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才能の才能  作者: 緑髪のエルフ
魔族の大陸
39/86

休日 その1

少し遅れてしまいました。

 二日酔い事件から三日後の今日は、地の曜日である。

 どうも、この世界では、地の曜日と光の曜日は、基本休日らしい。まあ、土曜日と日曜日みたいなものだね。

 

 それで、今日は、魔物退治に行こうかなって。目的は、俺の実力を上げるため、それと、所持金を増やすためだ。

 一応、時間がある時には、訓練場で魔法の練習してる。投擲は・・・習うより慣れろでいこうかなって。

 あ、そうだ、魔法で思い出した。

 先日、自分の情報見ていたんだが、項目が増えていたのだ。

 それで、一々変わった部分を探すの面倒だなあ、って思ったの。

 だから、通知の魔法創った。できるかなぁ、ってイメージしたら、できたんだ。使ったときは、目の前にあの画面が出てきて、

『これより、二十四時間の間、情報の変更があった箇所を自動通知します。なお、魔力量など、変化のしやすい項目は、魔法の効果時間が切れた時に、まとめて通知します。』

 って出てくる。

 ちなみに、今の自分の情報は・・・


 つるぎ 怜也れいや


 年齢 十五歳


 性別 男


 種族 人族(異世界人)


 魔力量 500/550


 職業 学生 冒険者(下級Gランク)


 特殊

 ・才能(才能)


 倒した魔物   合計 0匹


 称号

 異世界人 召喚されし者 バカ兄 厨二病予備軍 あだ名は料理人 あだ名は料理の才能持ち 怒ると鬼神 勇敢な奴 無謀 お人好し 努力家 ツッコミ兼ボケ ドラゴンから逃げ延びた者 紐無しバンジージャンパー 放浪者 料理のお師匠さん? 運が良い?悪い? 絡まれ体質 うわばみ 窓から脱走


 って感じかな?職業が変わったのと、種族と倒した魔物っていう項目が増えた。後、称号も増えてた。

 最後のは脱走では無いだろう・・・。ただ、窓から飛び降りて、教室に向かっただけなのに。

 ・・・ハッ!?クリフさんに伝言、残しとかないと。明日は大丈夫です、ってね。じゃないと、何されるか、分かったもんじゃない。

 料理のお師匠さん?という称号で思い出した。褒めてやりたいところだ。

 後は・・・そうだ。職業の冒険者なんだけど・・・もうギルドカード渡されてるんだよなー。

 先生から、

「ほれ、お前のギルドカードだ。後で、血を垂らしとけよ」

 とだけ言われて、渡された。ギルドカードを手に入れた感動なんて無かったよ。

 ちゃんと、血は垂らしておいた。それをしないと、ギルドカードとして使えないそうだ。


 っと、前置きが長くなってしまった。まずは、ギルドに行こう。そこで、依頼を見てみる。

 ・・・Gランクの依頼は、っと。

 ああ、ちなみに、依頼を見るのには、クエストボードってもんがあって、それを覗くと、自分の受けられる依頼が、頭の中に出てくる。んで、これを受けるって決めたら、それを選ぶ。すると、ギルドカードに依頼の名前が書かれるので、それを受付に見せに行くのだ。


 依頼は、『倉庫整理』 『荷物運び』などなど。雑用系の依頼ばかり。採取依頼もあるな。・・・討伐の依頼とかはぁ?

 見つからないので、受付に行ってみようかと思ったところで、ようやく、依頼を発見する。

『常駐依頼 Gランク

 ファースタ草原に出る、Gジャイアント・キャタピラーの討伐。一体につき、50ゼンの報酬

 討伐証明 青い触角』

 だそうだ。これを受けようかな。初依頼でモンスター討伐かぁ・・・。普通は、雑用からなのかな?

