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80話 ぐっどらっく

【★☆★読者の皆様へのお知らせ★☆★】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 夕飯を食べた後……。


「さ、じゃあお邪魔な義妹ちゃんはひっこみますかね」


 宴会場にて、ぐでーっと伸びていた義妹のダリアが、立ち上がって笑う。


「そろそろ大人の時間ですからなー」

「「お、大人……」」

 

 い、いよいよだ……。

 そう、ぼくは里香と結ばれるために、この旅行にのぞんだのである。


 体の、深い場所でのつながり。つまりは……男女の営み。

 すでに三郎さんも次郎太さんもいなくって、あとにはぼくたちしかいない。


「ま、ぐだるだろうけど……がんばって。ぐっどらっく」


 ぐっ、と親指を立てるダリア。

 幸運を、か。つまりうまくやれよと、そういうわけだ。


 ……う、うう、大丈夫かなぁ。


 ひらひらと手を振って出て行くダリアの後に、ぼくが続く。


「あ、あの……ダリア?」

「んぉ? どったんお兄ちゃん?」


 ……同級生にお兄ちゃんって言われることには、大分慣れてきたな。

 なんてぼんやり思いつつも言う。


「その……大丈夫かな、ぼくたち」

「え? だいじょばないでしょ」

「なんだだいじょばないって……」

「うまくいかないってことよ。どっちも素人なんだから」


 そ、そりゃそうか……。

 ぼくたちはまだ、お互い誰ともやったことがない。


 知識だって経験だって、不足してる。

 そんなふたりが営みをするのだから……そりゃ、うまくいかないのはしょうがないか。


「でもね、それでいいじゃん。最初はさ」

「そう……かな」

「そーだよ。逆にお兄ちゃんがメチャテクでりかたんあんあん言わせてたら、ぎゃくにりかたん不安になるでしょ。いつの間にって」


 そりゃそうか……練習相手が居るとか思われそう。


「だから、失敗していいんだって。そもそもこれって、学校のテストじゃないんだしね。失敗して、苦い思いして……でも、それを思い出話にすればいいさ」


 どこかダリアはさみしそうにそういった。

 ……でも、そうだよね。うん。そうだ。


「ありがとう、アドバイス。がんばるよ」

「ん。がんばって」


 今度は晴れやかな笑顔になると、ダリアがひらひら手を振って出て行ったのだった。よ、よし……やるぞ!


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― 新着の感想 ―
[良い点] ダリアが良い子過ぎて辛いけど、好きだなぁ。
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