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第57話 ナインの力

とりあえず、俺たち?は最初に残りの勇者、つまり花散咲を殺しに行くことに決めた。

花散は多分‥

中央近くの森にいる気がする。


「その前に、一応ステータスを確認してみて欲しいですわ。」

ナインに言われ、俺はステータスを確認する。


名前 齊藤縁司

種族 人面瘡憑改造半魔人【呪】

LV45

HP 52/52

MP 600/600

Str 35up

Vit 27

Dex 50

Agi 38 up

Int 85


ボス討伐数26

勇者討伐数4

称号 シーサーペント殺し、ガーディアン破壊


スキル 忍び足、金遁、土遁、火遁、水遁、魔力制御、暴飲暴食、悪運

魔法 火、風、水、毒、合体魔法、地獄の炎

エクストラ 魔力素子錬成、魔力自動回復、毒無効 魔眼

人面瘡憑状態限定 雷、火、幻覚魔法、二重詠唱、並行詠唱、複合魔法ユニゾン、憑依操作



「‥人面瘡憑改造半魔人【呪】ってなんだ!

って呪われてるんだが大丈夫なのか?」


「システム上呪いに分類されてるだけですわ。

今の所、不調とか身体が動かないとかはありませんわよね?

気にすると禿げますわよ、サイトウさんだけに。


まぁそれはともかく、私単体で雷、火、幻覚の魔法を使えますから、二重詠唱も、並行詠唱も可能ですわよ。」


「つまり、俺とナインで同時に魔法を撃ったり、俺が物理攻撃しながらナインが魔法を撃つ事もできるみたいな感じか?」


「そうですわよ。

逆に憑依操作で私が貴方の身体を操って、貴方が魔法を撃つこともできますわ。」


「あと、この複合魔法は2人の魔法を合体させるやつか?

ちなみに、合体魔法と合わせ三属性以上もできるか?」


「三属性以上は才能次第ですので、やってみないとわかりませんから、練習が必要ですわね。

実際複合魔法は、お互いの息をかなり合わせないと発動しませんし、簡単ではありませんわよ。」


そんな話をしながら暫く歩いていると、オーガ三体と出くわす。


「まずは、私単体で行きますわよ!

幻雷火!」

ナインはいきなり三属性の合成魔法を放つ。

炎を纏った雷が不可避の軌道で乱れ飛ぶ!

って言うか、雷に炎を纏わせるとか、意味があるのかは不明だが、オーガ一体が感電しながら燃えている。

しかも、幻覚まで見せられているならかなり極悪仕様だと思う。

更に、これに俺の毒風をミックスすれば‥

まぁ、オーガにはこれでもオーバーキルな感じもしないでもないがな。


「次は水、雷のユニゾンを試しますわよ?」

そう言われ、俺とナインは水雷を試す。


しかし、タイミングが合わない。

そのため、単発しか出てこない。

そもそも、タイミングだけでなく、座標軸まで合わせないとダメらしく、全然上手くいかない。

二体のオーガも、そんな俺たちを待ってくれる訳もなく、俺が右、ナインが左のオーガを魔法で倒す。


「私達、気が合いませんわね〜

まぁ、そういう仲でもないですから仕方ありませんが‥」


「っていうか、どちらかが合わせるとかは駄目なの?

最低限位置だけでも決めないと、どうにもならんぞ!」


「残念ながら、相当息が合わないと厳しいですわね。

練習あるのみですわ!」


仕方なく、木を削って的を作り練習を繰り返す。

それでも、10回に1回くらいしか成功しない。

才能がないのか、相性が悪いのか‥

1時間くらい練習したところで諦める。


「駄目だコリャ‥

動かない的ですらこれじゃ、実戦には使えないな。」


「何が問題ですのかしら?

やはり、相性?」


「いや、さっきから魔眼で見てるけど‥

ナインの座標軸がブレすぎて合わないんだよ。

まぁ魔眼がないと位置合わせが難しいのは仕方ないけど、そこがなんとかなれば成功しそうなんだが?」


「他人のせいにするとか、男らしくないですわね。

まぁでも、そういうことでしたら、私が先に魔力を濃縮して込めますので、それを包む様に融合させてみてもらえます?」


言われた通り、ナインが濃縮した魔力を包み込む様に、徐々に融合させて行く。

そして‥

半分くらい融合したところでナインの魔法の濃縮が終わり、弾ける!


爆音と共に、的とした木が弾け倒れる。

練習だからMP0.1くらいに抑えたのに、MP4-5位は威力が出ている。

合体魔法も通常よりも威力が強くなるが、複合魔法は更に上を行く様だ。

二属性でこれでは、四属性だとどうなるんだ?


