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第61話 統率する者

大規模魔法は次元魔法の様で、魔法を放った奴はよモンスターごと俺を別次元に消し去るつもりだった様だ‥

気配を感じ、次元斬で斬り裂き、聖剣の効果で無効化しなければ、かなり危なかった。

ちなみに、対処法をナインが咄嗟に教えてくれたのが幸いだったということもあるんだが。

「これだけの大きな魔法は、エルフ程度では使えませんわ。

もっと上位の存在‥

しかし、不意打ちとは許せませんわね。」


「ああ、せっかくの肉が沢山取れたのに一気に消されたのは許せないよな!

まずはその上位存在とやらを倒して肉をゲットしないと‥」


「えっ、肉ですか?

肉はともかく、相当の使い手がいると思いますから、油断は禁物ですわよ。」


周りを見渡すと、魔法によって削られた跡がクレーターになっており、相当の範囲だったことがうかがわれる。

実際、魔法は一瞬だったが、その後下に落ちたしな‥


俺は、慎重にクレーターを登り、壁から外を覗くと‥

目の前に男の顔が出てくる。

あまりにもビックリして、お互い「わっ!」と叫んで後ろに転がる。


向こうは平地だか、こっちは坂になっているため、俺は結構滑落してしまう。

「イテテ、あいつがさっきの魔法を使ったやつか?

見た感じ、中学生位に見えたけど‥」


「多分あれは魔人ですわ。

年齢はああ見えても50歳は超えてますわよ。

ただ、何処かで見た様な気が‥」


「俺より年上なら遠慮なく斬ってもいいな。

っていうか、不意打ち喰らって子供だから見逃す程、俺も甘くはないけどな。」


とりあえず、このクレーター内は足場が悪いので、一気に駆け上がり、先程の中坊魔人と対峙する。


「お、お前、なんでアビスゲートから生き延びれたんだ!

今まで、一度も破られた事のない秘術なんだぞ。

それを人間如きがありえないだろ!」


「よくわからんが、俺は改造半魔人で呪い付きだから、ただの人間ではないらしいぞ?

まぁ、魔法無効化の聖剣と、次元を斬り裂くマチェットがなければ、死んでいたかもしれんが‥

それより、せっかく仕留めたレッドボアを消したのは許せない。

絶対に殺してやる!」


「ふん、人間如きが!

この若干52歳で千人魔将になった、このフリードリヒ バイゲル様がエドモントン兄様の仇を討ってやる!」


「いや、俺は魔人に会うのも初めてで、エドモントンとか知らんし‥

ナインは知ってる?」


「バイゲル家って確か‥

うーん、なんか聞いた事ある気がするんですの。

それに、52歳で千人魔将ってかなり凄いですわね。


そういえば、西の洞窟で貴方が確か一人の魔人を倒したはずですわよね?」


「いや、その時の事はサッパリ覚えてないんだよね。

倒したなら魔人の魔石を持ってるはずだけど、今は持ってないしね。

人違いじゃない?」


「誇り高き魔人の一族を殺しておいて、覚えていないだと!!

許さん、許さん、許さん!

死刑であります!」


うーん、最後の一言‥

聞いたことがあるような。


そして、俺は見た目は中学生なおっさん年齢の魔人フリードリヒと対峙する。

相手は体格に似合わないロングソードを構えている。

フリードリヒの剣筋は正統派の型の様でしっかりとした斬撃を放ち、膂力も鍛えてあり、中々の一撃を放ってくる。

しかし、恐らくはレベル差があり、剣聖スキルを超える程の極みには至っていないため、大人が子供を相手にする様な感じであしらえてしまう。


まぁ、剣の達人レベルでも余裕だけど、マチェットだけならかなりいい勝負になるかもな‥


次第に飽きてきて、鋭い斬れ味のスキルで相手の剣を斬り落とす。

フリードリヒは一瞬青ざめるも、再び集まってきたモンスターを操り、突撃させてくる。

だが、数はさっきより少なく。

俺か数分で倒しきると、フリードリヒは腰を抜かして座り込む。


ちなみに、アビスゲートの魔法も何度かだそうとしていたが、気づいた俺が無効化しており、フリードリヒの魔力も尽きかけている。


「お、俺様を殺すのか?

