82話 心の変化
【★☆★読者の皆様へのお知らせ★☆★】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
ぼくと里香は、緊張をほぐすために、ホテルの外へとやってきた。
ホテルから海まではそこそこ距離があるから、その道をふたりでゆっくりあるく。
「く、暗いわね……」
「そうだね。昼間は気にならなかったけど、意外と人少ない……?」
今は1月の下旬。観光シーズンがすぎてるからか、夜に出歩く観光客は見かけない。
お店も、結構閉まっている。
「なんだか……」
「なに?」
「う、ううん……なんでもない」
里香がばつの悪そうにして、目をそらす。
あちこちに目を配らせながら、びくっ、と肩をすぼめている。
多分……怖いのかな。そう思うと、ぼくは自然と彼女の手を取っていた。
「はい手、つなご」
「え?」
「ほら、暗いし。怪我したらいけないかなって」
「しんちゃん……」
里香の手は、緊張してるからか冷たくなっていた。
ぼくも人のこと言えないけど、里香はぼく以上に気負ってるんだと思う。優しいから、いろいろ考えちゃうんじゃないか。
ぼくに精神的な余裕があるかと言われると答えは否だけど、でも……ぼくは里香の緊張をほぐしてあげたかった。
理由? ないよ。ぼくが理解してあげたいんだ。
前は、何かするにも里香へのいいわけ、というか何か理由が必要だった。
でも今は違う。
里香のために何かしたいんだって、自発的に、そう思えるようになったんだ。
なぜ、と問われれば答えは一つである。
ぼくが、彼女のことを好きだからだ。
「さ、いこっか」
「うんっ」
里香とぼくは、指を絡ませて手をつなぐ。
里香がにぎにぎと手を握ってきて、にへらって笑う。
ぼくは可愛いこの子と、もうずっとこのまま一生、手をつないでたいって……そう思った。
……まあ、そこまで言うのは、さすがに照れが先行しちゃって、できないんだけどさ。
【★☆★読者の皆様へ 大切なお知らせです★☆★】
先日の短編が好評だったので、連載版はじめました!
タイトルは、
『【連載版】辺境の薬師、都でSランク冒険者となる~パワハラ婚約者に浮気された俺、絶縁して村を出る。奈落の森で鍛えた規格外の状態異常スキルと世界最高の治癒術で無双し、大成する。今更泣きつかれても戻りません』
ページ下部にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!
リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。
https://ncode.syosetu.com/n5583hw/