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のぼる丘  作者: てくてく
自分と自分
9/14

一冊のノート

僕は車を停めて、向かいにある100均でノートをペンを買い、再び車内に戻った。



ノートの1ページ目を開き、止まった。


(何を書けばいいのかな....)


(自分のこと.....?)



(いや、このノートに嘘はつかない。いいカッコもしない。)




(ありのままの自分を書くんだ)




[僕は、弱い]

[僕は、嘘つきだ]

[僕は、お金がない]

[僕は、仕事が続かない]

[僕は、.......死にたがってる....(違う)....消えたがってる.....(違うな)....逃げたがってる]




しっくりくる言葉が見つからない。



不器用に、自分が考える自分を書き出した。




1ページ埋まった地点で、買いた内容を見直してみた。




(うわ、なんか、ひどいな.....)



書こうと思えば、まだ書ける。



(先に進むか.....)


怖い気もする。



(でもまた、投げやりになったらどうする?)




(怖い....)



しかし僕は、2ページ目に突入した。




2ページ目半ばで、しんどくなってきた。



書いている手が、しんどいんじゃない。



心が.......締め付けられる。




僕は、一旦手を止めた。




ふと時計をみると、もう夜の10時になっていた。



(集中してた.....)




辺りは誰もいない。




静かな夜がまたやってきた。




僕は家に帰り、両親を起こさないように、そっと自分の部屋へ戻った。




部屋に戻るとすぐパソコンに手をのばしたが、電源を入れることに躊躇した。



(あれ?なぜ躊躇したんだ?)










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