第8話 3日目の始まり、魔法について考える
今の所2日おきに載せれてます。
こんな小説でも読んでくれてありがとうございます。
本当はもっとクレイジーに描きたいのですが文章だけだと難しいですね。
まぁ絵は描けませんが‥
夢を見た。
俺は勇者として魔王を倒し、異世界を救って平和になる夢だ。
まぁ夢なので知らないうちに倒していて、いつの間にか皆に褒められていた。
そこで最愛の伴侶 エルフの妻と暮らしを始めるのだ。
子供も3人産まれ、何不自由なく過ごしていく。
幸せとはこう言うことか‥
というところで目がさめる。
清々しい朝の目覚め。
今日も1日いい事あるぞ( ´ ▽ ` )ノ
なんて事は全くなく‥
自主規制
相変わらず、何時間寝たかはわからない。
まぁそこまで眠くはなくなったので起きようと思う。
暇だな。
とりあえず今日の予定を確認しておこう。
今日は東へ向かう。
途中、敵を倒して魔石を集める。
できれば安全な寝床を確保する。
食料と水も確保したい。
こんなところか?
まだ時間があるのだろうか?
もう少しこの世界について考えてみるか‥
魔法について考えてみる。
この世界での魔法はイメージの具現なんだろうか?
そうであれば、イメージ次第では別の魔法も出せるかもしれない。
だだ、それならば形状とかも変えれそうだが‥
今の所、ただの球形以外は出せていない。
最初の方の火炎のイメージも火炎放射器のような形状だったし。
まぁなんらかの設定や制限があるなら関係ないが、どうもイメージの具現はピンとこない。
ならば、別の可能性を考えてみよう。
火が燃えるには、可燃物、酸素、着火源が必要だ。
酸素は多分大気中に十分あるのだろう。
息はできるしな。
次に、火球を燃やし続けるには、なんらかの方法で可燃物を連続供給する必要がある。
ちなみに発火温度が低い物質には、簡単な摩擦だけで着火するものもある。
着火しやすい可燃物を連続供給する‥
供給の方法は、空間転移か?
このセーフティーゾーンも含め、モンスターの自然発生、俺たち勇者の転移‥
比較的共通点が多い気もするし、可能性は高いのではないだろうか?
いや待て?
水中でも火が一瞬出たよな?
逆にイメージだと水中で火はつかないか、消えずに残るはず?
つまり、イメージ説はやはり却下だな。
あと水中で火がつくには可燃物と酸素の両方が必要だ。
最初から燃えたものを転移させる?
ピンとこない。
酸化剤とか酸素を多量に含んだ物質なら問題ないかな‥
だだ、水中だとすぐ消えたから着火は最初だけということかな。
つまり、可燃物と酸素をピンポイントに転移させ、即座に着火している、これが現状考えられる火の魔法のメカニズムだ。
その後に可燃物と酸素の供給を継続しながら転移点を移動させることで制御できるのだと思う。
他の魔法も、雷は電流を、闇は光を吸収する物質を転移させているのではないだろうか?
転移点を開く大きさをMPで制御する。
まぁこれが可能性が高いというだけで実際はわからない。
それに、スキルとかは全くシステムがわからないし。
足音を完全に消すとか、全くわからない。
それでも、魔法が転移ならば、転移点を探れば別の魔法が使える可能性もある。
他の勇者の魔法を奪う。
やはりあの屍体も調べるべきだったか?
いや、あの変態女に勝てるとは思えなかったし、無理をし過ぎるのは危険だ‥
また他の屍体に会う可能性もあるだろう。
ふと思い出す。
セーフティーゾーンから出ると回復するんだったな‥
火傷も治っていた。
ひょっとして部位欠損も治るのではないだろうか?
これからの戦闘でも必ずしも無事とは限らない。
ならば試す価値はあるだろう。
意を決して短刀を小指に突き刺し、指を落とす。
痛い。半端なく痛い。血も止まらない。
痛い。
やっぱり痛い。
泣きそうだ。
いつまで我慢すれば?
