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第49話 異世界最強の条件

楽しかったバカンスを終え、おねーさんと次の行き先を相談する。


「あと行っていないのは北だけだね。

馬津本を殺した事で覚悟はできたし‥

これからは、積極的に勇者を倒す必要があると思うんだ。」


「んー、それなら私がパパっと行って来ようか?

今なら大分強くなったし。

少年君はここで待って居てもいいんだよ?」


「いやいや、どっちかと言うと、おねーさんの方が危ないんだけど?

とにかく、おねーさん1人では絶対に戦わないでね?」


「少年君は過保護だな〜

そんなんじゃ子育てできないぞ?

いやまぁ私も子育てした事はないけど‥

っていうか子育てする?」


「いや、最後の意味わからんし、どう言う意味?」


「うしし、な、い、しょ。」


「うーむ、気になるな‥

それはともかく、おねーさんは最強の条件ってなんだと思う?」


「肉弾戦!」


「それは元の世界の最強だし!

と言うか予想通り過ぎてビックリだよ。

もちろん、単純な戦闘ならステータスが一番モノを言うし、攻撃力が強い方が勝つよね?」


「ふんふん」


「だけど、どうしても単純な戦闘ならHPは削られるし、回復がなくなると終わりになる。」


「んーなら喰らわなければ良いんじゃない?」


「残念だけど、ここにスキルが加わると絶対じゃ無くなる。

例えば、絶対に当たるスキルとか、チートなのがあると条件次第では肉弾戦最強でもアッサリ死ぬよ。

つまり、相性問題が重要になる。」


「そうすると‥

最強はないってこと?」


「いや、どんな異世界物語でも、絶対に生き残る存在がいる。

それが、主人公属性と幸運持ちだよ。

ラックがあるとどんな強い相手でも生き延びるし、最後には勝つ。

だから、例えばスキルが幸運とかを持ってる相手に会ったら話し合いで解決してね。

特におねーさんは引きが弱いから‥

絶対に無理はしないでね。

まぁ俺も人のこと言えないけど、悪運は尽きてないから、俺の心配はいらないと思うけどね。」


「いや、私から見たら少年君は十分主人公なんだけどね〜

シーサーペントとか普通倒せないし?

十分規格外だよ〜」


「おねーさんにそう言って貰えると嬉しいけどさ、一番怖いのは油断だから‥

その事は絶対忘れないでね?」


「了解!

でも少年君も無理しないでね?

君が居なくなったら私も死ぬよ?」


「いやいや、俺よりもおねーさんの方が‥

多分この話は決着しないかも。

あのさ、どっちかが死んだら残った方が必ず生き延びる。

そう約束しよう。

絶対だよ?」


「うーん、納得はしないけど理解はした。

ただ、絶対私よりも先には死なせないからね?」

おねーさんの顔はマジだ。

俺がうなづくと、この話は終わる。

おねーさん、男前すぎるわ、ちょっとドキドキするし。


暫くは草原をひた走る。

途中に出るオルトロスは適当に倒す。

もはやおねーさんの敵じゃないし‥

魔石も肉もいらないから、倒す必要もないしね。

降りかかる火の粉だけ払えばいい。


ケルベロスもいるな、一応ボスだしおねーさんに倒してもらう。

うん、メテオストライク一撃でミンチだね。

蛸よりも弱いかも?

っていうか、蛸って意外と高レベルなのかもしれない‥


そんなこんなで、お昼時になり、二人で仲良く御飯を食べる。

御飯を食べたらおねーさんが寝る時間だ。

「なんか嫌な予感がするし‥

離れたくない。」

おねーさんは俺を掴んで離さない。


「いや、でも寝ないと強敵が来ても戦えないよ?

ほら、サッサと行っておいでよ。」

俺は無理矢理おねーさんを剥がし、説得する。


「大丈夫!

俺の勘を信じてよ、多分生き延びるしね?

死ぬ感じは今の所ないよ?」


「絶対、絶対だからね!

なんかあっても私を待ってよね?」


指切りして約束する。

嘘ついたら百万回愛してると言わないといけないらしい。

まぁ、嘘つかなくても言うけどね‥


おねーさんが離れて暫くすると、遠くに魔力を感じる。

誰かが魔法を使っている。

行くべきか、逃げるべきか?

