第四十二話 ダンジョン最深部の異常構造
深層五十三階。
階段を降り切った
先には、
広大な空間が
広がっていた。
天井は消えたかの
ように高く、
光源は不明。
壁面には、
異世界の文字と
複雑な魔法陣。
「……見たことない
構造だ」
ライクが、
低く呟く。
ティファニーは、
手を組み、
魔力の流れを
確認する。
「魔力が……
渦巻きすぎている」
フィオは、
小さく飛び上がる。
「ねえ、ここ、
やばくない?」
アドルは、
杖を握り直す。
「空間自体が、
異世界化している」
佐山は、
掌に力を
集める。
(……封印の兆候が
増している)
異世界刺客との
戦闘の影響か。
それとも、
ダンジョン自体の
異常か。
「皆、注意」
バルガスが、
剣を握り直す。
「全力で、進むぞ」
階段を下りた瞬間、
床が揺れる。
魔力が、
空間を揺らす。
影が、
蠢く。
「……敵か?」
佐山は、
短剣を抜き、
光を掌に集める。
闇の中から、
異世界刺客の影。
黒い鎧。
鋭い刃。
「再び、
か……」
五人の勇者は、
間合いを取り、
連携を確認する。
バルガスは、
突撃の構え。
ティファニーは、
結界を広げる。
ライクとフィオは、
斬撃と奇襲。
アドルは、
範囲魔法。
佐山は、
力を少しずつ
解放する。
掌の光が、
闇を押し返す。
刺客は、
魔力で反応。
空間全体が、
振動する。
「……まだ
奥がある」
佐山は、
眉をひそめる。
最深部は、
異世界の影響で
予想以上に
危険だった。
「準備、
怠るな」
バルガスが、
低く言う。
五人の勇者は、
うなずき合い、
次の一歩を
踏み出す。
闇と光の交錯。
最深部の謎は、
徐々に姿を
現し始めていた。




