速報
「おいおいどぉすんだよ」
「どぉするって言われてもねぇ…」
「このままだったら負けちまうんじゃないのか?」
「縁起悪いこと言うなよ。でもまぁこのままだったら負けるのがオチだよな」
「まぁな。負けたら俺達全員どぉなんだよ」
「普通に考えたら奴隷とかじゃないの?下手したら全員皆殺しとかもありえるっしょ」
「マジかよ。殺されんの勘弁だわ…」
「奴隷もなかなかキツイぞ。」
「そだよなぁ…勝ってくれよ地球ー!!」
「うっせぇよぉ。耳元で叫ばれると鼓膜ずったずただし」
「ゴメンち…若干興奮してた」
「いいよいいよ。てことでこんな話すんのやめよーぜ。きりないしなぁ。」
「そーだなぁ…まぁこーゆーときはテレビ見んのに限るぜ。バラエティーでいっしょ?」
「お好きにどぉぞ。」そして静かにテレビのリモコンを取り、電源のスイッチを入れた。
カチッ
「番組の途中ですが速報です。」
「はぁ?」
「どしたぁ?」
「速報だってさ。見んのが怖いぜ。」
「まぁまぁ。いい知らせかもしんないし。とりあえず見ね?」
「そーだな。」
「先程政府から入ってきたニュースです。ただ今も行われている第一次宇宙戦争について、政府は兵士増加の緊急対策として『強制強化サイバー訓練法』通称ランクアップを可決させました。」
「なんだそれ?」
「わかんねぇ。
とりあえず聞いてみよ。」
「この法案は兵士階級と貴族階級、王族以外の階級に実施されます。年齢制限は15歳から55歳です。詳しくは本日18時にてメールで送信されます。携帯をお持ちでない方は政府より直接手軽が届くとのことです。それまでは自由にお過ごし下さい。」
「………ん?」
「どーゆー意味だよ。」
「こっちが聞きたいし。」
「訓練とかなんかやばそうな雰囲気ですけど…」
「それ俺も思った。」
「とりあえず18時まで待たないといけないのかぁ…」
「なんかめんどいなぁ。」
「でも強制とかついちゃってるからやるしかないしょ。」
「そだよなぁ…」