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第50話 幸運VS悪運

「俺だってただヤられるだけだと思うなよ?

この性悪な世界で弱点のない奴なんていないはずだしな。

確かに‥

お前は主人公かもしれない。

それに比べ、俺なんて何もないし、モブかもしれない。

だがな!

おねーさんへの気持ちは誰にも負けないんだよ!

だから、おねーさんにかけて、絶対負けない。

それに、俺は悪運が強いからな、お前との相性は最悪だと思え!」


「へー、君も長く喋れるじゃん。

でもさ、今までも同じような事を言って、俺にNTRされた奴なんて一杯いたなぁ。

結局、女なんて強い男に魅かれるもんなんだよ。

諦めな!

俺の幸運には勝てないぜ!」


「うるさい!

やってみないとわからない。

だから、死ね!」


俺は火の範囲魔法で焼き尽くす!

流石に避けられまい。


しかし、何故か出来た隙間に幸阪がいてノーダメージだ。


「残念、効かないよ?

だから言ったろ。」


次は連続攻撃だ!

しかし、全て逸れる。

因果律の効果か‥


幸阪も黙ってやられているだけでなく、反撃してくる。

緩い矢が飛んでくる。

俺はマチェットで振り払うが‥

払った矢が折れ、俺の腕をかする。

ダメージを喰らった?

しかもHP5も!

残りHP45

次の一撃は斬らずにかわす。

かわしたはずなのに!

奴の矢が頬をかする。

残りHP40


「狡いぞ!

ほとんどインチキレベルじゃねーか、このチート野郎。」

こんな状況ではハッキリ言ってどうしようもできない。


「いやいや、君もチートレベルの魔法を使っているよね?

俺だけ狡いみたいに言われてもね〜」

そう言って、また矢を打ってくる。

芭蕉扇で扇ぐ!

矢は風で煽られ‥

別方向に行ったはずなのに、俺を掠ってダメージを与える。

残りHP35

ボム、アイス、幻覚、天使‥

全ての魔法が外れる。

その間に4発喰らう。

残りHP15

ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、バイバイバイ‥

このままでは人生バイバイバイだ。

それと、幸阪とおねーさんの相性は最悪だ。

幸阪とおねーさんが戦えば、おねーさんは必ず殺されるだろう。

考えろ‥


「あのさ、君は俺の攻撃を7発も受けたよね?

HPどんだけあるの?

他の人もそうだとやだなぁ‥

早く死んでくれないかな?」


「残念ながら、俺のしぶとさはハリガネムシレベルでね。

そう簡単には死なないよ?」


「君はキモいな、いわゆるキモメンか‥

社会のゴミ、クズなら殺しても問題ないよね?

しかし、不思議だな、なんでそんなキモメンが生きて俺の前に立つんだ?

おかしいよな、おかしすぎて笑っちまうぜ。」



なんか、幸阪は俺をディスり始めた。

まぁ俺がディスられるのは別に構わない。

むしろちょっと冷静になれたくらいだ。


今のうちに打開策を考えないと‥

こっそり魔力が通るか試す。


敵意がない魔力は通る様だ。

幸阪の魔法、因果律は自動魔法で、幸阪自身のMPは0か‥

ならばMPを注ぎ込めばどうなる?


「おい!

何をした?

おぇ‥

気持ち悪い、なんで俺に攻撃できるんだよ?

因果律を超えた?

ありえない、俺は絶対なんだよ!」

死んだり、怪我をしない程度なら効くようだな。


「気持ち悪いのか?

なら、リフレッシュさせてやるよ?」

そう言って俺は水遁で水をぶっ掛けてやる。

幸阪はびしょ濡れだ。


「なんでだよ?

俺は全ての攻撃を避けれるはず、ありえない、ありえない、ありえない‥

そんなことは許されないんだよ。

俺は絶対無敵の主人公、真の勇者のはず。

狩られるだけのゴミクズめ!

死ね!」


再び幸阪の攻撃わ、喰らう。

残りHP10

何故かアイテムボックスから薬草が取り出せないし、流石にヤバい。

俺は焦ってフレイムコアを出すが、集中力が足らず、暴発させてしまう。

俺と幸阪の中間で濃縮された炎が爆発する。

凄まじい熱風が俺を襲い、思わず倒れる。

ちょっと火傷したようだ。

結局、俺はHP4のダメージを喰らってしまう。

自爆とか最悪だよな‥

残りHP6

2発喰らったらあの世行きだ。

とにかく冷静にならないと!