俺様を殺すと、爺様が黙っていないぞ!

魔公爵を相手に地獄を見たくなければ、今すぐ謝罪しろ!

そうしたらエドモントン兄様の事は水に流してやる。

それでどうだ?」


「いや、だからエドモントンとか知らんし。

俺を殺しに来たやつに謝罪するとか意味わからんし。

それに、見逃したら必ず復讐にくるだろ?

それこそ魔公爵とやらを連れて来るんじゃないか?

なら意味がないよな。

あとさ、俺もつい最近復讐したばかりでさ、その気持ち良くわかるんだよ。」


そう言って俺はフリードリヒの左腕を斬り落とす。


「ヒィ、お前、魔公爵が怖くないのか?

魔公爵軍を全て相手にするつもりか?」


「‥ひょっとして、四大公爵が一人の烈火のバイゲルの孫ですの?

噂では、禁忌の闇魔法を45歳で継承し、数々の武功を立て、49歳で百人魔将になり、すぐに千人魔将にまで登り詰めたと聞きましたが‥

意外に弱かったですわね。

しかし、バイゲル家が相手とはマズイですわ。

生かして人質とするか、殺すか、どうしましょう。」


「面倒いし、殺したらいーんじゃない?

魔人って言ってもすぐに来れないだろうし。」


「や、やめろ、やめてくれ!

この統魔の指輪をやるから、頼むよ助けてくれよ。

いや、助けてください!」


そう言って、俺に向かって指輪を差し出す。


俺が指輪を取ろうとすると‥


「引っかかったな!

喰らえ、シャドウフレア!」

そう言って、フリードリヒは指先から闇の爆裂魔法を放つ。


‥はずだったが、その前に俺が右腕ごと聖剣で斬り落とす。


「悪いが、俺には魔眼があるからミエミエなんだよ。

残念だったな、でも安心しろ。

お前の死後は、バイセクシャルな爺さんが復讐に来てくれるはずなんだろ?

俺は必ずその復讐を受けてやるから、お前は先に、死んでおけ。」


「バイゲル家を侮辱するな!」

そう、フリードリヒが言いかけたところで、俺はトドメを刺す。


フリードリヒから取り出した魔石は、光を全て吸収しそうな程黒く、まさに闇の魔石と言うのに相応しい色だった。

思わず眺めていると‥

何故か俺の中に吸収されていった。


「魔石って、身体に取り込まれる事があるのか?

今まで色々な魔石を見てきたけど、こんなの初めてだぞ?」


「私も初めて見ましたわ。

よっぽど魔石と貴方の相性が良かったんでしょうけど‥

確率的には天文レベルですわよ。

正直あり得ませんわ。」


「どうやら、アビスゲートとシャドウフレアが使える様になったらしい。

それはともかく、結局バイセクシャル系って強いの?」


「バイゲル家ですわ!

烈火のバイゲルは、単身で四大魔公爵にのし上がったバリバリの武闘派で、確か剣豪レベルの剣の使い手ですわ。

魔剣バルムンクを扱い、剣の戦いでは負け知らずの魔人でしたが、御歳1000歳を超えて引退したと聞いてますわよ。

ただ、かなり孫を可愛がっているとかで‥」


「って事は、間違いなく復讐に来るな。

ならば返り討ちにするしかあるまい。

ちなみに、魔公爵ってガルムより強いわけ?」


「いえいえ、魔王が全軍で攻めてもガルム様ならまず負けませんわ。

守護獣はそんなに弱くありませんわよ。」


「なら、その守護獣と戦いに行くのに、魔公爵如きを怖がってらんないよな。

まぁ、なんとかなるっしょ。」


そして、俺は統魔の指輪と新たな魔法を手に入れ、とりあえず眠りにつくのだった。


21日目終了


統魔の指輪

非常に便利なアイテムをゲットしたサイトウはひたすら肉を集め、レベルを上げる。

そして、ついに一体目の守護獣と対峙するのだった。


次回 第62話 真紅の獣

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