かなり遠いし、徒歩一時間くらいはかかりそうだが‥

幸いおねーさんが寝た位置の反対側だから逃げても問題ないが、万が一と言うこともある。

どうしようか‥


忍び足スキルを発動し、慎重に近づいていく。

何故だか相手もピンポイントでこっちに向かってくる。

遠目に見えるレベルになったら、草むらに隠れる。

相手は男だと思う。

詳しくはわからないが。

どんどん近づいてくるな‥


あと少しの距離で、オルトロスが近づいてきて、俺を見つける。

クソッ!

なんで座っている俺を先に見つけるんだよ!

咄嗟にマチェットで首を二つ斬り落とす。

当然ガサっという音がして、男に見つかる。


「誰か隠れているのか?

出て来ないなら敵と見なすぞ!」


仕方ないか、俺は立ち上がり、男と対峙する。


「俺はサイトウだ、お前は誰だ?」


「俺?

俺は幸阪幸連、真の勇者‥ってとこかな?」


やはり、引きが悪いのは俺の方だったらしい。

あんな話をして直ぐだしな。


「真の勇者って事は‥

俺を殺しに来たのか?」


「いやいや、たまたま来ただけなんだよね〜

偶然も偶然だよ。

まぁ俺って運が良いしさ。

本当、産まれた時から幸運でさ、何をやっても成功するし、親友と名乗る友達も100人くらいいたし、好きになった女は皆んな落ちたしな〜

宝くじも買えば一等で、前後賞付きみたいな?

あと、なんか神様扱いされて、信者みたいなのもいたな‥

苦労なんてした事ないし、挫折もない。

だけどさ、飽きちゃったんだよね、そんな順風満帆な生活がさ。

あまりにも退屈してたら、異世界に行けるって言うじゃん?

んで、こっちに来たら楽しくてさ、最初はゴブリンとか余裕で殺しまくったり、最近はオルトロスとかオークとか、俺は絶対死なないけど、相手が死ぬのは楽しかったな‥


たださ、そろそろオルトロスも倒すの飽きちゃったんだよね。

なんか、こう熱いバトルがしたい、みたいな?

と言うかそろそろ合法的な人殺しがしてみたくなったな〜

って思ってたら君に出会ったんだよね。

と言う事で、どうかな?


ちなみに、俺に攻撃は当たらないし、俺の攻撃は絶対当たるよ。

俺が逃さない限り絶対逃げれないし、さっきみたいに隠れたりもできないと思うよ?


そうそう、俺の武器は弓でね、スキルは幸運、魔法は因果律って言うんだけど、自動魔法で効果は不明なんだよね〜

多分、運に合わせて結果が良くなる、みたいな?


と、俺の秘密を知った以上、君は死んでもらうしかないんだけど、遺言とかあるかな?」


幸阪は一方的に話しかけてくる。

なんかこいつ‥嫌いだな。


「あっ?

俺の事嫌いとか思った?

奇遇だね〜

俺も君はなんか生理的に嫌いなんだよね。

それに、今殺さないといけない気がするし‥」


「もし、強い敵の情報が欲しいなら、見逃してくれるなら教えてもいいけど‥

俺にも死ねない理由があるからさ。」

とりあえずおねーさんとの約束が優先だし、戦わない方向に持っていく。


「何?

死ねない理由って‥

あっ!

女か〜

しかも年上?

俺って勘がいいからわかっちゃうんだよね。

そしたらさ、俺にも会わせてよ?

多分俺に惚れると思うし、遊んだら見逃してあげるよ。

どう?」


プチーン頭の線が切れた音がした‥

「おいテメー、絶対に殺してやる。

俺はいいけどおねーさんを狙うのは許さない。

全身全霊をかけて、確実に殺してやる!」


「へー、ヤレるならやって見てよ。

ふははは。

これだよこの緊張感!

やっぱりこうじゃないとね。

さあ、かかってきな。」

こうして、俺と幸阪の戦いが始まった。

幸阪は俺の敵だ!

おねーさんを害する奴は許さない。

きっと奴にも弱点はあるはず、そして俺は‥


次回 第50話 幸運VS悪運

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