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のぼる丘  作者: てくてく
壺の中
5/14

時刻は夜中の2時。




(あれから4時間も経ったのか、、、)




眠くない。



むしろ、なんだか少し外に出てみたい気分だ。



僕は、意味もなく家の外にでてみた。




(星が.....キレイだな....もう、このまま、誰か僕を殺してくれないだろうか。)




何に苦しんでいるのか、なぜ生きていくことが嫌なのか。分からなかった。



分かっているのは、お金がないってことだけ。




(でも死ぬのは怖い。)




僕の心は、きっと限界なんだ。




大きな壺の中に、今まで避けてきたものや、苦手やもの、見て見ぬ振りをしてきたものがたくさん入っていて、


風のゆらめきでも、もう、溢れそうになっていたんだ。


その今にも溢れそうな壺に、何か分からないきっかけで、小さな石が投げ込まれた。




僕はその瞬間、今まで感じることのなかった痛みを感じた。



その痛みは、底深く、おかしくなるのではないかというくらい、正常を保つことに全体力を使った。




僕はもう一度、星を観た。




「う....う.........」



何年ぶりだろう。泣いたのは。




でも、上手く泣けない。





もう一人の自分がブレーキをかけてる。





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