「中々上出来ですわね。

じゃあ次は雷火を出しますから、毒風を混ぜてみますわよ。」


「いや、威力的にヤバくないか?

まぁ、興味はあるんだけど‥」


「いいから、しのごの言わずやりなさい。

行きますわよ!」


ナインに言われる通り、雷火を毒風で包む。

と言っても、距離はかなり離してあるが‥


さっきより、制御は難しいが、風と毒を螺旋状に雷火に織り込んでいく。

次第に融合して行き、臨界点で爆発する!


再び爆発の後、俺たちが見たものは‥


森の一部が焼き払われ、沸騰する毒の沼地が出来ていた。

流石に毒耐性があっても入りたくはない。

というか、沸騰した毒が喉を焼く。

近づくのもしんどいな‥


「流石にやりすぎましたわね。

四属性は当面封印しましょう。

うん、そうしましょう。」

ナイン、こいつ誤魔化しやがった‥

まぁそれはともかく、威力はヤバイ。

自爆覚悟じゃないと使えないし、封印でいいや。


その他にも、炎−炎の複合魔法は威力が更に増加するとか、毒−幻覚のエゲツない組み合わせや、幻覚−風で自分の残像を出したりもできた。

魔法については、ナインが生えてきた事でかなり応用が効くようになってきた。


「次は、そうですわね‥

憑依操作でも試して見ますか?」


「なんか、名前的に嫌なスキルなんだけど‥

大丈夫なのか、それ?」


「貴方もそこそこレベルが上がって、ステータスはそれなりになってますわよね。

ですが、経験不足でステータスに見合った動きは出来ていませんわ。

どちらかと言うと魔法使い系に特化しているので仕方はありませんが、戦士系の動きをするには不十分ですわよ。

もちろん、剣聖スキルがあればそこそこは補正されますが‥

丁度あそこにエルフの集団がいますわね、論より証拠、試して見ますわよ?」


「わかった、そこまで言うなら見せてくれ。

ってどうすればいいんだろう。

憑依操作って言うとか?」


「まぁ、出来るだけ力を抜いていただけると助かりますわ。

制御はこちらで勝手にやりますので、見ているだけにして欲しいですわね。」


俺が、全身の力を抜くと、神経が誰かに乗っ取られた様な感覚になる。

そして、最初は身体の動きを確かめる様な運動‥

これ、幻のラジオ体操第三じゃね?

それはともかく、自分の身体が勝手に動く不思議な感覚、あまり楽しいものではない。


「慣らしは終わりましたわ、という事で、ちょっとエルフを狩ってきますけど、武器はどうしますの?」


「鋼鉄のマチェットくらいにしとくか?

新真空斬りと次元斬も使えるし、もしくは剣聖の聖剣も使いやすいけど?」


「いえ、あえて鉄の山刀にしますわ、エルフなんて防御力紙ですし。

余裕なところを見せて差し上げますわ。」

そういうと、ナインは山刀片手に走り出す。


木々の間を颯爽と走り抜け、一瞬で手前のエルフの首を刎ねる。

そして、すぐにエルフに気づかれるものの、相手に狙いを定めさせる前に一撃で斬り裂く。

本当に俺の身体か?

と思うくらいに機敏で、かつ正確で鋭い攻撃だ。

下手すると、剣聖スキル使用時と同等、いやそれ以上かもしれない。


おねーさんもそうだったが、スキルに頼らない技術は本当に強い。

呆気に取られ、ただ見ているだけで五体のエルフをナインが倒した。


「まぁこんなところですわね。

もちろん、武器が強くなればもっと色々出来ますわよ?」


「すげーなお前‥

ぶっちゃけ、戦闘は全部任せた方がいいんじゃね?

一応、憑依操作中に俺も魔法が使えるんだろ、そっちを練習した方が良さそうだな。」


「残念ながら‥

終わると筋肉痛が酷くなるので、1日1回の方が良いですわね。

でもまぁ、久々に身体を動かすのはいいですわね〜」


「ちょ、これヤバくね?

身体が動かんほど、筋肉痛で痛いんだけど‥」


「そのうち慣れますわ、単なる運動不足ですわよ。

うーん、今の状態なら10分位しか操れませんわね。

ちなみに、動けないのはマズイですが‥

雑魚なら魔法で倒せますし、問題ありませんわ。」


そして‥

夜まで全く動けず、ようやくセーフティーゾーンに入ることで筋肉痛が取れるのだった。


20日目終了

残り勇者3名


あれから随分長かった気がするが、ついにこの時が来てしまったらしい。

彼女と、あの屍体フェチのあの女と戦わなければならない。


作者も忘れ気味な設定の中、サイトウは果たして花散を倒せるのだろうか?


次回 第58話 再会

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