痛い。
やめとけば良かった。
痛い‥
その後10分くらいでセーフティーゾーンが終わる。
痛みが消え、指は元に戻っていた。
だだ、アイテムボックスに入れた切った指も残っている。
つまり、部位欠損は治るが、生えてくるに近いようだ。
トカゲ人間
切っても生えてくる。
尻尾も残る。
ハハハハハ〜
笑うしかないな。
今更は今更なので良しとしよう。
朝になったが敵はいなさそうだ。
さて、狩を始めよう。
フフフフフフフ
ひゃっは〜
早速出会ったのは、剣ゴブリン1匹
初めてのパターンだな。
ちなみに、剣が重いのか引きずっている。
攻撃できないようにするのは簡単そうだ。
不意打ちで腕を切る。
これだけで、剣が持てなくなる。
後はタコ殴りで倒す。
次は弓が2匹
できれば魔法なしで倒したい。
後ろから近づき、矢筒に入った矢を奪う。
気づかれたが呆気に取られているすきに逃げる。
ある程度距離が空いたら矢をアイテムボックスに仕舞う。
追ってきた弓ゴブリンは矢がなくても癖で弓を構えており、隙だらけなので短刀で刺していく。
矢がない事に戸惑ったゴブリンごとき敵ではない。
更に進むと、杖を持ったゴブリンを発見した。まさか、メイジかシャーマンか?
魔法を使うかもしれない‥
ただの杖使いの可能性もあるが、慎重に行こう。
後ろから近づいて短刀を突き刺す。
すぐに足をひっかけてゴブリンを地面に倒す。
すかさずナイフに持ち替えて、魔法の発動を防ぐため喉を切る。
後はナイフで滅多刺し。
ヨシっ。
無事倒せたな。
だだ、この戦闘スタイルは血塗れになりやすい。
武器特性が使えるから倒すには確実性が高いが、使いどころは考えた方がいいな‥
いつものごとく、頭蓋を割って、脳をほじくり出し魔石を取り出す。
なんか、手慣れてきたな‥
少し悲しい気分になる。
なお、ゴブリンメイジから出た魔石は青かった。
通常は無色透明だから色が違う。
何かが違うのだろうか?
試しに握ってみると、頭に氷のイメージが湧いてきた。
水ではなく、氷‥
氷結魔法ということだろうか?
更にMP1位のイメージで氷を出してみる。
アイスボールととなえると、空中に氷の球が出た。
おおっ!
球が、すぐ落ちた。
念動力がないと使えない?
手で拾って投げるとか?
や‥役にたたねー
いや、ちょっと待て?
以外と離れた距離でも出せたよな?
ひょっとして、直接凍らせる系?
使いどころが難しいのかもしれない。
あと魔石は消えてない。
青いから特別なのか?
一応ステータスを見てみる。
名前 齊藤縁司
種族 人間
LV3
HP 13/13
MP 5/7 up
Str 7 up
Vit 6
Dex 10
Agi 11
Int 8 up
レベルが上がった、MP上限も増えてる。
相変わらずあんまり変わらないステータスだが、地道に行くしかない。
氷の魔法は増えてないようだ。
あれ?
MPが減っている?
上限1が増えて、6のはずが5に?
そうか、MP1が減ったのかも?
魔石が媒介になって氷の魔法が出たが、MPを消費したから魔石が消えなかった、ということだろうか?
そうすると、これからも魔石を集めれば魔法のバリエーションが増えるだろう。
多少希望が見えてきた。
そう思いたい‥
もちろん別の勇者も同じことを考えているかもしれないけど‥
あと、氷の魔法はどういうメカニズムかも考えてみた。
イメージの中心点から徐々に氷が増えていく感じだった。
でも、氷なので固体だから内側から増えるのはおかしくないか?
そうすると‥
大気中の水分を選択的に吸引している?
例えば、転移ポイントに温度のエネルギーのみ別の場所に転移させ急激に冷やす。
そこに水分を吸引させ氷を徐々に成長させていく感じではないだろうか?
これは火魔法の酸素も同じかも?
水中にも僅かには酸素が含まれているから選択的に吸引できれば酸素供給も可能かもしれない。
転移と吸引が魔法の基本‥
まぁただの想像でしかないが、今後も考えてみよう。
使えるものは使いたいし‥
自分より強い敵、雑魚のゴブリンですら危険なのに、倒せるのだろうか?
次回 第9話 初めての強敵