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才能の才能  作者: 緑髪のエルフ
魔族の大陸
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自己紹介とかなんやかんや

「あー、今日から新しくこのクラスに入る事になった、ツルギ レイヤ君だ。皆、仲良くするように」

 そう言ったのは、このクラスの担任だ。

 めんどくさそうに言うんじゃねぇ。恐らくは、いつもこの調子なのだろうな。

「ほれ、自己紹介でもしろ」

 あ、そうだな。えっと・・・

「新しくこのクラスに入る事になった剣 怜也です。よろしくお願いします」

 このぐらいが無難で良いだろ。シンプル イズ ベストだ。

「ん?こんだけか?・・・よし!皆、ツルギに質問は無いか?」

 ちょ、おい。先生、何勝手な事してんすか!?

 ・・・わーお。六人ぐらい挙手してる。

「よし、左から順番に言ってけ」

「ツルギ君は何処から来たんですか?」

「に・・・デロス王国から来ました」

 危ない、うっかり日本て言いそうになった。

「どうして、この国に来たの?」

 えー。正直に答えるべき?

「こらこら、プライベートな事まで聞くんじゃない」

「はぁい」

 助かったぁ・・・。恐怖の追いかけっこしてたら、川に落ちて、ドンブラコッコと流されてきたなんて経緯を喋ったら、目立ってかなわん。

 後は四人か。

「ツルギ君って何歳なんですか?」

「十五・・・じゃなくて十四歳です」

 鑑定の魔法では何故か十五歳って出てたからな。まあ、今年で十五だけどさ。

「趣味は何ですか?」

 趣味・・・といったらもちろん・・・

「料理です!」

 これしかなかろう。

「じゃあ、特技は?」

 特技だってもちろん、

「料理です!」

 である。

 同じ人が二回質問してきたので、後二人だ。

「ええっと、その、性別は?」

 ・・・は?な、何?この質問?何処からどうみても男でしょう?服装だってさぁ。

「男・・・ですけど」

 クラスがなんとなく、ざわついたような・・・気のせいっすよね?

「彼女とかいますか!」

 これって、よくある質問だよなー。

 あれ?おかしいな。克服したはずなのに、無性に悲しくなってきた。

「いえ、いません・・・」

 大丈夫、まだ先は長い。そのうちできる・・・はずさ・・・。

「他には質問無いか~?」

 もう無さそう。良かった~・・・。

「よっし、質問も無さそうだし、ツルギ、お前は第一訓練場に向かえ。能力測定があるからな。場所は分かるよな?」

「はい」

「んじゃ、行ってこい。終わったら、教室に戻ってこいよ」

 てな訳で俺は第一訓練場に向かった。


 能力測定は、デロスでやったのとほぼ同じだった。変わった所といえば、武器の適正が武器の扱いに変わったぐらいだろう。

 ちなみに、投擲はそれなりに上達していた。良かった。

 魔力量は・・・なんともいえん。最初がどのくらいあったのかが分からん。ので、ちょっと、人族の平均を聞いてみた。

「ん?人族の平均魔力?確か、500くらい・・・だったかな?」

 ええ!い、今の俺の魔力量と同じっていう事?・・・大丈夫、まだまだこれからだ。なんてったって、才能の才能持ちだからな。きっと、10000だって夢じゃない。ていうか、せめてそのくらい上がってくれないと詐欺だろ。

 そういや、竜崎の初期魔力量どのくらいなんだろ?

 まあ、いいや。最後に身体能力。これは、召喚された当初より、結構上がってた。大体、元の世界の竜崎くらい・・・じゃあ分からんな。

 うーん・・・。そうね、プロのスポーツ選手になれるくらいには身体能力が向上したよ。

 ・・・竜崎のスペック高すぎるよぉ。あの時点で中二なのに、そのスペック。おまけに、成績も優秀・・・。神は不公平だなぁ。

 と、それくらいにしとこう。後、視力なんだが、更に上がった。7.0以上は確実にある。

 ちなみに、魔族の身体能力はもっとやばい。どのくらいやばいかというと、直径1mの球状の岩をぶん殴って、軽々と壊せるくらいには。それが魔族の普通なの。

 種族の差って、大きいよね。

 まぁ、それはもういいや。俺だってそのうち・・・なれるよね?才能あるし。

 ま、とりあえず、教室戻ろ。


「おう、戻ったか。席に着け。お前は、エルフィンの隣だ。・・・分かるよな?」

 もちろんですとも。案内してくれたあの美少女の事ですよね?

 ・・・席に向かってると、何故か、殺気がこちらに飛んできている気がする。何というか、デロスでも、日本でも感じた事のある、あの殺気。落ち着いて食事が食べられなかったあの時を思い出す。

 気のせいだと思い込む事にして、エルフィンさんの隣に座る。

「レイヤさん、よろしくお願いします」

 あ、名前呼びなのね?結構照れる。顔には出さない。

「はい、エルフィンさん。よろしく」

 もちろん、俺には名前呼びする度胸なんて無い訳で。名前で呼んだ日には、何が起こるか分からんからな。

 エルフィンさんがちょっと不服そうな顔した気もするけど気のせいだろう。俺なんかに、名前で呼んで欲しいとも思わんだろうしな。

「あ、そうだ。ツルギ、お前は後でギルドに行け」

 ?何でだろ?・・・ああ、もしかして、ギルドカードの作成かな?

「分かりました」

 ふう・・・。そういや、今はホームルームの時間っぽい。これが終わったら帰るんだな。・・・寮だけど。

 そうだ、それも先生に聞かなきゃ。

「よし、特にやる事も無いし、めんどくさいし、ホームルーム終わり!帰って良いぞー」

 ・・・何だ、この適当さ。まあ、すぐに終わるんだし、文句は無い。それよりも、俺の寮について聞かなくては。

「先生」

「どうした?ツルギ」

「俺の寮ってどれなんでしょうか?」

「ああ?エルフィンから聞かなかったのか?」

「はい。先生から聞けって・・・」

「そうか、まあいいや。お前は第二寮だ。部屋は210号室。分かったな?」

「はい、ありがとうございました。それでは先生、さようなら」

「おう。ギルドにもちゃんと行くんだぞ」

 あー、それも忘れんようにしないとな。先にギルドに行くか。うん、そうしよう。

 俺はギルドに向かった。

ちなみに、竜崎の初期魔力量は20000です。そこから、更にグングン伸びているので・・・

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