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涙
時刻は夜中の2時。
(あれから4時間も経ったのか、、、)
眠くない。
むしろ、なんだか少し外に出てみたい気分だ。
僕は、意味もなく家の外にでてみた。
(星が.....キレイだな....もう、このまま、誰か僕を殺してくれないだろうか。)
何に苦しんでいるのか、なぜ生きていくことが嫌なのか。分からなかった。
分かっているのは、お金がないってことだけ。
(でも死ぬのは怖い。)
僕の心は、きっと限界なんだ。
大きな壺の中に、今まで避けてきたものや、苦手やもの、見て見ぬ振りをしてきたものがたくさん入っていて、
風のゆらめきでも、もう、溢れそうになっていたんだ。
その今にも溢れそうな壺に、何か分からないきっかけで、小さな石が投げ込まれた。
僕はその瞬間、今まで感じることのなかった痛みを感じた。
その痛みは、底深く、おかしくなるのではないかというくらい、正常を保つことに全体力を使った。
僕はもう一度、星を観た。
「う....う.........」
何年ぶりだろう。泣いたのは。
でも、上手く泣けない。
もう一人の自分がブレーキをかけてる。