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第47話 巨大なアレ

巨大な蛸を喰ったアレは、海面からそそり立ち、俺の前に姿を現した。

30m近いその巨体が立ち上がり、その影が作り出すのは‥


巨大な海蛇、つまりシーサーペントだ!

古来から、海の怪獣として描かれており、一説によれば海竜リバイアサンとも同一視される存在‥


まぁ、こいつは龍というより蛇なんだけど、とにかくでかい。

異様な威圧感に、少しビビって後退する。

どうやら砂浜までは来ないようだ。

ちなみに、海蛇には爬虫類と魚の2種類いるらしいが、多分水上に顔を出したこいつは爬虫類型だろう。


試しにファイアーボールをぶつけてみる。

全く効いていない。

シーサーペントは意にも介していないようだ。

とにかくサイズがでかすぎる。

あんなのにぶち込まれたら裂けちゃうどころか肉塊になってしまうな。


どうにか倒す方法はないだろうか?

アレの狙いは蛸の死骸‥

ならばと、蛸の死骸を砂浜の奥に一体置いてみる。

シーサーペントは此方を見て‥

一気に砂浜にダイブし蛸を喰らいつく。

ズドーンと轟音が響き、砂煙が舞い上がる。

なんとか後ろに下がり土遁で防いだが、直撃ならマズかった。


シーサーペントは砂浜に鎮座している。

少し離れてはいるが‥

そうして見ているとシーサーペントと目が合う。

流石にアレに喰われたらマズイ!


俺とシーサーペントの睨み合いが続く。




ん?

なんでアレはこっちに向かって来ない?

目が合うと動けないシステムか?

いや、さっき蛸を置いた時も目が合ったよな‥

俺は少しずつ後ろずさる。

特に追って来ない。


コカベルを近づけてみる。

口元に行くと、ガブリと噛み付かれるが、口以外はピクリとも動かない。

これって‥


ひょっとして、砂浜の上で動けないのではないだろうか?

普通の海蛇ほ地上でも動けるらしいが、あの鯨並みのサイズでは動けないのかもしれない。

とはいえ‥

逆に大きすぎて、焼き殺すのも難しいか?

範囲魔法で表面を焼くだけなら可能だが、殺しきれるかは自信がないな。

それに暴れられたら、流石に危険だ。

どうする?

あと、時間が経つとなんかヤバい気がする‥


動けない相手‥

ならば、アレか?

俺はバラキエルを召喚し、シーサーペントの口の中に飛び込ませ、喉の奥から一気に脳に向かって攻撃させる。

比較的弱い内部からの防御無視攻撃だ!

バラキエルはシーサーペントの頭を突き抜け、魔石を持って外に飛び出す。

そして‥シーサーペントは呆気なく死んだ。


ちなみに、シーサーペントの魔石は2mくらいの巨大な青い魔石だった。

魔力量が膨大過ぎて俺には扱えないようだ。

っていうか、これって津波の魔法じゃねーか?

ひょっとしてシーサーペントが大人しかったのは魔法を準備していたからかもしれない。

馬津本の魔石がなければヤバかったかもしれないな‥

いや、その前に蛸を倒せなかったから、シーサーペントとも戦う必要が無かったかもだけど。


さて、可能性の話は別として、これからどうしよう?

喰えるのかこれ?


シーサーペントは死んだせいか、マチェットでも斬る事ができた。身の部分を斬って、焼いてみる。

どうもこの異世界では、死ぬとステータスの影響がなくなるせいか、肉質の硬さが極端に変わる傾向があるらしい。

ただ、シーサーペントは蛇系なだけあって、かなり硬めではあるんだが‥


味はまあまあ美味しい。

ちょっと独特の臭みがあり、歯応えが強いが食えなくはない。

そして、MPが回復するという副次効果があり、非常に役立つこともわかった。


問題は‥

古来から蛇は強壮剤の一種として使われており、精力増強の薬として重宝されたらしい。

この異世界でも、それは同じで‥

自主規制


それはともかく、解体を進めていこう。

魔力制御ができるようになってから、アイテムボックスに入る大きさも大分増えた気がするが、流石にこの大きさは無理だな。

とりあえず、これまでのパターンで言うと、胃の中に武器とかが隠されているパターンが多い。

まずは蛸が詰まってパンパンな腹の部分にマチェットを突き刺す。

腹が膨れているせいか、皮が薄く、簡単に突き刺さる‥が、なんか消化液みたいな物が浸み出る。

慌ててマチェットを抜き、その場を離れると、盛大な消化液の噴水が!


あ、アブねー‥

あの液を喰らったらヤバかったのではないだろうか。実際砂浜の一部が溶けてるし。

消化液は暫く出しっぱにして、俺は尻尾の方を回収する。

今のところ、入江内に敵はいない。

流石にもう1匹出てきたら泣くしかないしな。

こんなデカイの次も倒せるとは思えないし。


暫く尻尾を解体していると、消化液は抜けたようだ。

俺は反対側に近づいて、マチェットを突き刺す。

液が抜けたから差しにくいな‥

なんとか斬り裂くも、ほとんど消化液は出てこない。

しかし、幅だけで4-5mありそうなシーサーペントを解体するのは難しい。

上の方なんて、真空波で斬らないと届かないし‥

微妙に表面がヌルヌルするので、登ることもできない。

なんとか斬り終えて、中を見てみると大量の魔石が散らばっている。

っていうか、蛸の魔石がほとんどだよな‥

どんだけ消化が早いんだよこの蛇野郎。


水遁で消化液を洗いながし、魔石を回収する。

蛸の魔石だけで、450個あった。

こんなにたくさんあっても使い道ないよな‥

ただ、その他の魔石もいくつかあった。

過去の勇者の魔石もあるようだ。

水、雷、氷、風、土、火の基本魔石が一通りあるし、謎の精神波を出す魔法や、ただ光るだけの光魔法もあった。


ちなみに、水魔法はヌヌガガの魔石と言う名前が付いていた。

これ、石器時代からとかやってるのか?

異世界じゃなきゃ、考古学的な価値があるのかもしれないな‥


武器は特にないようだ。

溶けてしまったのだろうか?

他の場所にある可能性も考慮し、解体を進めていく。


無いか?

一応魔力をソナーの様に広げ、様子をみる。

肺の辺りに魔力が通らない場所がある!

開いて調べてみると剣があった。


剣聖の聖剣

スキル 剣聖、全魔無効、異常な斬れ味、聖属性

奥義 俺は超絶無敵の剣聖だぜ!喰らえ必殺奥義ホーリースマッシャー


‥なんか冗談っぽい武器だな。

ちなみに、剣聖と全魔無効はオートスキルで、この剣を持っていると魔力が一切使えない。

あと、異常な斬れ味!と叫ぶと斬れ味がめちゃくちゃ上がるが、聖属性と同時には使えない。

っていうか、科白がむちゃくちゃ恥ずかしい。

厨二病スタイル満載である‥


そして‥なんだよこの恥ずかしい奥義!

すげー長いし、省略すると発動しない。

ただ、MP1で海が割れるくらい威力は強い。

コスパはすげーな‥


とりあえず、異常な斬れ味でシーサーペントを解体すると、すぐに終わる。

剣聖スキルの効果も大きいのだろう。


なんだかんだで夕暮れになってきた。

さあ、おねーさんと交代するかな。

やっと海を制したサイトウ達

塩を作り、海で戯れ、そして‥


楽しい日々は一瞬で過ぎるが、たまにはいいよね?


次回 第48話 バカンス

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