第十話 文字
前回のオリキャラと作者はテキストにより大体半数が戦闘不能&死亡。
色々雑、誤字、ミスあるかも
今までこんな恐怖を味わったことは誰もなかった。そして目の前のテキストはその対象であり戦うのことは間違っている。俺らの全く取れていない統制、圧倒的力不足、何より倒せる強さではない。ここまで来たら帰る方法を探るのも悪くはないが仲間はそうはさせないだろう。ならば間違いでも勝つために生き残るために戦うしかない。俺は数歩やつに近づいた。何を隠そう少し本気を出そうと思っているのだ。何故本気ではないのかというのは本気の威力は、この世界がリミットブレイクする可能性があるためそれを考慮した結果である。
「084、バリアを張っておいてくれ」
「…ああ」
俺はやつをその力加減で殴った。奴は触手と共に砕け散り、液体は殴った所を中心に円状に波を作って遠くへ行き、空は大きく赤くヒビ割れそこからデジタルタイマーのような大きな物がゆっくり下りてきた。
「凄まじいな…」
バリアを張っていた084がそう言ってきた。しかしあのタイマーが示す意味、そして無から作られていくテキストに嫌な予感がした。
「動けるのは?」
「ルルとジョーシーとレジィ以外だ。ちゃしば今だ」
「100%ジョウロ砲!」
ちゃしばのジョウロ砲は無から作られていくテキストを消し飛ばしたが、意味が無かったかのようにまた作られ出している。
「ならこれでも食らえバケモン!ファイガルド!」
ロッドが放った大きな炎はやつに当たり爆発した。しかし触手により防がれてしまった。
「なに!?チャッピー抑えろ!あれを使う!」
ロッドは魔法陣を通して服装が青くなった。俺はロッドの指示通りにテキストの復活を止めようと殴ったが、触手に防がれてしまい復活してしまった。その隙をみてリアが薙刀でやつを固定し、俺も便乗し刀でやつを更に固定した。
「ロッド!構わずやれ!」
「燃えカスになっても知らねえからな!ヘルバーストトリガー!」
極太の青い炎は火炎放射のようにロッドが出した魔法陣から出てきた。そしてこちらに到達する前に俺はその魔法を横に避けた。
「どうだ…?」
しかし目の前には無傷のテキストがいた。リアの薙刀は溶けて地面に水たまりのように落ちており、すぐ近くにリアがいない事からリアがやられたことが分かった。幽霊でも関係なく消滅させたのはどうやったのか気になったがその考えはすぐに消えた。
「魔法は効かんか…」
「時間。1200」
テキストがそう言うとタイマーは20分で動き出した。
「0。それはリセット」
「あー…タイマーが0になるのはあまり良くないかもな」
「[失望]」
そう言うと地面から触手が出てきた。俺とロッドとショウは避けることが出来たが、ちゃしばは胸を貫かれて死んでしまい、084は動けない仲間のために顔の紙を使い仲間を範囲外に吹き飛ばした。084の片腕は肩まで貫かれていていたがそのお陰でなんとか無事だったようだ。
「ここから覚悟しろ…」
そう084が言うと腕を千切り素早くやつに近づいとと同時に片目が空色の火に燃えた。覚醒を使ったようだ。奴はさっきとは違った地面からの触手に加えて、黒緑の触手による空からの遠距離攻撃と音速の速度の青黒色の触手、潜る抜け攻撃することは不可能なほどの密度だった。
「084!」
しかし084は言うことを聞かずまるで紙のようにくぐり抜けていった。
「ホーリーエピフェシィ」
そう言いながらテキストに触れると小さな空色の鉛筆がテキストと触手から沢山生えてきた。
「エグリクシ…」
その言葉と同時に触手は弾け飛び、テキストは膨らみ上がった。しかしなんとも無かったように元に戻り、すぐに生えてきた触手により084はすぐ囲まれてしまった。
「シールドアタックブレイク」
しかし狙っていたかのように084はシールドを使い触手を吹き飛ばした。084はテキストとの距離を縮めるがやつには手があった。
