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第三十八話 佐山とミナの再会
ギルド本部。
昼下がり。
佐山孝也は、
久しぶりに
自室から
外に出ていた。
目的は、
ミナの様子
確認。
廊下を歩く。
誰もいない
時間帯。
(彼女に、
何かあっては
いけない)
受付前。
小柄な影。
淡い金髪。
青い瞳。
ミナだ。
「佐山さん!」
小さく
駆け寄る。
佐山は、
微笑む。
「久しぶりだな」
ミナの顔が、
少し赤くなる。
「ずっと……
気になってました」
佐山は、
少し首を傾げる。
「気になってた?」
「はい……
でも、怖くて
聞けませんでした」
静かな
廊下。
二人だけの
時間。
佐山は、
ゆっくり
言葉を選ぶ。
「俺も、
隠してたことがある」
ミナの目が、
見開かれる。
「……帰還勇者……
ですよね?」
佐山は、
短く頷く。
「半分だけ、
話す」
ミナは、
息を呑む。
「……やっぱり」
「だから、
守るために
隠してた」
ミナは、
静かに
頷く。
「わかりました」
「佐山さんの
選択なら、
信じます」
佐山は、
少し
安心する。
「ありがとう」
ミナは、
少し笑う。
「これからも、
無理はしないで
ください」
佐山は、
うなずく。
(守るべき人が、
増えたな)
静かな廊下に、
小さな風。
二人の
距離が、
少しだけ
近づいた。
その時。
あかねの声が、
遠くから
聞こえる。
「佐山さん!
ミナさん!」
佐山は、
微笑み、
手を振る。
ミナも、
恥ずかしそうに
手を振る。
二人の心には、
少しずつ、
新しい絆が
芽生え始めていた。




