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こんにちは。

少しずつですが再開したいと思います。

ただ今後掲載は不定期になるかと思いますが見捨てずにいただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。



「じゃあ陛下と王妃様は仲直り出来たの?」


 一日中ガイル観光を楽しんで、今日は泊まりのヒナちゃんと、夜はゆっくりお話タイムだ。どうも城であった事件が気になっているようだったので、その後にあったことを話した。


「うん、出来た。陛下の頑張りでなんとかミランダ様の誤解は解けたみたいだよ。めでたく元に……というか、すごく仲良くなってたねぇ」


 なんかね、元がどうかは知らないので比べようがないんだけど、人目もはばからずいちいちゃしだすバカップルが誕生していた。なにあれって思って周りに聞いたんだけど、みんな曖昧に笑うだけだし。まあうん、仲が良いのは良い事だよねってことで。



 一時期騒然としていた城は最近やっと落ち着きを取り戻した。私は陛下をはじめ、私の事を知っている人達にお礼を言われたり賞賛されたりがいまだに続いているんだけど……なんだか過大評価過ぎて本当に困っている。


 それに私ばかり持ち上げられると、実際に動いて調べたり体を張ってくれたみんなに申し訳なさ過ぎるって思ってしまう。だから私は「みんなの協力のおかげです」って言ってるんだけど、どうしてかあまり聞いてもらえない。しかもみんなはみんなで「さすがリカ様です」なんて言うし。マリーエさんが増殖して、こちらにもすごく困っているんだよ。


 だけどね、私がヒナちゃんにその辺りをちょっと愚痴ったら「まあまあ」って慰められてしまった。


「実際、里香さんが動かなかったら毒の事は誰にも分からないままだったかもだし、事件解決が里香さんのおかげっていうのは間違いじゃないんでしょう? だったら素直にえっへんってしてていいと思います。前に先生が謙遜し過ぎるのも良くないって言ってたし」


 横でアルクがうんうんって何故か頷いてる。


 いやあの、えっへん、は性格上無理だけど、高校生に諭されてしまったことにへこむんだけど……駄目な大人だなぁ。



「でもそんなに仲良しな夫婦って良いですよね。ちょっと憧れるっていうか」


「ふーん、ヒナちゃん彼氏は?」


 これだけ可愛いヒナちゃんだから彼氏いるのかなぁって素朴な疑問だ。


「まわりは付き合ってる子もいるけど、あたしはまだそういうのは全然っていうか」


「そうなんだ」


「あ、でも理想はありますよ。あたし、強い人がいいです」


「強い人? あーとそれは、意思とかメンタルが強いとかそういうこと?」


「いえ、戦って強い人、ですね」


 女子高校生の理想の彼氏が強い人……。


「……うん、そうか。出会えるといいね、強い人」


「はい!」


 理想はそれぞれだよね。


「で、里香さんは?」


 しまった、そりゃ聞かれるよねぇ。ヒナちゃんの質問に、私はなんて話題を振ってしまったんだろうとすごく後悔した。


「え、私はほら、社畜で彼氏なんて作る暇なかったし」


「ええー、だって今は違うんでしょう? それにイケメンいっぱいいるし、誰か気になる人とかいないんですか?」


 イケメンって……まあ顔がいい人は確かに多いよね。


 ちらっと横を見たらアルクのキラキラ顔があった。うん、顔がいい。慣れたとはいえ相変わらず直視が辛い顔だと思う。


「そうだねぇ、考えなくはないんだけど、色々とねぇ……」


 とりあえず濁してこの話は切り上げた。


 ヒナちゃんには「えー、里香さんの恋ばな聞きたい~」って言われたけど無理です。話せるような内容は無いです。これ以上駄目な人認定されたくないしでなんとか逃げ切ったけど、ヒナちゃんが良い子ですぐにあきらめてくれたので良かったと思う。


 その後はヒナちゃんの学校の事とか戻ってからの事など色々聞いたりと話は尽きなかった。年は離れてるけど、こうやって気軽に話せるってすごく嬉しい。


 私達はつい話し込んでしまい、気付いたら少しだけ夜更かをしてしまっていた。


 夜のおしゃべりは泊りの楽しみだけど、明日はダンジョンに行く予定なので早く休まないといけない。なので急いで就寝準備をしたんだけど、「楽しみ過ぎて眠れないかも」なんて言うヒナちゃんはとても微笑ましかった。


 うん、明日も目一杯楽しもうね!




     ◇




 おはようございます。


 ガイルは本日は雨模様、たまにはこんなしっとりしたお天気も良いね。


 私達は日本で朝食を食べ、ガイルでお茶をしながら待っていると次々にみんながやって来た。


 最近はお城での事件もひと段落してみんなガイルに戻っているし、こうして朝に集合すると日常が帰ってきたって気がする。


 マリーエさん、エミール君にロイさん。そして何故か当たり前のようにいる騎士団長。


「ダンジョンに行くんだろう? なら俺も行く」


 だそうです。呼んでないのになぁ。ちゃんと許可もらった?



 ダンジョン行きはヒナちゃんの希望なんだけど、一応殿下に行く事は伝えておいた。なんというか、ヒナちゃんは形式上まだお城預かりになってるみたいだし、何より心配すると思うしね。あ、ヒナちゃんのご両親には了解をもらってるよ。よくオッケーしてくれたと思うけど。


 でね、もしかしたら行っちゃ駄目って言われるかと思ったけどそれはなくて、殿下は自分も行きたいけど今回は参加できないってすごく残念がっていた。なんでもこれから陛下の代理で遠方に出掛けないといけないそうだ。


 それで自分は行けないけど、ヒナちゃんに用意した物があると渡されたものがあった。受け取ったらなんと防具一式。胸当てとか腕につけるのとかグローブとか。あと服とかブーツもあった。


 以前ヒナちゃんが騎士の人達と空手の練習をしているのを見て殿下が作るように指示を出したらしいんだけど、「たぶんこんな事になるだろうと思っていた」とのことで、殿下グッジョブです。



「すごい、軽いし動きやすい!」


 そう言って装備を身に着けたヒナちゃんは、そこら中をぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでいる。


 ただねぇ、武器や防御アイテムがないのが心配だったんだけど「拳と蹴りでいきます」ってヒナちゃんは言ってて、キリっと拳を構える姿はなかなか様になっていた。ええー、やっぱり戦うつもり?


 まあそんな感じで準備は万端だ。


 今回は宝箱やドロップはあるだろか。みんなは武器がいいって言うけど、私は便利アイテムがいいなぁって思う。どうせなら普段使えるものだといいんだけどなぁ。


 まあ何はともあれ安全第一。楽しくさくさく行ってみよう。


 では、れっつごーダンジョン!





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