118話
本家のじーさんの家に来てる。
ご飯をごちそうになってるんだけど……
大変だ! 里香がなんだか、怒ってるぞ!
「ど、どうしたの里香? 何に怒ってるの?」
あわわ、何もしてないのに、里香がご立腹だ。
頬をおもちのように膨らませてて可愛い……じゃなくて!
里香がこんな風に、不機嫌なのが、ぼくにはたまらなくつらいよ!
するとダリアが苦笑しながら、里香の頭をぽんぽんする。
「お兄ちゃん、察して。嫉妬してるのさ、この子ってば」
「しっと?」
え? 誰に……?
「流子さんにでしょ?」
「え、ええ!? る、るーちゃんに!? マジなの!?」
そっぽ向きながら、里香がうなずく。
え、え、え……?
な、なんで……?
「だって……しんちゃんの婚約者とかいってるし……なんか仲よさげだし……」
え?
えええ……?
「だ、だって親戚だよ? 今はただの。婚約者っていっても、昔のことだし。ね、るーちゃん?」
お行儀良くご飯を食べてたるーちゃんが、ぼくをみてうなずく。
「その通りだ。真くんとはもうそういう仲じゃない。そもそも婚約者と勝手に決めたのはおじいさまだ」
「え、そ、そうなの……?」
里香が本家のじーさんを見やる。
「うむ、わしが決めた。こことここがくっつくのが一番だと思ってな」
「まあでも結局そういうのなしになったので、いまワタシと真くんは、ただの親戚だ。安心してくれたまえ」
じー、と里香がじと目でるーちゃんみている。
あれ納得いってない?
しかし……そうか。
ぼくに女の子がいて、嫉妬くれてるんだぁ。
ふふふ。
「むー、しんちゃんデレデレしてるっ」
「里香が可愛いなぁって思って」
「にゃ! も、もうっ。そんなのでこの件はゆるされないんだらっ」
でもすっごい笑顔なのはどうしてなんでしょうね。




