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のぼる丘  作者: てくてく
壺の中
7/14

痛み

昨日寝たのは4時を過ぎており、目が覚めると、もう夕方になっていた。



「♩ピピピピ....」




「ん....」




(あ..ヨシキ....)



僕は慌てて起きた。





「あ、はい!ヨシキ?ちょうど良かった。今、家に戻ってきたよ。今から、そっち向かうから待ってて。」




寝起きと思えない程、悠長に話した。




電話を切り、急いで身支度をする。




「のぼる?」




......




(父さん?!)




父「のぼる?いるのか?」




久しぶりに父さんの声を聞いた。





さすがの僕でも昨日のことは、覚えてる。





(お金とったこと、ばれたか....)



(どうする?)




「はぁい、いるよ....」



(あぁ、神様。)





父「のぼる、どこか出かけるのか?」




「あー....まぁ....ちょっとね。友達に会うだけだから、すぐ帰ってくるよ....」




(めったに話さない父さんが、なんで今...)




なんでかは、分かってる。




父「そうか、これで何か好きなものでも食べてきなさい。階段に置いておくから。」




顔は合わさず、父さんは、また、リビングに戻った。



(?)


僕は何がなんだかわからなかった。ただ理解したのは、助かったってこと。




恐る恐る階段を降りると、階段の下から3段目に1万円札が置いてあった。




(父さん....知ってるんだ。)




僕は、1万円札を持って、ゴキブリのように逃げて行った。




虚しくて、悔しい。




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