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まさかの最強武器【包丁】を使ってダンジョンを無双した後の世界  作者: 豚煮豚
本編

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4/11

3

 

 レイバと約束していた報酬を受け取りにきた。


 いつもと同じ装いで旧貴族たちが使っていた宮殿まで来た。


 本来ならばドレスコードなどもあるのだろう。


 が、そんなことは俺には関係がなかった。


「お待ちしておりました。アルバ様」


「レイバ。いつもの通り、極上の報酬を用意してくれたんだろうな」


「はい。もちろんでございます」


 誰に言われたのか知らんが、誰もいない場所でもへりくだる。


 たしかに俺がいないと多くの命が犠牲になるのは事実だ。


 今回のレイドボスだって、普通にやったら何百人と人が死ぬだろう。


 だから俺の機嫌を損ねるわけにはいかないということだ。

 全く、もう少しやりようがあるだろうが。

 これだと俺が魔物みたいじゃないか。

 まぁ、実際、強さで言えば魔物以上だが。


「レイバ。今日のはどんな感じだ」


「あらゆる地域から選りすぐりの者を集めました」


「この短い時間によくやったな。大変だっただろ」


「そんなことはありません。アルバ様」


 連れない友人に呆れながら宮殿へ入る。


 豪華絢爛と呼ぶのに相応しいシャンデリア。

 そして、数十人にも及ぶ、人間が“ズラッ”と並んでいる。


 彼らは俺が入った途端にみんな頭を下げるのだ。

 奇妙なほどに揃っているそれに違和感を覚える俺もいた。

 なんかヤクザみたいだな。


「お待ちしておりました!!アルバ様!」


「ちゃんと準備はできてるんだろうな」


「もちろんでございます!!」


 結局、人間なんてこんなもんだ。


 俺が包丁をメインウェポンにしたときには馬鹿にするクセに。


 成功したら手のひらを返すんだ。


「こちらでございます」


 俺は芳しい臭いがする部屋を目指して歩いていた。


 その先には極楽が待っている。


 およそ、想像できる中でもっとも幸福と言えるような物が待っていた。


「お待ちしておりました!!アルバ様!!」


「うーん、いい匂いだぁ」


 俺が入ったのは白のテーブルクロスが“ピッシリ”と敷かれた長いテーブルがある部屋。そのテーブルには所狭しと多種多様な料理が並んでいる。はぁ、お腹空いたぁ。

 ターキー、ステーキ、寿司、ピザ、フレンチ、その他にも様々な美味美食がそこには並べられている。はぁ、俺はこのためにレイドボスを倒したんだ。


「本当に報酬はこちらでよろしいのでしょうか……?」


「当然だ。もう金なら持ち切れぬほどに持っている。ご馳走を用意してくれるのが一番嬉しいんだ」


「左様でございますか…では、ごゆっくりお楽しみください」


「あぁ、いただきます」


 俺はまずうまそうな光沢を放つ大とろを手に取った。


 そしてそれを口へ運ぶ。


 はぁぁぁ……とろけるぅぅ。

 うまぁぁ……


他にもたくさん同時連載してます!

もしよかったらみてみてね?

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