第53話 日常の終焉
セーフティーゾーンを出ると、二人ともしっかり回復していた。
改めて、ステータスを二人で確認し合う。
名前 齊藤縁司
種族 改造半魔人
LV45
HP 52/52 up
MP 600/600 up
Str 34 up
Vit 27 up
Dex 50 up
Agi 37 up
Int 85 up
ボス討伐数26
勇者討伐数2
称号 シーサーペント殺し、ガーディアン破壊
スキル 忍び足、金遁、土遁、火遁、水遁、魔力制御、暴飲暴食、悪運
魔法 火、風、水、毒、合体魔法、地獄の炎
エクストラ 魔力素子錬成、魔力自動回復、毒無効 魔眼
名前 奈良梨柚子
種族 改造人間
LV23
HP 10/10
MP 45/45 up
Str 55 up
Vit 6
Dex 25
Agi 48 up
Int 25
ボス討伐数15
スキル 血風灰塵、魔気混合錬成、暴飲暴食、気力無限、機械オンチ
魔法 フィジカルブースト
俺は称号にガーディアン破壊が追加されていた。
あれ、なんかスペシャルボスみたいなものだったのだろうか?
そして、おねーさんとのレベル差はかなり広がってしまったが、相変わらず力とスピードはおねーさんの方が高い。
何故かおねーさんにも機械オンチのスキルが増えているし‥
俺には悪運のスキルが追加されている。
ちなみに、悪運の本来の意味は悪事をしても運がある事を言うらしいが、この悪運スキルはピンチになればなるほど、運気が上がるらしい。
ってことは、今まで通りピンチの連続じゃないと生き残れないってことか?
しかし、スキルも魔法もかなり充実してきたなぁ‥
もちろん、他の勇者にも色々と追加があると思うし、馬津本や幸阪みたいなチート能力者がいる可能性も十分ある。
残りは俺、おねーさん、花散、洞窟のアレ、毒使い、アンノウンの6名。
実質3名か‥
なんかいけそうな気がする!
そうすると、問題はおねーさんと二人で生き残る方法かな。
「そう言えば、幸阪って人が幸運スキルを持っていたし、最強だったんじゃなかったの?
つまり、最強に勝った少年君が最強王者ガオガコガーみたいな存在?」
「いやいや、幸いか不幸にかはわかんないけど、あいつは偽物の最強だったからなんとか勝てただけだよ。
もちろん、おねーさんとの相性は最悪だったから戦わなくて良かったけどね。」
「ぶーぶー、それじゃ私が弱いみたいじゃん!
ぶーぶー。」
おねーさんがすねて可愛い。
「そうじゃないよ。
スキルがなければ、おねーさんの方が圧倒的に強いから。
ちなみに、スキルがあっても、俺はおねーさんに勝てないしね。」
「フフン。
じゃあ現最強は私だね。
まぁでも強いだけじゃ駄目なんだよね。
ウガー!
難し過ぎるヨゥ。
Hey Hey少年君Yo!」
最後のラップ調いるのか?
そんな感じで、楽しい食事時間を過ごし、夜も更けたので俺は寝ることにした。
17日目終了
残り勇者6名
今日も何事なく、翌朝を迎える事が出来た。
いつも通り、おねーさんと朝ごはんを食べながら今日の方針を考えるのもいつも通りだ。
このいつも通りが一番楽しい。
もちろん、熱い夜も嫌いじゃないけど?
「そう言えば、昨晩はモンスターが一匹も出なくて退屈だったよ〜
やっぱりあの機械壊しちゃったからかな?」
「うーん、多分そうなんじゃないかな〜
でもまぁ、その内復活しそうな気がする。
食料は軽く10日分はあるし、なければ洞窟に行こうぜ。」
「まぁ、最近わんこじゃ物足らないしね〜
2日後に敵も強くなるから、それまでに復活すればいいかなぁ‥」
「んじゃ今日も北に向かおうか〜」
どうせ急ぐわけではないし、敵がいない分むしろ他の勇者に警戒してゆっくり進む。
しかし、本当にオルトロス一匹すらいない。
気配も全く感じないし‥
あの機械のせいだけだろうか?
