魔力も増やした・・・つまり、今までよりも強い武器も作れる」
おお、魔道具のパワーアップですか。・・・武器作る魔道具、武器作成っていうのか。
しかし、サーチアイはどう変わるというのか。
「そんで、こっちのサーチアイだけどな。使用者の半径300m以内に敵意のある物体、または、遭遇すると危険な魔物が入ると知らせてくれるようにした。場所も大体は分かるし、半径100m以内なら何の魔物か、とかの情報も見れるぜ。まあ、その分使用魔力は増えるがな」
だ、そうだ。やばいな。めっちゃ便利になったぞ。・・・リヒトさんには、親父さんに改造されたって言っとくよ。
しっかし、これで少し改造した・・・か。凄いな・・・。お礼を言わずにはいられない。
「ありがとうございます!」
「おう、気にすんな。それで、今日は何の用事なんだ?」
あ・・・。本題を忘れてた。
「はい、格闘用のナックルってありますか?」
「もちろんだ。あ、そうだ!良いもんも見せてくれたし、これで良かったらやるぜ?」
「え!?本当ですか!?」
「ああ、ちょっと付けてみろ」
と、言われたので、早速付ける。ちなみに、肘、膝、つま先など格闘に使うような場所全てにプロテクターの様なものがある。
で、付けてみたんだが・・・ブカブカだぁ。
「あの、サイズが合わないんですけど」
「ああ、心配すんな。サイズ自動調整の付与魔法を掛けてある。そのうち、サイズがピッタリになるはずだ」
付与魔法・・・か。
これは、あれだろうか。
それは稀に時を止める というエンチャントが、酒場の看板娘の下着(シルク製)に掛かっていたりするのだろうか。
・・・まあ、どこぞのローグライクゲームのアレはおいといて、だ。
いつの間にか、サイズがピッタシになっていた。これで、俺も付けれるな。
「あの、これを本当に貰ってもいいんですか?」
「気にすんな、気にすんな。どうせ、暇潰しで作ったやつだし。あ、それには一応、自己再生の付与魔法掛けてるから、そうそう壊れないし、手入れもそこまで必要ないぞ。せいぜい、汚れが付いたら落とすぐらいだな」
なんという・・・なんという・・・!
本当に貰って良いというのか・・・。
・・・まあ、とりあえずは用事も終わったし、帰るか。
「ニヒトさん、ありがとうございました!もし、必要な物があったら買いに来ますから」
「おう、レイヤ、また来いよ!」
・・・店を出てから思ったんだけど、俺、物貰う確率が多い気がする。
ま、それだけこの世界の人が優しいって事なんだろうよ。そのうち、恩が返せるといいな・・・。
さて、ナックルを手に入れたんだが、ちょっと試してみたい。
「あの、ファースタ草原に行って来てもいいですか?ちょっと武器を試してみたいので」
「ん?あー、そうねぇ・・・。ま、クリフの事なら、昼までに帰ってくれば大丈夫じゃない?」
それもそうか。
よし、草原に向かうぞ!
次回は試し・・・殴り?です。
サーチアイの距離は、そのうち修正するかもしれません。




