80話 ぐっどらっく
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あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
夕飯を食べた後……。
「さ、じゃあお邪魔な義妹ちゃんはひっこみますかね」
宴会場にて、ぐでーっと伸びていた義妹のダリアが、立ち上がって笑う。
「そろそろ大人の時間ですからなー」
「「お、大人……」」
い、いよいよだ……。
そう、ぼくは里香と結ばれるために、この旅行にのぞんだのである。
体の、深い場所でのつながり。つまりは……男女の営み。
すでに三郎さんも次郎太さんもいなくって、あとにはぼくたちしかいない。
「ま、ぐだるだろうけど……がんばって。ぐっどらっく」
ぐっ、と親指を立てるダリア。
幸運を、か。つまりうまくやれよと、そういうわけだ。
……う、うう、大丈夫かなぁ。
ひらひらと手を振って出て行くダリアの後に、ぼくが続く。
「あ、あの……ダリア?」
「んぉ? どったんお兄ちゃん?」
……同級生にお兄ちゃんって言われることには、大分慣れてきたな。
なんてぼんやり思いつつも言う。
「その……大丈夫かな、ぼくたち」
「え? だいじょばないでしょ」
「なんだだいじょばないって……」
「うまくいかないってことよ。どっちも素人なんだから」
そ、そりゃそうか……。
ぼくたちはまだ、お互い誰ともやったことがない。
知識だって経験だって、不足してる。
そんなふたりが営みをするのだから……そりゃ、うまくいかないのはしょうがないか。
「でもね、それでいいじゃん。最初はさ」
「そう……かな」
「そーだよ。逆にお兄ちゃんがメチャテクでりかたんあんあん言わせてたら、ぎゃくにりかたん不安になるでしょ。いつの間にって」
そりゃそうか……練習相手が居るとか思われそう。
「だから、失敗していいんだって。そもそもこれって、学校のテストじゃないんだしね。失敗して、苦い思いして……でも、それを思い出話にすればいいさ」
どこかダリアはさみしそうにそういった。
……でも、そうだよね。うん。そうだ。
「ありがとう、アドバイス。がんばるよ」
「ん。がんばって」
今度は晴れやかな笑顔になると、ダリアがひらひら手を振って出て行ったのだった。よ、よし……やるぞ!
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