「[文字]」
その謎の言葉を言うとすぐにテキストの後ろから黒いテキストが現れ、そのテキストは大量の赤黒色の触手を音速で突き出してきた。それに巻き込まれた084は大きく吹き飛び気絶した。
「よくあそこまで耐えれるもんだな…不遇のくせに!オーバードライブ!」
ロッドがそう唱えると魔法陣がテキストの方へ真っ直ぐ伸び足が燃えるほどの速度で走った。そして黒いテキストも巻き込み回し蹴りをした。すると黒いテキストはボロボロに消えていった。
「どうだ?あのタイマーの止め方を…」
「[絶望]」
突然ロッドは中から出てきた触手にズタズタにされてしまった。そしていつの間にか起きていたルルはやつに攻撃した。しかしナイフは折れ全く攻撃が効いていないように見えた。
「んなのよあなた!こうなったら…アウトデスト…」
自爆技を放つ前にあっという間にルルもやられてしまった。つまり俺が行くしか無い。俺はタイマーの所に薬品の力を借りて飛び着地した。この中に入ればなにか出来るかも知れないと思い、無理矢理こじ開けようと試みたが驚くべきことに一傷も負わせることが叶わなかった。
「行動。無駄」
そして気づけばテキストが触手を使ってこちらまで上がってきていた。
「もしかしてだが、このタイマーもお前の一部なのか?」
タイマーから出してきた触手がテキストの返事のように見えた。
「[文字]。[文字]。[文字]。[文字]」
また増える…!結果的に十五体の黒いテキストが生まれた。すぐに一斉に攻撃を仕掛けてきた。音速の突き出し攻撃を防ぎ後ろから来る触手を引っ張り、まずは一人仕留めるととても小さい物がその跡から出てきた。ロッドがやられたのはこれのせいと気づき、ゆっくり近づくそれをレンチで殴ると簡単に破壊することができた。地面からの触手の攻撃を飛んで避けると黒緑の触手で空かさず遠距離攻撃の追撃。それを利用して打ち返し行動不能になった所を一撃、小さい物も破壊しまた一体。このままだと時間が足りないと気づき即席で思いついた計画を実行するべく、そいつらから一旦距離を取った。飛ばしてくる触手のうち一つを手に取った。何本か体を貫通したが計画通りだ。その掴んだ触手を振り回し俺の体を貫いた奴と掴んだやつをそのまま落下で七体倒した。小さい物もこちらにきたが落ち着いて対処。しかしすぐ地面からの触手の攻撃、飛び上がり避けると予想外なことに空中から触手からも出してきた。体勢が悪かったため既に貫かれた所にこの触手をはめた。咄嗟の判断で何とか助かったが、黒青色の触手に吹き飛ばされレジィの目の前には叩きつけられた。落下のダメージはないが貫かれたところが戦闘の集中力が切れたことで痛んできた。
「よく動けるな…それで」
「それより…もう動けるのはジョーシー、レジィ、ショウ…お前らだけだ」
それを聞いたレジィは顔が青くなった。
「ど、どうしたらいいの…?なんでこんなことに…」
強く硬い地面に膝を付けたレジィは酷く絶望している。
「私たちが何かした…?悪いこと…?私たちは何も悪くないのに!死にたくないのに!」
「レジィ!」
ジョーシーはレジィを強く殴った。そして髪の毛を掴み自分の顔と同じ高さまで持ち上げた。
「俺らは今までずっと悪いことをしているだろ!物語の改変しかねないことをやってきたじゃないか!俺らは、立派な極悪人だ!」
レジィは返事せずジョーシーをただ見つめている。そして髪の毛を掴んでいた手を離した。
「ただそれは仕方ないことだ。望んで悪者になりたかった訳では無い、全員そうだ。だから悪者らしく意地汚く、そして崖っぷちでも生き残るんだ」
「…うん。分かったわ。でそこまで言うなら何か手の一つ二つあるでしょ?」
「ご名答だ…賭けではあるがな…」
残りの戦闘可能な人。塩、ジョーシー、レジィ、ショウ