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第43話 得たものと無くしたもの

気付いたら森の中だった。

小高い丘の麓で2人して倒れていた。

今まで何を‥


明確に覚えているのは、大剣持ちのオークジェネラルを倒したところまで、それ以降の記憶は欠落がある。

色々な敵を倒し、強くなった、そういうことがあったのはなんとなく覚えている。

ただ、その時に誰かと一緒にいた気がするが、そこはすっぱり記憶が抜けていく。

俺と同じく、おねーさんもほとんどその時の事を覚えていない。


そうだ、ステータスを確認しよう。

2人してステータスを出す。


名前 奈良梨柚子

種族 改造人間

LV20

HP 10/10

MP 40/40

Str 50

Vit 6

Dex 25

Agi 45

Int 25


ボス討伐数15

スキル 血風灰塵、魔気混合錬成、暴飲暴食、気力無限

魔法 フィジカルブースト


名前 齊藤縁司

種族 改造半魔人

LV20

HP 40/40

MP 300/300

Str 19

Vit 25

Dex 30

Agi 22

Int 60


ボス討伐数25


スキル 忍び足、金遁、土遁、火遁、水遁、魔力制御 暴飲暴食

魔法 火、風、合体魔法

エクストラ 魔力素子錬成、魔力自動回復、毒無効 魔眼


‥なんなんだこれは!

ステータスを見て愕然とする。


おねーさんは改造人間になっている。

そのせいか、攻撃とスピードが半端なく増えている。

でもHPはほとんど増えてないのは相変わらずの仕様のようだ。

うん、気力無限ってなんだろう。

元々無限な気もするが‥

この辺が改造のポイントか?


そして、俺は‥

人間ですらなくなっている。

って言うか半魔人ってなに?

魔人には会った気がするけど、半魔人になった理由は覚えていない。

なにがあったのだろうか‥


冷静に上がった能力について分析してみる。

俺は魔法関連がアップしている。

特にMPが半端ない。

しかも自動回復付きだ。

魔法を撃ち放題じゃないか。

合体魔法も使えるし‥

火と風の魔法を組み合わせたような気がする。

あと、魔力を入れたり引き抜いたりとか、魔力素子を作るのもやった気がする。


それとおねーさんに比べると力やスピードは大した事はないが、そこそこ上がっている。

後は、毒無効は確認できないな、毒を持ってないしな‥


それと、アイテムも増えている。

魔石とか肉はかなり増えているし‥

特に鬼の魔石は非常に大きい。

エルフの魔石は効果が不明だが10個もある。

オークの肉も増えている。

当分の食料は大丈夫だな。


芭蕉扇と紅瓢公、これは謎のアイテムだ。

芭蕉扇は使ったような気もするけど‥


武器は、スターダガーが増えている。

魔力特化の短刀だが、使い勝手は良さそうだ。

流星斬で魔法を斬る事が出来るようだ。

まぁ魔法使う敵ってそんなに居ないんだけどな。


おねーさんは流星槌という強力な武器が増えている。


後は謎の物として‥

鬼のパンツがある。

100年履いても破れないのだろうか?

虎柄だ。


自主規制


思考は脱線したが、大まかにはこんなところだろう。


「他にもなんかあったっけ‥」

無意識に誰かに話しかける。

多分おねーさんじゃない誰かに。


思い出せない、誰だっけ?


あと、凄く重要な何かを忘れている気がする。

多分おねーさんに関する事なのだが。


今の所、手の甲に金、土、火、水の文字が浮かんでいる以外、身体に不調は無い。


「おねーさんは身体に異変はない?」


「んー、ちょっと眠いけどそれ以外は体力全開だよ?」


「柚子、なんかちょっとでも異変があったらすぐ俺に教えてね。」


「わかったよ〜

少年君は私のおかーさんみたいな心配をしてくれるね〜

って今名前で呼んだ?

嬉し〜」


「いや、無意識に‥

でも前にも一回呼んだ気がする。

いつだっけ?」

やはり記憶の欠落が気になる。

それと改造と半魔人、多分強くなるために色々得た代わりに、色々失ったのだろう。

まぁ、まだ半魔人も人の部類だしね、いくら強くなるにしてもスライムとかスケルトンになるよりは全然マシだしな‥


ただ、身体は変わっても、人間らしい心、特におかーさん、いやもといおねーさんを思う気持ちは変わっていない事を望んでいる。


思えば最初は好みじゃなかったおねーさんを、こんなに好きになるなんて思わなかったなぁ。

そう言えば、昔クラスの男子が

「好みだから好きになるんじゃなくて、好きだから好みになるんだよ!」

って力説していたなぁ‥

今なら少しだけわかる気がする。


まぁ、最低の軟派男だったから、全肯定はしないけどな。

結局その軟派男は10股のあげくに、ナイフで腹を刺され、更にホームから線路に突き落とされ電車に轢かれて死んだらしかったっけ?

うん、俺は友達じゃないし、通夜にはいかなかったけどな。


ん?

この話も前に考えてたか?

やはり記憶の欠落が‥

アルツハイマーみたいに脳の障害が出ていないといいのだが。


そんなことを考えていると、おねーさんが言う。

「少年君、敵が三体きているけど、どーする?」


暫くすると、かなり向こうにオークが3体見えてくる。

おねーさんの気配察知凄いな‥

剣オーク、棍棒オーク、弓オークの3体だ。

相手はまだこちらに気づいていない。


「んじゃおねーさん、焼きたての肉にしようか?」


「ぶ、、ラジャー、賛成!」

そのネタ‥

多分何回か聞いた気がする。


俺は、魔法で瞬殺で丸焼きにする。

段々俺Tueeeeeeeになってきたのだろうか?

雑魚に対しては滅法強い。

雑魚以外には、おねーさんが滅法強い気がするのは気のせいと言うことで。


とりあえず、2人でオークの丸焼きを食べる。

「なんかさ、ちょっと前までもう1人一緒に御飯を食べてた気がするんだよね。

でも、名前も顔も思い出せない‥

おねーさんはどう?」


「まー考えてもしょうがない事はしょうがないんだよね〜

気楽にいこうぜ、ヘイベイビー、って感じ?

間違いなく2人共強くなっているし、多分思い出されると困る何かがあったんじゃないかな?」

こう言う時のおねーさんは男前だなぁ、また惚れ直したぜチクショウ。


そう言えば忍術シリーズでやって見たい事があったな‥

俺は土遁で窯を作り、水と土を混ぜて皿や鍋を作ってみた。

土質の問題か焼き物はできないか。

更に皿に金遁をかけてみると‥

金属化した!

これで鍋やフライパンができる。

よっしゃー異世界料理編の始まりだぜ!

意気込んでステーキや煮込みを作ってみるものの‥

調味料が草しかない。

土から塩だけを抽出できないか試したが、シリコンっぽい何かができただけで食べれそうにない。

せめて塩があれば‥

そして、2人で話し合って北に向かいつつ海に向かうことにした。

もちろん塩のためだ。

海はなんか危険な香りがするし、多分、ここからは他の勇者と戦うことになるだろう。

おねーさんはよっぽど大丈夫だと思うが‥

油断はできないなと、俺は気を引き締めた。


‥はずなんだけどね。

余りにも敵が弱くてビックリする。

何度かオークやキラーエイプに出会うが、俺かおねーさんの瞬殺だ。


そして、森を抜けるとその先には再び草原が広がっていた。

俺らの前に現れた新たな勇者は‥

神を名乗る男だった。

そのチート過ぎる能力に、サイトウらになすすべはあるのか?


「少年君、こいつは私が殺すから!」


次回 第44話 天使憑き


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