第四十話 佐山、異世界魔力の全面解放
深夜。
街外れの廃工場。
闇が濃く、
空気が
重い。
異世界刺客が、
影のように
潜んでいた。
佐山孝也は、
短剣を握り、
周囲を
見渡す。
「皆、注意」
バルガスが、
剣を握り直す。
ティファニーは、
魔力結界を
展開。
ライクは、
後方を
固める。
フィオは、
素早く
警戒しながら
構える。
アドルは、
杖を握り、
静かに
魔力を
探知する。
刺客が、
姿を現す。
黒いダークエルフ。
「……待っていたぞ、
帰還勇者」
低く響く声。
佐山は、
拳を握る。
(もう、
隠す意味はない)
掌に、
異世界魔力を
集める。
全身に
力がみなぎる。
青白い光が、
周囲に
放たれる。
刺客の瞳が、
鋭く光る。
「……やはり」
魔力の渦が、
空間を押し広げる。
バルガスは、
剣を振り下ろす。
ティファニーは、
回復と防御魔法。
ライクとフィオは、
連携攻撃。
アドルは、
広域魔法。
佐山は、
力の核心を
少しずつ
解放する。
光が、
闇を押し返す。
刺客の動きが、
鈍る。
「くっ……
力を抑えていたか」
刺客は、
怒りを
露わにする。
佐山は、
短剣を握り
力を集中。
掌の光が、
一気に
輝く。
街外れの
空間が、
揺れる。
魔力の波動が、
刺客を押し返す。
バルガスが、
突撃。
ティファニーは、
防御結界を強化。
ライクとフィオが、
奇襲。
アドルは、
最終攻撃の
魔法陣を展開。
佐山の力で、
闇が裂け、
刺客が
後退する。
「……これで
終わりだ」
佐山は、
深く息を
吐く。
掌の光が、
徐々に
鎮まる。
刺客は、
闇に消える。
五人の勇者は、
互いに
頷き合う。
「危なかったな」
バルガスが、
言う。
「でも、
佐山のおかげで
助かった」
ティファニーは、
微笑む。
「力を見せてくれて
ありがとう」
ライクは、
無言で
うなずく。
フィオは、
跳びはねる。
「やっぱり、
すごい!」
アドルは、
冷静に
観察。
佐山は、
掌の光を
消し、
短剣を鞘に納める。
(これで、
まだ隠しつつも
戦える)
闇は、
押し返された。
だが、
戦いの余波は、
新たな波紋を
街に残した。




