表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

63/167

63話 食後のイチャイチャ



 熱海に旅行に来ている、ぼくと里花、そして義妹のダリア。


 昼食を食べた後、ぼくたちはまったりお茶を飲んでいた。


「おいしかったぁ~……」

「だねぇ~……」


 お昼ごはん、ちょーおいしかった。

 三人でシェアしながら食べたから、楽しかったし、大満足!


「「はぁ~……」」


 ぼくも里花もお茶飲んでまったり。

 そんな様子を見て、ダリアが苦笑する。


「ちょっと君たち? これで終わりみたいな感じでてなぁい?」


「「うぃー……」」


 なんかお腹も満たされて、すごい……眠い……。


「なんか二人とも、夫婦みたいだね」


「「ちょっ、何きゅうに!?」」


 ダリアがニヤニヤと笑う。


「ほらそれ。りかたんとお兄ちゃん、リアクションそっくりじゃんな」


 う……た、確かに。

 で、でも……夫婦かぁ……


「「えへへ……♡」」


「もう結婚しちゃえよ二人とも~」


 いやそんな……結婚なんてそんな……き、気が早いよぅ。



 そ、そりゃね。いつか結婚したいよ。ぼくは里花好きだし。


 でも学生だし……まだねえ……。


「結婚かぁ~……」


 あ、あれ? 里花、結構……乗り気?


 するとダリアがにやっと笑って言う。


「学生結婚、あこがれない?」

「わかるぅ~……」


 うっとりしながら里花が言う。



 そんな、学生結婚がしたいなんて。これは……ぼやぼやしてられない。


 里花を一生幸せにする覚悟を決めないと……。


 でも、こんなぼくが、彼女を守っていけるだろうか……。


 ぼくがなやんでいる一方で、ダリアが小悪魔みたいな笑みを浮かべて言う。


「りかたん、お兄ちゃんの子供ほしくね?」

「わかるぅ~……」


 こ、子供ぉ!?


「りかたん、お兄ちゃんあーしに譲ってくれね?」

「わか……それは無理! 無理よ無理!」


 里花が顔を真っ赤にして首を振る。


「やっぱり、寝ぼけてたね、りかたん」

「あ、そうだったんだ……」


 そっか……よかった……寝ぼけての発言だったんだ。


 ……ちょっと、残念。


「と、お兄ちゃんが残念がってますがりかたん、自分の言ったこと覚えてる?」


「う、ううん……ねえダリア。アタシなにか変なこと言った? しんちゃんを困らせるようなこと」


「うん♡ めっちゃ♡」


「教えて!」


「だーーめ♡」

「そんなぁ~!」


 里花とダリアが仲よさそうにじゃれ合っている。

 楽しいなぁ……。


「でも……ま、そうだよね。りかたんはー、お兄ちゃんのこと大好きだもんねー。譲りたくないもんねえ……」


 ニヤニヤ笑いながらも、どこか……さみしそうにダリアがつぶやく。


「ダリア?」

「んーん、なんでもないよ、お兄ちゃん」


 ダリアは自分の胸に手をやって、目を閉じて言う。


「あーしはね、二人が幸せなことが、幸せなんだ」


 目を伏せて、でも……小さく笑うダリアなのだった。

【★お知らせ】


異世界恋愛の新作短編、投稿しました!


『偽の聖女は本物の悪女を目指す〜冤罪で破滅する運命の私、2周目は開き直って世界最高の悪女になるつもりが、なぜかめちゃくちゃ感謝されてた〜』


すごい頑張って書きました!自信作です!

よろしければぜひ!


【URL】

https://ncode.syosetu.com/n3625hr/


(※広告下↓にもリンク貼ってます!)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] いつか一夫多妻制のあるドバイとかに引っ越しそう笑
[一言] 続きがめちゃめちゃ読みたいです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