144話
《真司Side》
里香の家で一泊した、翌朝。
空いてる部屋に、ダリアと二人で泊めてもらった。
「あ、お兄ちゃんおはよ」
ぼくが目をさますと、ダリアがぼくを上から見下ろしていた。
すでに朝の支度を終えているようだ。
髪の毛には寝癖一つ無く、ナチュラルメイクもばっちり。
うん。
「おはよ、ダリア。今日も朝からきれいだねえ」
素直に感想を、ただ述べただけだ。
するとダリアが顔を赤くすると、ぷいっと顔を背けてしまう。
「お、お兄ちゃん……それ、毎朝言うけど……やめて」
「? どうして、きれいなものをきれいって、なんで言っちゃいけないの?」
「なんかこう……もぎゃーってなる」
なんだろ、もぎゃーって?
よくわからないけど、うーん、やめたくないなぁ。
だってダリアはきれいだもんね。
会ったばかりのギャルメイクのダリアさんも、ゴージャスできれいだったけど、そういうのやめた今の方がきれいだし。
「と、とにかくっ。そういうのは自分のカノジョにだけやったげて」
「えー」
「返事」
「はーい」
まあ、本当に嫌だったら、顔に出るだろう。
ダリアは本気で嫌がってる様子もないので、今後も続けてこう。




