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81話 緊張



 熱海に来ているぼく達。

 夕飯を食べた後、ぼくはいよいよ、恋人の里香と結ばれるために……寝室へと向かう。


「…………」


 宴会場を出た後から、隣の里香がずっと押し黙ったままだ。

 気持ちは……多分ぼくと一緒なんだろう。


 彼女も理解してるのだ。このあと……うう……。


「「…………」」


 終始だんまりなぼくたち。

 いや、だって……ねえ!?


 エレベーターホールへと到着。

 待っていると扉が開いた。


「…………」

「里香? どうしたの?」


 エレベーターに乗ろうとしない里香。

 その場にしゃがみ込んでしまって……。

「……無理」

「え?」

「むりむりむりぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」


 赤面絶叫する里香。

 耳まで真っ赤だ。


 無理って……ぼくのこと、嫌いとか? セックス……したくない……とか?


 それだった嫌だなぁ……


「恥ずかしすぎるよぉおおお!」

「あ、そっち……」


 里香はどうやら、裸を見られるのが恥ずかしいらしい。

 なんだ、よかった。嫌われてるノかと思ったよ……。


「だって! ほら……だって、ねえ!?」

「何言ってるの……? まあ、気持ちはわかるけどさ……」


 慌てふためく里香を見ていると、ちょっと気持ちが落ち着いてきた。

 なんだろうね、自分よりパニクってるひとがいるからかな?


 ……わからない、けどこのままじゃよくないな。ぼくも里香も、ガチガチだし。

 ……うん。


「ねえ、里香?」

「ふぁい?」

「ちょっと、外お散歩しない?」

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