落ち着け、俺。

何か打開策はあるはず‥

俺の勘もそう言っている。


幸阪はやはり‥

ん?

無事ではなく、倒れている。

と言うか痛みに悶えているように見えるが?


「痛い、痛い、痛いよぉ‥

今まで怪我なんてしたことなかったんだよ、こんな痛くて辛いのはやだよ。

なんで、お前は真の勇者の俺に攻撃できるんだよ?

もうやだよ‥

帰りたい。」

幸阪は何故かダメージを喰らっているようだ。

何故だ?

考えろ‥

暴発だからか?

いや、ひょっとすると‥


「幸阪、お前の幸運スキルは例外事項があるだろ?

相打ちや自爆攻撃を除外する、じゃないか?

見た感じ、今のレベルは15ってとこか。

お前の残りHPは10くらい。

やっとギリギリの殺し合いになってきたみたいだな。

嬉しいだろ?

望んでいたスリルだぜ。」

俺は勘でカマをかけてみる。

すると幸阪は焦り出し、ボロを出す。


「なんでそれを知っているんだよ!

俺のステータスを見たのか?

なんで相打ちはの時は幸運スキルが無効になると言う秘密まで知っているんだよ?

なんでこうなるんだ?

どこを間違えた?

俺が欲しいのは、俺だけ安全なスリルなんだよ!

こんなのは違う、やり直しを要求する!」


「そんなこと言われてもね、俺にとってこんなのはごく普通、日常レベルの事だぜ?

こっちといつもギリギリで生きてるんだよ!

お前みたいに何も知らないやつに簡単に殺されてなんかやらない!

さあ、そろそろお前の最後の時だ、遺言はあるか?」


「嫌だ!嫌だ!嫌だ!

誰か助けろよ、頼むよ助けて‥」

幸阪は涙を流し懇願する。

あ、恐怖で失禁している。


さて、こいつを殺すには‥

相打ちしかない。

そうすると、あれしかないか‥

回復魔法はないが、全魔力をHP変換に使ってみれば生き残れるだけのHPになるかもしれない。

一か八かの勝負だが、他に方法はない。


俺は慎重に幸阪に近づく。

「幸阪、もう二度と俺らに近づかないなら逃してやるよ。

誓えるか?」


「は、はい!

もう二度と逆らいません。

ありがとうございます‥」

幸阪は脱兎の如く逃げ出す。


そして、後ろを向いたその瞬間、俺は次元斬を放ち、幸阪は次元の狭間に消えて行った。

ザマァみろ‥


俺の幸運は無敵で、俺が真の勇者のはず、痛い、痛いよママン。

サイトウ、許さない。

必ず強くなって復讐してやる!

まぁ、だがこれは真の勇者として必要な儀式なのかもしれない。

一回は悪に負け、リベンジを果たす、なるほどそういうストーリーか、良いねぇ。

面白い、面白くなってきたぜ!


それに懇願したら逃してくれるらしい。

俺の運は尽きてないな。

だが、甘いな、甘い甘い、黒蜜きな粉パフェ並みに甘いぞ!

覚えていろよ、次はお前の目の前で彼女とやらを犯して、殺してやる。


「幸阪、もう二度と俺らに近づかないなら逃してやるよ。

誓えるか?」


「は、はい!

もう二度と逆らいません。

ありがとうございます‥」

そう答え、俺はは脱兎の如く逃げ出すため後ろを振り向く。

サイトウも本心では人殺しが怖いのだろう。

ふふ、甘いやつだ。

自分の甘さを後悔するが良い!

そう思った瞬間、俺の因果律がガリガリ削られているのを感じる。

まさか⁉︎

騙したなサイトウ!

そして‥

俺の身体は次元の狭間に飲み込まれ、意識は消えていった。




次元斬でHPを使い切り、薄れいく意識の中、俺は幸阪のフラッシュバックを見た。

っていうか、騙すつもりの幸阪なは騙したなとか言われたくないし‥

おねーさん、約束は必ず守るから‥

ちょっと遅れるかもしれないけどさ、必ず行くから待っていてね‥


サイトウの命運やいかに!

そして、おねーさんのとった驚きの行動とは?


次回 第51話 生死の狭間

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