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雨を浴びる  作者: Saturn
4/5

第4話 自己完結な発想転換

 振られても好きな時どうすればいいのだろうか。


 友達に相談すればなんて誰かは軽く思うのだろうがそうはいかない。自分は純粋な恋愛話から下ネタ話まで誰かと語り合ったことは無い。何か上手く言えないのだがそういうことを他人と語り合うことに自分の中でとてつもなく大きく越えられない壁がある。


 おそらく、恋愛系の話全般を話すと自分の恥部を晒すようで自ら話すなんて到底無理なんだと思う。我ながらとんだシャイボーイだ。でもこれが自分だ。変えるべき部分なのかもしれないが、こんな自分でも自分は好きなのだ。今まで支障が出てこなかった部分はなかなか欠点でも変えられない。


 後もう一つ、今までの人生ほとんど恋愛系の話に縁が無く、振られた話を友達にぶちまけられたことなんて一度たりともないが、絶対そんな話聞かされるの面倒くさいと思う。思ってしまう。


 それに、自分自身分かっていることだがこういう話に正解は無いし、他の人に聞いたところでそれが正解なんて保障は一片たりともない。相談することの一番の意味は他者に溜めてることをぶちまけて共有することであって、答えが得られることでは無い。そもそも他人の恋愛話にはありきたりな答えしか出せないのがほとんどだろう。


 そして、振られても好きな時どうすればいいのかという問いの答えも実は知っている。忘れろ。他の人を好きになれ。違うことに熱中して色恋から離れろ。こんなぐらいだろう。だがどうしても綾目さんが一番だ。それ以上の人は今まで見たことが無い。不思議なことに一般人とは一線を画す綺麗さを持つ女優さん達より全然綺麗に見えてしまう。それに性格も好きだ。いつもは見せない裏の性格を持っている可能性もあるがそんなの考えるだけ無駄だ。こんな状態では振られたところですぐ切り替えて他の人を好きになれない。


 よし、違う発想を持とう。好きなままでいい。ただ相手の幸せを考えよう。他の人と付き合ってもそれで幸せならいい。否、これは悟りすぎて反対に気持ち悪いかもしれない。


 また発想を変えてみよう。このままでいいのは同じだが、わざわざ他の人を好きになる必要はない。すぐになる必要はない。今はそのままでいいんだ。この現状を受け入れよう。ただ恋は当分しないみたいに萎縮せずにもっと人と触れ合って生きていくしかない。自分の生来の性格上、興味がある人としか積極的に喋られないという難しいところがあるが、それはそのままで興味がある人ともっと接してみよう。関わってみよう。仲良くなっても連絡先なんて面倒くさくて交換しようとは全く思ってこなかったが、交換してちゃんと定期的に連絡してみようか。もっと人と関われば、もっと人と会える。もっと人と会えれば、好きな人ができる可能性は確実に増える。そして時が流れれば、思い出さなければ確実に記憶も感情も等しく風化していく。この好きな気持ちも思い出になるのだろう。今は想像できなくても。


 今そのままを、受け入れればいいんだ。わざわざどうこうしようと無駄にあがく必要はないんだ。ただ、今まで希薄だった人間関係をあくまで自分の思うがままに濃くしていけばいいんだ。人と接していけば自分も徐々に変化していくんだろう。そう考えていくと何か楽になった。


 明日からほどほどに頑張っていこう。


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