 早速、受付に向かう。

「あの、この依頼を受けたいんですけど」

「はい、ジャイアント・キャタピラーの討伐ですね」

 よし、受注したし行ってくるかな・・・と思ったら、

「魔物を討伐する際は気をつけてください。体液が服につくと、中々落ちませんから」

「はい、ありがとうございます」

 魔法ならすぐに落ちそうだけどなぁ・・・。まあ、いいや。行こ。

 俺はファースター草原に向かう。

 道中は、常駐依頼という単語について説明しよう。

 常駐依頼とは、一年中、ずっと貼られている依頼の事だ。今回、俺は先に受注したが、依頼条件を達成してから、受注でも問題は無い。

 説明はこのくらい。


 ファースタ草原に着いた。ファースタ草原は、駆け出しの冒険者が良く来る草原だ、としか言いようが無い。一応は、奥に行くと、モンスターが強くなるものの、Fランク冒険者なら一人だけでも安全な草原である。

 簡単に言うとするならば、ゲームで良くある、始まりの草原とか、そこらへんのポジションだ。

 ていうか、ぶっちゃけ、一般人でも、よっぽどじゃなければ入れる草原なのだ。特に、ここは魔人族の大陸なので、住人からすれば、何の脅威も無い。


 まあ、このくらいにしとこう。イモムシはどこだ?確か・・・東の木が結構生えてる方にいるとか言ってた気がするから、行ってみよう。


 ・・・いた。いたんだけど・・・でかい!何だ、あのイモムシ!最低でも50cmはあるぞ!?下手すれば、1mオーバーもいるし。

 まあ、いい。俺のナイフの餌食にしてやるぜ。その前に、サーチアイだ。


 ジャイアント・キャタピラー (Gランク)


 森や草原などに住む巨大なイモムシの魔物。こちらが攻撃をするまで、襲ってこない。のだが、放っておくと、繁殖をしすぎて、植物が食べつくされてしまうので、定期的に討伐される。

 戦闘では、イモムシが吐く糸に注意。もし、体に巻きつけられると、振りほどくのには時間が掛かる。普通は巻きつけられる事はないが、他の魔物もいる場合には、いつの間にか、巻きつけられていた、という事もあるので、イモムシといっても、油断は禁物。火の属性に弱い。剥ぎ取れる素材は無いが、イモムシの吐いた糸はシルクの材料になる。


 だ、そうだ。 グリーンキャタピラーではないらしい。

 俺は、魔力を使い、ナイフを作り出す。属性は火で良いな。

 んじゃ、早速。

「そおい!」

 俺の投げたナイフはイモムシの腹?に当たる・・・が、死ななかった。あ、こっちに向かってくる。

 俺は、もう一回ナイフを投げつける。また腹?に当たった。今度は死んだようだ。投擲だから、返り血?は浴びないな。

 とりあえず、殺したイモムシから触覚を切り取る。緑と青の触覚があるみたい。青い方を切り取る。

「よっし。この調子で、もっと狩らないとな」

 今度は、1m級のイモムシめがけてなげる。またしても、一撃でトドメをさせなかった。イモムシがこっちに向かってくる、って、はやっ!

 やばい、数秒で目の前まで来たし。イモムシって、もっと鈍い生き物じゃ・・・

「ごふっ!」

 その勢いのまま、体当たりされた。い、意外に力が強いな・・・。やっべ、距離とらなきゃ・・・。

 と思ったが、相手の方が早い。ちくしょう!イモムシごときに・・・。あ、イモムシが高くジャンプした・・・なら、

 俺はナイフを投げつける。

 イモムシの頭に命中。これぞ、ヘッドショット。一撃だ。

 高く飛んだ勢いのまま、イモムシは落ちてくる。そして、ドチャッと・・・。グロい。あ、返り血?を浴びてしまった。

「うわぁ・・・。まあいいや。触覚は頂こう」

 触覚を頂いた後は、イモムシを狩る。今回からは、頭目掛けて投げる。一撃で殺すためにね。

 最初の数匹は失敗もしたが、二桁を超えると、失敗しないようになってた。才能の効果が出てるのかな?


 それで、ただいまの時刻は五時。八時に草原に着いたので、九時間頑張った訳だ。張り切りすぎたかな?

 今日の収穫。イモムシの触覚が157本だ。金に換算して7850ゼン。それなりかなぁ?

 休憩は、魔力が少なくなった時にしかしてない。が、一日かけてこの量って少ないかな?よく分からん。

 一体を倒すのには、そこまで時間が掛からない。頭に一発決めて終了だし。たまに、死なないやつもいて、接近されたが。

 探す時間もさほど掛からない。ちょっと歩けば、すぐに遭遇する。

 まあ、いいや。とりあえず、休憩を挟んだ以外は、基本的に狩ってたし、そう考えるとやっぱ少ない?

 さあて、街に戻るかなっと。

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