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第60話 再び草原へ

花散の持っていた槍‥

神槍ロンギヌスは、重厚感のあるがっしりした槍だった。

何故か、銀の鞘は花散の死後に穂先に戻っており、とりあえず無効化機能は発動していない。

うーん、自動的に戻るのか、勝手に生成するのか、最初からは付いてなかったと思うんだけど‥

しかし、この重さは俺には使いこなせないな。

しかも、スキルや魔法を多用する相手や、防御が無茶苦茶硬い相手ならともかく、単純な直接戦闘にはあまり役立たない。

逆におねーさんが使えば強力な武器になるだろうけど‥

それはともかく、懐かしい場所を通りながら、森を進んで行く。


ここは確か‥

最初にホブコブリンを倒した場所だ。

鉄の山刀を手に入れ、ちょっとだけ強くなった思い出の場所。

今は呪われた武器を持ったハイオーガが徘徊してるけど‥

めんどくさいので、ちゃちゃっと魔法で倒すと、ナインが提案してくる。

「これから先、魔法頼りばかりではいけませんわ。

と言うことで、当面魔法禁止でいきますわよ!」

まぁ確かに、花散の時も痛感したしな‥


仕方なく、マチェットでハイオーガと戦う。

ハイオーガの動きは鈍いが‥

ちなみに呪いと鈍いをかけた訳ではない。

ハイオーガは呪いの大斧で強力な斬撃を繰り出してくる。

俺は上からの斧の一撃を受け止め、弾き返す。

パワーは互角、スピードは余裕で勝っている、つまり‥

魔法無しでも充分勝てる!


斬撃を繰り出し、腕を斬り落とす。

嫌な予感がして一瞬下がると、切断面から触手みたいなのが出て‥

腕がくっつく、再生タイプなのだろうか?

その後も、腕、頭、脚と斬り落とすも、全て元に戻っていく。

「魔法無しで倒せるのか、こいつ?」


「貴方の攻撃は単調ですわ。

最初の一撃に頼り過ぎて、後が繋がっていないのが問題ですの。

ちゃんと上手く斬り返して、連続的に斬り刻んでいかないとダメですわよ?」


「いや、おねーさんには1刃1殺って教わったし‥」


「棒術と剣術は違いますわ!

とにかく、連続斬りの練習をしますわよ。」


とにかく、一撃だけじゃない攻撃を考えよう。

ハイオーガの横薙ぎの斧を受け止め、斧を逸らしてハイオーガの腹から横薙ぎで斬り裂く。

勢いのままに、斬り上げ左腕を落とす。

そして、側面に回り込み滅多斬りにする。

ハイオーガも強引に振り向こうとするので、真空斬りも混ぜながらただひたすらに斬り続ける。

どうやら、ハイオーガは一箇所ずつしか再生できないようで、右腕、内臓、脚と斬り落とし、更に細かく刻んで細分化してしまえば動けなくなった。

そして、ハイオーガの最期の1鳴きを聞いたあと、俺はトドメを刺した。


その瞬間、周りの空気がザワッとした気がした。

「やばいですわ‥

囲まれました様ですわね。」

ナインがそう言うと、360度全方位樹々の間の暗闇から魔法の嵐が嘲るように火を吹いた。

俺は、咄嗟に剣聖の聖剣を取り出し、魔法を無効化して防ぐ。

魔法が効かないとわかると、次は弓矢の嵐が襲ってくる。

俺は、森に向かって駆け出し、剣聖スキルで弓矢を払いながら、包囲しているエルフ供を殺して行く。

流石に背中には2、3発喰らったが、致命傷ではない。

そう言えば最初のホブコブリンも弓ゴブリンを呼ぶタイプだったな。

森のボスの必勝パターンだったりして‥

まぁ、俺も花散に同じ様なことをしているので、人の事は言えないが、弓矢の嵐は結構エグい攻撃なんだと改めて知った。


森に入ってしまえば、エルフは大したこともなく、10分程度でほぼ全滅した。

「やっぱり、魔法が無いときついな‥」


「両方使いこなせばかなり強くなれますから、気合いと努力ですわよ!」


「いや、気合いや努力で頑張っても、日本はインドにはならないよ。

まぁインド化計画よりはマシだから頑張るけどさ‥」


呪われた大斧は破棄して、弓矢は回収する。

最近あまり良いアイテムは出てこないな。

ちなみに、以前死にかけた経験をした時に、HPをMPに強制変換できる様になった。

まぁMP50でHP1と効率は悪いが、MPが自動回復するので戦闘中でなければ問題はない。


そして、俺は久しぶりに東の草原にたどり着いた‥



はずなのだが、一面見渡す限り、敵、敵、敵、敵‥

正面にオーガの群れ、右手にエルフの集団、左手にドワーフっぽいのが、イノシシみたいなのに乗っている。

「待ち伏せされてる?

なんか異常に多いんだけど‥」


「多分、残り勇者が2名で、洞窟内は見つからないから、残り1人を倒しに来たんじゃないでしょうかね。

ちなみに、ドワーフが乗ってるレッドボアは以外と美味しいらしいですわ。

この先食べれるモンスターが減りますから、全部狩りますわよ?」


「軽く言ってくれるが、数が多過ぎないか。

今回も魔法無しだよな?」


「もちろんですわよ。

この程度で蹴つまずいていたら、ガルムとは戦えませんよ?」

確かに、ガルム相手なら技術とレベルを上げないとキツイだろう。


まずは、右舷のエルフの集団から遠距離攻撃が来るため、聖剣を左手に、マチェットを右手に持って魔法を消しながら、弓矢を打ちはらい正面から突っ込んで行く。

ある程度近づくと、側面からオーガが攻めて来る。

動きが全体的に統率されている?

全速力でエルフに突っ込み、乱戦に持ち込む。

密集して、かえって攻撃ができないエルフごとオーガが俺を狙ってなぎ払おうとする。

結局、俺のスピードにはついてこられず、エルフとオーガの同士討ちになる。

その隙に、オーガとエルフを無双状態で狩って行く。

何気に、雑魚相手に限り俺Tueeeeeだよな‥

まぁ、雑魚以外には常に死にかけている気がするんだけど。

そんなことを考えつつ、ただひたすらに斬り裂いて行くと、エルフとオーガの隙間を縫うようにレッドボアに乗ったドワーフが手斧を片手に襲ってくる。

ドワーフ一体一体は然程強くないが、レッドボアを巧みに操り、連携攻撃を仕掛けてくる。

ドワーフなら出来れば鍛治とかでもやっていて欲しかったのだが‥

それと、ドワーフは何故か女性タイプらしく、顔はおっさんだが、胸の辺りを斬るときの感触が若干違う。

自主規制

レッドボアは、突撃攻撃が強く、スピードが速いが、ドワーフがいないと単調に突っ込んで来ることしかできない。

だが、ドワーフが騎乗する事で動きが洗練され、いやらしい角度から突っ込んで来る。

特に、オーガを盾にしたり、エルフの魔法と合わせたりと、こちらの隙を突いて攻撃してくるためかなり厄介だ。


それでも、ステータスと武器の差は大きく、なんとか1/3を倒したくらいで、何か大規模な魔法の気配を感じる。

そして‥

辺り一面を暗黒の雲の様なものが包み、俺はその範囲魔法に飲み込まれた。

突然の範囲魔法に飲み込まれたサイトウの運命は?

そして、魔法を放ったのは誰なのか?


次回 第61話 統率する者

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