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才能の才能  作者: 緑髪のエルフ
一年間
25/86

冬だ!雪だ!

 十二月の地の曜日、外は辺り一面銀世界だ。

 さて、雪が降ったらやることといえばやっぱり・・・

「雪合戦しよう」

 うん、これだと思う。

「雪合戦!」

 日向がとっても楽しそうにしている。うん、やっぱり俺の妹は可愛いな。

「雪合戦かー・・・。俺は雪だるま作りたい」

「ああ、雪だるまか。面白いよな」

 作り終えた奴に雪玉当てるのが。

「うん。浩人、雪だるま作れよ」

「その間、お前は何してる?」

「え?雪合戦するけど?」

「じゃあ、作らない」

「なんでさ?作りたいんだろ?」

「お前、偶然を装って雪だるまを狙いにくるだろ」

 う・・・。流石に、以前やったことあるから考えはバレてるか。

「ほらみろ。という訳で、俺も雪合戦やる」

 だ、そうです。

 という訳で、雪合戦をする。メンバーは湖に泳ぎに行った時の人達。と、デニスさん。

「んじゃあ、始めるか」

 雪合戦が開始した。俺は魔法で雪玉を作る。

 さっそく、浩人に向かって一球。

 しかし、あいつの体に当る前に弾かれた。完璧な不意打ちのはずなのに。

「おい、浩人!才能を使うなんて卑怯だぞ!当てようがないじゃないか!」

「葵さんや日向ちゃんだって使ってるぜ!上を見ろ!」

 上?そう思って、上に視線をやると、雪玉が落ちてきた。空飛ぶなんてずるくないすか?

 次、誰もいないところで雪玉が浮かんでいる。と、思ったらこっちに飛んできた。多分、透明化した廉汰だろう。

 今度は、いきなり何も無いところから急に雪玉が。雪合戦に空間転移使うってどうよ、珂白さん。

 もう感覚だけで投げたり、避けたりしよう。それなりにいけるはず。

 結論、それなりに当て、それなりに避けれた。以外といけるもんだ。

 最初の内は当たりまくってたが、途中からは、割と避けれるようになった。

「皆ずるい・・・。俺、才能無いのに」

 この言い方、何か俺が駄目な人みたい。まあ、実際そうだけど。この考え方にも慣れてきて、もう虚しくも悲しくもならなくなった。流石俺。

「ふっふっふ。俺は一回も当らなかった」

「周囲に結界張られたらどうしようもないだろ」

「僕も一回も当らなかったよ」

「私もですね」

 そう、もう二人もいるのだ、一回も雪玉に当らなかった人が。

「何で二人ともあんなに避けれるんですか?」

「勘・・・かなぁ?」

「勘ですね」

 あー、うん。そんなもんですか。俺も、感覚でそれなりにいけたしな。

「さて、これからどうする?」

「あー、俺は訓練しようかな」

「怜也、お前も飽きないなぁ」

「じゃあ僕はレイヤ君の手伝いだね」

「私は、この後用事がありますので」

 まあ、そんなこんなで俺とミュウさんは訓練場に向かう。前に、

「そういえばミュウさん、今の俺なら魔力で武器を作り出す魔道具の材料、手に入りますかね?」

「ん?あー、そうだね。多分手に入ると思うよ」

「それじゃあ、今から行っても良いですか?」

「うん、大丈夫だよ」

 やった、これで魔力量の訓練と武器の訓練、両方同時にできる。

 とりあえず、さっさと支度をしよう。

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