プロローグ
この作品は、うつ病など、心の問題がテーマになっており、よりリアルに表現するため、不適切な表現が含まている場合があります。特に、主人公と同じような症状を抱え、苦しんでおられる方は、体調に応じたペースで読まれることをお勧めいたします。
万が一、表現する言葉や感情に、気分を害された方は、即刻中断・中止くださいませ。
また原則、文中の表現は特例がない限り修正いたしませんので、ご了承ください。
ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
2013年、日本には【モノ】が溢れかえり、便利になった世の中の背景には、その急成長・急スピードについていこうと人々は必死にもがき苦しんでいる。
かつての公園や笑い声までもが失われ、グローバル化のリバウンドが人々を蝕んでいく。
その激しい渦の中で、1人の男もまた現代社会に、立ち向かおうとしている。
真心とは何か。豊かさとは何か。
人生のターニングポイントは今かもしれない。
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「君!何回遅刻すれば気が済むんだ?!」
真っ赤な顔で怒鳴り上げ、今にも目ん玉が落っこちそうな人、これが僕の元上司の上山部長。
この人はまだマシ。
厄介なのが、その後に登場する通称、オレオレ詐欺の山田主任。
部長「もう次は無いと思いなさい!」
僕「はい...すいませんでs...
「バンッ!」
山田「部長!こいつ、もううちの会社には、いりません!というか、もうオレ、一緒に仕事できません。部長には申し訳ないのですが、こいつがまだここで働くなら、オレ辞めます。」
(でた....)
僕が1番苦手な山田主任。
(お前のせいで、僕は気まずくなって仕事に集中出来ないのに。)
と、心の声。
口に出して言えないのが、残念だ。
(一応上司だからな)
部長「いやいや、それは困るよ....。ここは山田君で成り立ってるようなもんなんだから......」
山田「でもオレ、もう決めましたから!」
部長「気持ちは分かるけど、こっちの都合で辞めさせるとなるとねー......」
「あ....あの.....本当、迷惑かけてすいませんでした。僕がいることで、みなさんに迷惑がかかるのなら、辞めます...ので..」
部長「そうかー!そりゃ、君がいなくなると、私も辛いが、君がそこまで言うなら仕方がないなぁ!」
僕「はぁ...」
山田「なら、さっさと荷物まとめて出ていけ!二度とオレの前に顔出すなよ!」
僕は、いい仕事場に出会えてない。