わからないが、他の気配もないため確認しようがない。
途中、退屈しているおねーさんと組手をする。
組手とは、2人で決まった型を確認しながら戦うことである。
しかし、元々おねーさんの武術の型を知らないから、適当におねーさんのゆっくり打ってくる攻撃を受けるかかわすだけだ。
最初は、それだけだったんだけど‥
途中から、おねーさんは攻撃を速めてくる!
「ちょっ!
おねーさん速いし、さっきと型が違う。」
「まだまだ速くなるよ〜」
最終的に一方的にやられる。
と言ってもノーダメージなんだけどね。
なんだかんだで手加減してくれている。
そんな感じで時間は過ぎ、お昼を食べたらおねーさんは眠りに行った。
無事セーフティーゾーンが出たようだ。
俺は、暇つぶしに魔法の訓練をする。
水魔法と毒魔法を合成し、散布する。
広範囲毒魔法だ!
更に、地獄の炎を組み合わせると、霧状になり、散布範囲がかなり広がる。
まぁ威力は落ちるが、なんかの役にはたつだろう。
三魔法合成も可能だが、火の魔法と水、毒魔法は相性が悪く組み合わさらない。
つまり、今合体魔法でできるのは‥
火風+地獄
水毒風+地獄
もちろん、水風、毒風もできるが、威力は三魔法合成が一番高い。
意外とパターンは少ないなぁ‥
ちなみに、火毒は毒が焼き切れ、臭い匂いがするだけで、火水は火がすぐ消える。
水蒸気は出るんだけどね。
あと、魔石の魔法では合成魔法はできなかった。
魔石の魔法はやはり、何か違いがあるのかもしれないな。
そんなこんなで夜になり、もーすぐおねーさんが帰る時間だ。
ん?
さっき一瞬だが、魔力の気配が?
しかし、一瞬の事だったし、その方向には誰もいない。
気のせいか?
暫くすると、おねーさんが帰ってきたので食事する。
「おねーさん、さっき魔力の気配があったんだけど、気のせいかな?」
「ちょっち待ってね〜
うーむ、何にも感じないね。
私の感覚にも何にも引っかからないよ?」
「そっか、なら気のせいだね。
うーん、敵がいないからかな、なんか嫌な予感がするんだよね。
おねーさん、夜に1人で大丈夫?」
「子供じゃないんだし、私は最強だから気にしなくても無問題!
安心して、少年君も休んできてちょ。」
俺は、未だ引っかかりを覚えながらも、眠気に負け寝ることにした。
この時は多分おねーさんなら大丈夫だろうくらいにしか思ってなかったんだ‥
18日目終了
残り勇者6名
少年君が寝てから暫く経っただろうか。
なんか、さっきから耳鳴り?
がする気がする。
ただ、周りには誰もいない。
気のせいか?
夜だしな〜
未だあの機械を壊しちゃった時の爆音が、耳の中に残っているのだろうか‥
でも、これまでも潜入ミッションで施設の爆発とか沢山やってきたが、今まではそんな事なかったしなぁ。
ただ、何か引っかかりを覚え、ステータスを見てみる。
すると、今まさにHPが1から0になる瞬間だった⁉︎
いつの間に攻撃を受けたのだろうか?
そんなことより、どうやら私はここまでらしい。
少年君、先に逝っちゃってゴメンね。
でも、実は私、末期ガンで余命1年だったから、どのみち生き延びても死ぬんだよ。
だから、君と逢えただけで充分幸せだったんだよ。
やっぱり、チェルノブイリの立ち入り禁止区域のミッションには行くべきじゃないよね〜
少年君は気をつけてね。
ということで、君は私のことを気にせず生き延びてね。
愛してるよ、私の縁司‥
あっ、生き延びだとしても、多分無理だったと思うけど本当はお腹の子を産んで見たかったなあ‥
じゃあね、goodby
フラッシュバックで目覚める。
おねーさんが、おねーさんが、おねーさんが‥
死んだのか?
嘘だ、ただの悪夢だ!
嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ‥
俺は半狂乱になって次元の裂け目を探す。
しかし、いくら探しても見つからない。
おねーさんのピンチなんだよ!
急がないと、おねーさんが死んでしまう!
いや、フラッシュバックがあったから多分‥
違う悪夢だ!
きっとまだ生きている!
おねーさん今行くから、おはようって迎えに行くから!
奈良梨が死んだ。
その事実をサイトウは受け入れられない。
そして、たどり着いた結論は?
第54話 復讐




